紙の本
三崎作品の入門書
2015/03/16 23:59
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投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
表題作を含めて、三崎さんらしい短編の揃った作品です。
三崎さんの作品と言えば、突飛な設定や、無機質な文章が特徴的ですが、そういった特徴が端的に理解できる作品群だと思います。かなり雑な例えですが、「世にも奇妙な物語」に近いノリかもしれません。
この短編集が気に入ったら「となり町戦争」等の長編作品もおススメです。
紙の本
日常から非日常への9編
2016/04/08 06:24
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書に登場する平凡な毎日は、ふとしたきっかけで壊れてしまう。襲撃者は鼓笛隊であったり象の場合もあり、発想がユニークだった。
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見えるものが見えないという日常
2015/03/26 12:21
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投稿者:september - この投稿者のレビュー一覧を見る
捻っているのか歪んでいるのかズレているのかこの世界。見えるものが見えないという日常があたりまえになっている。三崎ワールドにはそんな日常をちょっと期待しているからやめられないのかもしれない。おすすめは1000m離れた空中都市との『遠距離・恋愛』
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鼓笛隊の襲来
2021/12/30 09:08
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投稿者:ムギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
三崎さんの作品は、SFのような設定が多いけど、それが当たり前のことのように進むから読んでいるうちに、こちらの違和感がなくなってくるのが不思議。
本作は短編集だが、全ての話がその設定で一冊書けるような濃い内容。もっと読みたくなる。
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三崎亜紀の作品は、何のメタファーなのか考えながら読むと面白い。
表題作「鼓笛隊の襲来」とか、本書収録以外では「バスジャック」「七階闘争」とか。
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いつもの短編集とは違って、人の別れや感情と言ったそれぞれのテーマが強く押し出されていたように感じました。
これだったら、奇抜な設定に頼ることはない気もします。
三崎亜記のリアリズム小説も読んでみたいな。
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三崎さんの作品は、突拍子もないことが淡々と、実に物静かに語られます。
でも、その淡々とした雰囲気こそが、物語に登場する人々の気持ちや、そこで起こる少し不思議な出来事を逆にくっきりと印象づけることに成功していると思います。
やっぱり好きですね。
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赤道上に発生した戦後最大規模の鼓笛隊が、勢力を拡大しながら列島に上陸する。直撃を恐れた住民は次々と避難を開始するが、「わたし」は義母とともに自宅で一夜を過ごすことにした。やがて響き始めたのは、心の奥底まで揺らす悪夢のような行進曲で…(『鼓笛隊の襲来』)。ふと紛れ込んだ不条理が、見慣れたはずの日常を鮮やかに塗り変えていく。著者の奇想が冴えわたる、驚異の傑作短編集。
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三崎ワールドって、こういうのだ!
って感じられた一冊。
理不尽や不可思議が普通にあって、
そこで生きる人の想いが、じわっとくるような。
長編よりも短編のほうが、
三崎ワールドがぎゅうっと、堪能できる気がします。
実は、かわいらしく「遠距離・恋愛」がお気に入り。
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三崎亜紀の世界、最高です!
特に短編が上手いと思っています。
「鼓笛隊の襲来」は、わくわく感に怖い気持ちが入りこみ、興味をそそるような心情が何とも言えない。
台風が来る気分が鼓笛隊の音楽にそわそわさせられます。
後は、「彼女の痕跡展」と「覆面社員」や、「校庭」は今すぐ短編ドラマにできそうなお話です。
切なさと、人間の心の表と裏、そして、リアルにありそうな恐怖体験に近い部分が、非現実的ですが、そのユーモアが人を引き付ける気がします。
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「一風変わった世界の話」
三崎亜記の短編集です。
日々の日常がほんの少し。ほんの少し変わったら、どんな日常になると重いますか?
例えば、
今住んでる町だけが空中に浮かび上がったり、
あなたの大切な人がある日突然消えたり。
そんな、私たちの生きている日常ではない世界をテーマしています。
そして、それを通じて「当たり前の日常」が実はとても幸せな事なんだと感じる事ができる。
そんな作品。
個人的に、三崎さんは読めば読むほど味がでる。スルメ味なんです。
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著者の作品の基本パターンである、我々の基準からみれば突拍子もないことが当たり前に存在する社会を描いた短編集。相変わらず目の付け所が絶妙です。個人的には「突起型選択装置」が気に入りました。登場する女性が、何とも言えず魅力的です。
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本当に、三崎亜記の意表のつき方は巧い!日常に馴染んだ言葉が、全然知らないものへと変化する。鼓笛隊、象さん滑り台、ボタン、欠陥住宅、遠距離…。
そのドキドキ感が堪らない。意表をつかれたい時(笑)、おすすめな三崎亜記でした。。
(2011.03.26)
『廃墟建築士』を読んで、久しぶりに再読。
やっぱり、三崎亜記には自分の中の常識をあっけなくひっくり返されて、それがものすごく快感。
この中だったらやっぱり「鼓笛隊の襲来」が一番好きかな。鼓笛隊が可愛くてw
『廃墟建築士』よりもライトにさらっと読める短編集なのでとても好き。
(2012.10.13)
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キーワードは
見ているのに、見えていないもの
と
私とあなたの見ているものは同じかどうか
でしょうか。
相変わらず三崎亜記は
世の中の根本は覆さないのに
確実に想像力を感じさせる「不思議」を書くなぁ。
いい話もあるけど、
今回は現代への警告ととれる話も多いと感じました。
一編が短くて、すぐ読めてしまう一冊です。
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・誰だっけと思ったら「となりまち戦争」の著者だった。
・星新一を彷彿とさせる短編小説集だが、星先生の領域には至らず。今後の成長に期待を込めての★3
・作者がやりたいことの方向性は分かるんだけど、もう少しpolishが必要。しっくりこないというか、イマイチ感というか、なんというか歯切れ悪い感じ。
・作家として研鑽を積むより、そもそも人生経験を積んだ方が良いのではないか。と、読み手は言いたい放題。