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紙の本
同窓会・取締役会での敗者
2019/05/02 12:49
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投稿者:melon - この投稿者のレビュー一覧を見る
本巻の前半では、島耕作が大学時代の同窓会に出席している。そこでは五井物産の役員と弁護士の2名が勝ち組で、残りは成功しているとはいえない状況にある旨が描かれている。銀行の支店長時代に肩を叩かれたりなどで、50代は辛い時代なのだろう。アパレルの経営者となったものの、業績は悪く、妻子とも別れてしまった倉持。学生時代に早慶戦の後はしゃいで飛び込んだ思い出を胸に、海へと身を投げる場面はなかなかに辛い。
派閥に属さないという流儀を通そうとしている島だが、そんな立場でいることはできない。奈良橋副社長が社長に選任されればさらなる左遷は間違いのない状況である。そんな中で行われた社長選任の取締役会。赤松常務の裏切りによって勝木専務の勝利に終わる。島にとっては都合の良い展開である。ここでの奈良橋陣営の最後の集まりがこの派閥争いの最大の見せ場だろう。「サラリーマンは忠臣蔵ではないんだ」という台詞は読者の心を揺さぶるだろう。
最後は夢で部長シリーズで登場した女性陣と乾杯してフィナーレである。最後にメタなネタを入れるのは悪くないだろう。
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