今度、生まれ変わったら、公安警察を職業としたい!
2011/11/30 10:53
17人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る
警察と言えば、交番のお巡りさんと思っていたが、実は警察は大きく分けて、交通違反等を取り締まる交通警察、殺人事件や窃盗事件を扱う刑事警察、そして本書が取り上げている日本国の土台を揺るがし国家転覆を図ろうとする国内国外のテロリストを取り締まる公安警察の三つに大別され、東京大学法学部卒のエリート警察官の多くが、実はこの公安警察(警備局)に配属される。もしこういうことを知っていたら、私も公安警察を担うべく警察庁を目指して国家公務員試験に挑んでいたことだろう。だってカッコいいじゃん!
本書を読むと、その公安警察がマークしているのは日本共産党、革マル・中核派・革労協などの極左テロリスト集団、右翼、オウム真理教など狂信的宗教団体、ロシア・中国・北朝鮮・アルカーイダなど外国のスパイ、テロリストであることが分かる。特に最近では、中東のテロリストのマークが、より重要度を増していることが本書を読むと分かる。
以前、横浜市在住の日本共産党員の自宅電話が盗聴されていた云々と、あたかもそれが日本の警察による著しい人権侵害であるがごとく騒がれたことがあったが、バカも休み休み言えといいたい。日本共産党は今も日本国憲法を完全否定する独裁体制=民主集中制を維持している反民主主義団体であり、過去にはこうした独裁体制を武力による国家転覆、革命を通じて実現しようとテロを繰り返していた前歴もあり、警察がマークするのは当然と思うがどうか。
極左暴力集団(全共闘系新左翼)は、その資金源で会った大学生協(早稲田大学=革マル、明治大学=革労協、法政大学=中核派)が次々と潰され、その糧道を断たれつつあるのは喜ばしい限りだが、明治大学の明大生協が解散に追い込まれる寸前に革労協系職員が大量に退職し、退職金として1億8千万円前後を生協から奪い去り資金源としたことなどを読むと、はらわたが煮えくりかえる思いにとらわれるのは私だけではあるまい。
日本は単一民族国家であり白人やアラブ人などが大変目立つが故に、ロシアや中東のスパイ、テロリストがなかなか思うように活動できず、日本でアルカーイダによる凄惨なテロ事件を結果として未然に防いでくれているというのは、読んでいて清々しい。テロリストがテロを実行するには入念な準備が必要で、その為には日本国内にテロリストを支援する組織(土台)が存在する必要があるが、これが日本では難しい。彫の深い髭もじゃのアラブ系が集まっているだけで日本では大変に目立ってしまう。だから奴らは欧州やアメリカと違い、日本ではテロをなかなか起こせないでいる。やはり移民は出来るだけ制限し、日本を引き続き単一民族国家とし続けることが日本民族にとっての最大の安全保障であると本書を読んで改めて痛感した次第である。
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職場の近くの公園で某大学のセクトが、10人ぐらいで反原発東電決起集会をやってたが、周囲には背広でマスクをした異様な監視者達。官の肥大化、予算の適正配分について考えさせられた。今みたいに限りなくライフ0に近づきつつある共産党や弱小セクトなんかにターゲッティングしている時点で何かが間違っている。その一方でオウムについては惨事を招いた。あれから15年以上経っても大してかわってないのではと思わせる風景だった。
ゾルゲ間諜を見抜けず、共産党壊滅で自己満足していた特高警察の悪しき伝統再びみたいな予感
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中々知ることのないテロ・暴力団・工作員などの手口と公安の対応を知ることが出来る。反社会的集団と公安の攻防のような話が好きな人には面白いだろう。
また、普通に暮らしているつもりでも、もしかしたら公安にマークされる可能性が無くはないということも書かれている。とはいえ、偶然知り合った人、もしくはその家族、関係者が過激派だったとか他国のスパイだったとかってことは極めて少ないだろうな。
過激派の種類など、知らなかった知識を得られることはためになるかもしれないが、その知識を使うことはあるのだろうか?
