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全6編とも昭和40年代(?)くらいの話で、下町情緒に溢れている。日本ホラー小説大賞短編賞を取った著者はそのホラー感覚も大事にしつつ、愛しいファンタジーを書き上げている。どれも得した気分になる話ばかりだが朝鮮人の少年との不思議かつ哀しい体験を描いた「トカビの夜」と、生前愛した三人の女が揃うまで霊柩車を足止めにする男の話「摩訶不思議」がお気に入り。
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乙一読んだ時ほどではないが、こういう小説あるんだって、新しい種類の小説。種類は全く違うよ。
なんだろう、懐かしい感じのする、ずっと昔のちょっと思い出したくないことも思いだしちゃったような感じのする小説。
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全編に漂う
マイナーな感じが心地良い
哀しくて、可笑しい
寂しくて、温かい
一つ一つの短編が
読んでいるそばから
じんわり 心に染みとおってくる
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初めての朱川湊人作品。この作家我がより2年年長の浪速のオッサン。ホラー小説で賞を貰ってるのでどんな作品かと思ったが昭和中期のノスタルジックな人間模様な作品だった。かつてNHKのドキュメンタリー番組「新日本紀行」を観る様な感じがした。
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直木賞の本!!!
ホラー系の本だけど、怖い話じゃなくて不思議な どこか透明感のある話。
全6編の短編集で表題作の花まんまは泣いた。
妹の変な我が儘に巻き込まれてしまった兄だけど、その妹を必死に守ろうとする健気さに泣きました。
あと、最後の凍蝶っていう話には、ドキッとさせられました。
切なすぎて・・・。登場人物の名前にも。
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昭和・・・中期でしょうか・・・ホラー系にも分類される、死と隣り合わせな感じの、得体のしれないような・・・ノスタルジックとか哀愁とかで形容されそうな感じ・・・。
つまり、私が大好物な作風の小説です(笑。
「花まんま」と「凍蝶」が大好きですが、他4編も素敵です。
あー、この本に、朱川さんの本に出会えてよかった♪
巻末・解説が重松清・・・そうそう、重松清氏と少し作風似てます。
また、私の大好きな恒川 光太郎氏に通じるものもあります。
もっともっと、朱川さんの作品、全部読みたいです。
読み終えてから、直木賞受賞作であることを知りました。一読の価値ありな、おススメ本です。
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朱川湊人の小説は、フクロウ男とか暗いものが多いと思っていたけれど、ちょっと救いのある話が多くて嬉しかった。特に直木賞を受賞した花まんまは感動的。不思議な話なのに、人間らしい話ばかりで良かった。
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構成★★★★ 違和感なく進み、いつの間にか話に引きこまれている。
文章★★★★ 戦後~高度経済成長期の大阪の下町の描写がうまい。息づかいまで感じそうなのは、登場人物たちの会話がリズミカルな関西弁だからか。
題材★★★★★ 独創的だか、現実から完全に切り離されているわけではない、ほどよいリアリティ。
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のどけた昭和の大阪が舞台。ファンタジーでちょっぴり不思議な物語6編。花まんまに釘付けになる父。娘の父への思い、父の娘への思いが激しい衝迫となって身体を貫いた。強烈な印象をもって心に迫ってくる場面である。他の作品も人の微妙な綾、情を温かく描いており心熱く読んだ。
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第135回直木賞作品。
昭和30-40年代の大阪下町を舞台に死にまつわる不思議な物語。
「トカビの夜」「妖精生物」「摩訶不思議」「花まんま」「送りん婆」「凍蝶」の6短編。
死というものを恐ろしいものとしてではなく、なにか懐かしいようなその人の思いを大切なものとして手ですくうような描き方。
「かたみ歌」の短編連作の世界より一遍一遍は洗練されているが、「かたみ歌」の方がノスタルジックな世界観があふれている。
特にお勧め「トカビの夜」「花まんま」「送りん婆」
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2012.9.29読了。
宮本輝っぽい気もするけど、何か違う。ノスタルジーが書きたいのか?なんとなく「キレイ」なので、深みに入って行けない。
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家族や友情を中心とした物語が多かった。
不思議な感じ、
読んでいると物語に入ってるような気持ちになって、素直に泣ける。
特に「トカビの夜」と「花まんま」が気に入りました(*^^*)
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昭和30~40年代の大阪の下町を舞台にした短編集。
不思議で切なくて、そしてやさしい。
私は「トカビの夜」と「凍蝶」がすき。
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第133回直木賞の短編集。
ぼんやり気持ち悪い本だなぁ。キレが無くなった乙一みたい。
表題作だけはホロっとしたから、星3つ。
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『トカビの夜
在日韓国人の友達との交流を描くストーリー。
『妖精生物』
幸せをもたらすと言われて飼ったくらげのような生き物のお話。
『摩訶不思議』
女たらしの男が死んだ。しかし火葬場手前で車が動かなくなって。。。
『花まんま』
ある日、幼い妹が大人びた言動を始める。そこには、、、
『送りん婆』
人の死を迎えることが出来る婆さんの話。
『凍蝶(いてちょう)』
友達ができない男の子が墓地で高校生のお姉さんに出会う。。。
どれも昭和30~40年代の大阪下町を舞台にした、当時子供だった主人公の回想小説。
大阪弁丸出しだけど違和感は全然なかったわ。
すっごい読みやすかったし、どの短編も心に残るお話だった~。
強いて言うなら、私が好きなのは
『トカビの夜』と『凍蝶』。『送りん婆』もよかったし、笑える意味では『摩訶不思議』もよかった~。
『妖精生物』はちょっと悲しくって同情しちゃうし~。『花まんま』はまぁまぁってとこなか?
ノスタルジックに人との出会いと別れを書いてるストーリー。
心に残る短編小説でした~。