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「公安がマーク」。なんとも恐ろしい響き。ドラマの中でしか聞いたことがないような話ではあるけれど、やっぱり本当にあるのです。
このところ政府や検察などがあれこれ批判されているけれど、公安は失態がたまに話題になる程度で、あまり批判的な話は聞きません。けれど特高の流れを残すような公安が、それこそ暴走すると恐ろしいことになるのでは。
著者は産経新聞社の公安担当経験者で、書ける範囲で書いた、という感じで、そこら辺の突っ込みはほんのちょっとしかありません。刺激的なタイトルだけど、むしろ公安の機能の広報的な内容です。
こんなこと書くとマークされてしまうのだろうか。
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公安警察,特に警視庁公安部(総勢1100名)の組織と業務内容を紹介。このほか都内の警察署には警備・公安担当の捜査員が1200名もいるらしい。
警視庁公安部は,公安総務課,公安一~四課,外事一~三課,公安機動捜査隊をもつ。警視庁の中の組織にも関わらず,予算や指揮権は警察庁警備局が握っている。他の道府県の警備部公安課も同様に,各警察本部でなく警察庁からダイレクトに指示を受けて動く。
公安警察は,戦前の特高警察の系譜にある。敗戦後,一時解体された特高だが,共産主義勢力の台頭に対抗する逆コースの流れの中,昭和27年に現在の警視庁公安部に当たる組織として復活する。当初の監視対象は戦後も暴力革命路線を堅持していた日本共産党で,現在も公安総務部が共産党を担当。
公安総務部は他にも統一教会やパナウェーブ等の新興宗教団体,グリーンピース等の過激な環境団体も対象にしている。また,産業界の内部や官公庁内に隠れる共産党シンパもウォッチしてきた。場合によっては身内であるはずの警察官も監視の対象になる。
公安一課は,革マル以外の左翼過激派,公安二課が革マルを主に担当。戦後の一時期,一世を風靡した新左翼も,最近では大学構内での若手獲得(オルグ)も難しくなり高齢化している。平成に入ってからもテロ・ゲリラは発生しているが,やはり先細り感は否めない。
新左翼については,以前ブログに概要をまとめた(http://d.hatena.ne.jp/Polyhedron+diary/20110913/1315922865
)。中でも公安二課が対象とする革マルは,特に盗聴に長けていて,偽造した警察手帳で警官になりすまし,無線を傍受して警察活動を丸裸にして警察を逆に監視していた(平成十年の浦安アジトショック)。公安三課は右翼を担当。右翼団体の情報を得るために,幹部と食事や酒をともにするなど,相手との人間関係を良好にしている捜査員もいる,というのが公安三課独自の特徴。最近では組織としての活動実態に乏しい潜在右翼なども時々暴発する。それを未然に防ぐ操作はかなり難しい。
外事二課はパキスタン以東のアジア諸国,外事一課はそれ以外の国々のスパイを担当。身寄りがない日本人になりすます「背乗り」などでスパイは情報を収集するが,それを摘発することを最大の任務とする。外交官の不逮捕特権によって捜査が阻まれることも。不正輸出にも目を光らす。
外事三課は国際テロ組織を捜査対象にする。日本に潜伏するテロリストや,国内で起きる国際テロ組織による事件を担当。公安警察の活動は,隠密を旨とするなどあまり表に出てこないもので,時々行き過ぎも起こる。国民が関心を持って公安の活動をチェックすることが望ましいと著者は言う。
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タイトルにひかれて購入。何とも怪しげ。
中身は思っていたよりも普通で、公安警察のことを分かりやすく解説している。
世の中にはこういう世界、仕事もあるんだね。
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タイトルと中身は少し違っていて、公安警察の内部を紹介している。
名前だけはよく聞く「公安」というものをある程度知ることができた。
また、それ以上に、日本にはどのような思想・主義を持った団体が存在しているか、スパイ対策のなさについても書いてあった。
公安というものは前より秘密裏でなくなったイメージがあるが、なくなることはないだろう
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小説やドラマでも描かれるけど、謎めいた存在の「公安」。中でも本書は、「公安の中の公安」と呼ばれる警視庁公安部の各課の役割を詳述しつつ、公安警察の来歴や特殊さも描く。彼らの努力が日本の安全の一翼を担っているのだと感じられた。(長江貴士)
▼『ジセダイ』140文字レビューより
http://ji-sedai.jp/special/140review/20111019.html
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こういう抗生物質的存在の
果てしなき「索敵」活動はかすかな不穏を感じさせる。
たとえばこんな一文がある。
「共産党の活動が下火になったため、組織を維持するために対象範囲を広げざるを得ない」
縮小に向かう内部的な力はないであろうこの組織の手綱を
誰がどのように握るのかは、注視されるべきものだろう。
この本自体はそれほどセンセーショナルでもないが、
あわせて野中広務を読んでいたので、なかなか楽しめた。
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著者は産経新聞入社後、警視庁公安部・警備部担当の記者になったキャリアの持ち主で、本書はその経験をもとに書かれたものです。
著者の手による後書きによれば、本書は
公安警察はテロやスパイ行為を防止するため様々な活動を行なっているが、その活動を国民の適切な管理下に留めるため、国民は公安警察に関する正確な情報を知る必要がある
との観点から書かれており、警視庁公安部を中心とした警察庁、各都道府県の公安警察についての解説が載っています。
冒頭、公安という言葉の意味についての解説から始まり、序章で
・刑事警察は殺人犯、強盗犯などの一般的な刑事犯罪を専門とする一方、公安警察は国家体制防衛を目的に行動している。
・第2次大戦敗戦後、GHQにより自治体ごとに分離させられた警察組織だがそれは刑事警察のみで、公安警察に関しては全国の公安警察が警察庁警備局から直接指揮を受けるシステムがある。
・警視庁公安部門の人員は約2千数百名にのぼり、全国トップの陣容を誇り、その力ゆえ、警察庁も警視庁の意向を無視できない。
・公安警察と刑事警察の仲の悪さは本物。
と言った公安警察に関する概説が行われています。
序章の後は、1章から8章まで警視庁公安部の各部門(公安総務部、公安一課、公安二課、公安三課等々)の組織とそれぞれの部門がどの様な相手(左翼、右翼、北朝鮮、中国、アルカイーダ等)を専門としているかを、公安部が検挙した事件の解説を通して読者に伝えています。
昭和の時代には日本共産党やそこから分離した過激派の取り締まりがメインだった公安部が、共産勢力の弱体化・高齢化に伴い、組織の存在意義の確保を目的に、調査範囲を公明党の情報、政治家のスキャンダル、NHKの次期会長候補の身辺調査、シーシェパードなど過激な抗議活動を行う民間団体等に広げて行っている事や
2003年に摘発された「征伐隊事件」の捜査において、現場の物証や目撃証言を下に捜査をすすめた刑事警察が犯人グループを逮捕した一方、既存の右翼団体などから集めた情報を下に捜査をすすめた公安警察は犯人逮捕が出来なかった事などが印象的な内容でした。
#ただし現在では、本書の8章でも取り上げられている公安機動捜査隊が拡充され、公安独自の鑑識活動を行なっているとの事。
尚、各章で取り上げている部門は以下のとおりです。
1章:公安総務部
相手:日本共産党、過激な抗議活動を行う民間団体、カルト教団等
2章:公安一課
相手:左翼過激派
3章:公安二課
相手:公安一課が扱っていない比較的小規模な過激派、メインは革マル派
4章:公安三課
相手:右翼
5章:外事一課
相手:非アジア圏内の外国スパイ、メインはロシアのスパイ
6章:外事二課
相手:アジア圏内の外国スパイ、メインは北朝鮮と中国
7章:外事三課
相手:アルカイーダなどのイスラム過激派
8章:公安機動捜査隊
�� 相手:公安事件の初動対応及び公安専門の鑑識等、
理系の頭脳集団(2003年には天然痘ウイルス感染判別キットを開発)
9章:公安調査庁
相手:オウムなどのカルト教団、権限なし、実力なし。現状、ただの書類仕事専門の役所。
刑事ドラマの悪役として登場することが多い公安部。
彼らについて網羅的に書かれた邦書は現在、私の知っている範囲では本書のみです。
#まあ、公安に関する本を読みあさっている訳ではありませんが・・・
とは言え、新書形式で読みやすくまとまっているので、日本の公安について知りたければお勧めです。
興味のある方はぜひ。
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2012/1/13読了。
公安というくくりで世間を切り取ると、戦後の様々なできごとが一味違って見える。オウム、赤軍連合、右翼、スパイ、直接の関わりがない世界を知る手段、好奇心の対象としては面白い。
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公安関連の入門書としては良書かと。具体的な捜査方法などが知りたいのであれば(外事課に限られるが)、「秘匿捜査(竹内明)」の方がそこそこ詳しいですが。
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最近、警察小説をよく読むのだが、公安の組織が今ひとつよくわからず本書を購入する。非常に読みやすいが新書で二百頁余りなので深い内容は端から期待できない。但し『公安警察の入門書』としてならお勧め。一方、監視される側の組織については、立花隆氏の『共産党の研究』、『中核VS革マル』がお勧め。30年以上前に書かれたものなので情報の古さは否めないが、著者が気鋭のノンフィクション作家として一番脂が乗っていた時代の作。さて、本書に戻るが大満足とは言えないまでも、資料価値はあるので読書の友として手元の本棚に突っ込んでおく。
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本書は、普段一般に知られていない「公安警察」についての書である。本書の冒頭においても「わかりにくい組織」との書き出しから始まっているが、読んでみてもわかりにくい組織であると思った。
警視庁に「公安部」があり、46都道府県の警察本部の警備部に「公安課」がある。警察庁にも「公安課」があり、最高検察庁・高等検察庁にも「公安課」がある。このように公安組織が分かれているには、それなりの歴史と任務内容の分担があるのだろうと推察はできるが、これは官僚組織の肥大化そのものではないのかと思った。
国家の危険を未然に防ぐ公安組織のそれなりの意義は、本書を読んで理解できないわけではないと思った。確かにかつては「70年安保」や「全共闘運動」、「連合赤軍事件」等々が激烈な社会活動・事件等があった。最近でも「オウム真理教」事件や、「アルカイダ」のテロ等々、様々な事件がある。
しかし、1991年のソビエト崩壊・冷戦終結以降、アメリカにおいても「平和の配当」として軍事費は大幅に削減された歴史がある。現在の日本において、日本共産党が暴力革命を目指す危険な組織と見るものは一般にはほとんどいないと思われるし、いわゆる過激派も社会的影響力はほとんどないようにも思える。
「公安組織」はその特性上、活動内容がほとんど明らかにされていない。それを理由にもう必要でなくなった巨大組織が延命をはかってきたのが日本の公安組織の現状でないかとの危惧を本書を読んで思った。
やはり、国民の目線を意識しなくなる国家組織は腐敗するのではないだろうか。本書はほとんど知られていない公安組織に光を当てたと言う意味で、価値があると思った。
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反社会性団体や公安そのものに興味ある人には良い資料だと思うが、私には興味が持てなかったので、途中で読むのを放棄してしまった。