いやあ、それにしても実にシブい!久々に面白いマンガを読ませてもらった。
2010/04/27 16:32
10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:サトケン - この投稿者のレビュー一覧を見る
半導体製造装置やアミューズメント機を設計していた経験をもつ、メカトロ分野の設計エンジニア出身のマンガ家が、機械設計のエンジニアと「ものつくり」の中小企業の現場の世界を描いたガテン系マンガ。技術と生産だけでなく、営業やお客とのからみも、人間関係を軸に描いているので実に面白い。
私はエンジニア出身ではないのだがが、機械部品の世界に身を置いていたことがあるので、リアリティにあふれたこのマンガを読み終えたいま、ぜひいろんな人にすすめたい思いでいっぱいだ。この世界に関わっている人はもちろん、この世界を知らない人こそぜひ読んでほしいと思う。いやあ、それにしても実にシブい! 久々に面白いマンガを読ませてもらった。
研究開発から試作設計、そして量産へ、というのが通常のメーカーでの仕事の流れだが、このマンガにも描かれているように実際は試作段階でお蔵入りというケースが多いのだ。また中小企業では、エンジニアも納品や機械の搬入据え付けにかり出されるし、不具合やトラブルの解決には縁の下の力持ちとしてかかわっている。
こうした作業服を着た男たちの世界が日の目をみるのはうれしいことだ。
メカトロとはメカトロニクスの略、メカニクス(=機械工学)とエレクトロニクス(=電子工学)が合体したメカトロニクスは実は和製英語で、日本のお家芸そのものであったのだ。日本がいかにして「ものつくり大国」になったのかを知る意味で、このマンガはぜひ日本人だけでなく、アジア各国でも翻訳されて読まれてほしいと思う。
とはいえ、日本からこうした風景がだんだんと消えていくのかもしれないと思うと、なんだか寂しい気がしなくもないのだが・・・
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技術系「ものづくり」に携わる男達の熱い戦いのストーリー。
何でも出来上がった物を見て、その凄さを語るのは簡単だけど、
出来上がるプロセスについて知ると、さらに凄さのグレードが上がる。
緻密で繊細な日本人の「ものづくり精神」には感服するばかりだ。
こういった開発裏話的なものは、ともすればプロジェクトXの様に壮大で堅めな話になりがちだが、作者のへろへろな絵と雰囲気で描かれると、壮大どころか「開発てんやわんや顛末記」みたいに身近な事に感じられて、機械や技術に興味がなくても非常に読みやすく、エピソードも面白い。
でも絵がちょっと汚い。
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技術屋の私にとっては「あーわかるわかる」という話がいっぱいで最高でした。
技術者の話というよりは、色々なところを回った著者の体験談、といった感じです。
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2010.03.07 日本経済新聞で紹介されました。
コミックエッセイ・・・だそうです。内容気になってしかたありません。。
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日本人の本来の技術に取り組む大切さ。懐かしさが描かれている漫画でした。小さな仕事にも命をかけて、匠の世界に追求する。日本が大切にしてきたモノが描かれています。是非、世界NO.1に向け頑張りたいものです。
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ビジネス系のマンガを見るなら、島耕作やサラリーマン金太郎シリーズのような絵空事より、このマンガのような実体験に基づいたものを読んだ方がいいです。
さらに詳しくはブログにて
http://ssasachan2.seesaa.net/article/145583702.html
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ものづくりをする男の話、といっても、マンガです。
主人公は、メカ設計者だ。
マニアックな世界の話ですが、面白いです。
Tシャツプリクラ、ワールドテーブルサッカーなどなど、どれも一品装置だ。
本にはでていない、苦労をしていると思うが、やりがいがあるだろう。
少しうらやましいと思うのは、わたしだけでしょうか。
真のものづくりを影で支える男たちの話ですね。
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製造業に勤めております。
面白可笑しくチャラチャラ描いているんだろう、、、と思っていましたが、
製造業に勤める技術屋さん(職人さん)の言葉が、本当にシブくて、
後半から、酸っぱい感じで涙こらえて読破いたしました。
女泣きするもんか~。
製造業に関わった方なら分かるはず!
製造業に関わっていない方にも、ちょっとは伝わってほしい!
製造業は格好良くないと言われても良いのだ。
明日からの仕事も、頑張るぞ~♪
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かかかかかかっこいい!!!!!!!!
その辺のビジネス書百冊束になって挑んでも、この本には敵わない!
技術者、かっこいい!!!
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元メカトロ系技術者の漫画家による
中小企業倒産の実体験と、
中小企業訪問の漫画。
「猫どん」さんで、紹介されていて
面白そうだったので買った。
実際、面白かった。
私もエンジニアで年代も同じなので
共感する部分は多かったが、
どちらかと言うと、普段お世話になっている
業者さんの実態を垣間見ている気がした。
よく工場に立ち入らせて貰うけど、
まさにこんな感じ。
で、やっぱりこういうのは非常に魅力的だなと思う。
生活考えないで済むんなら、
こういう仕事で飯が食いたいと思ってしまう。
まぁ、こそこそと仕事の合間に電子工作や
プログラムを組んだりしてる方が、
売り物作るよりも、よっぽど楽しいのかもしれませんけどね。
内容では、訪問の話よりも、
実体験の方が断然、面白く感じた。
ファミレスで、
「今日、集まってもらったのは他でもない。」
「わが社は、本日をもって倒産する。」
っていう、シチュエーションが笑える
Tシャツプリクラの話は面白かったけど、
個人的には、スカイゴールがツボった。
「ゴール」
「ゴゴゴゴ~ル」
のところが、
あと、
「ホッパーの音がいい!」
も笑った。
ところで、
本文中に西遊記の着ぐるみが
一瞬出てきますが、
あれは、伝説のPS実写格闘ゲーム
「悟空伝説」の着ぐるみに見えますね。
・・・・・・と言うことは、
ミルミルの務めていた会社って、
2000年に倒産したアルュメって事?
なるほど、あの会社なら、
うん、うん。
十分にありうる。
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書店にて。中小企業のハード系エンジニアのエピソードを紹介しているマンガ。同じ技術者として、非常に共感できた。自分はソフト技術者なので、ソフト技術者バージョンも出して欲しい
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■概要
いわゆるモノづくり技術者、職人のアツい魂を描いた漫画。
新聞の広告欄に載っていて、以前より気になって仕方が無かった本。
ついに購入です。(笑)
■役立つ点
メーカー系のお客様との会話には役立つ、、かもしれません。
個人的には、実家がモノづくり系なので、旋盤だの切削加工だの鍛造だの鋳造だの、大好きなんです!
ほんと、職人渋い!!
と、我々の仕事も似たようなところがあると思ったり。。。
ふつうにマンガとして面白かったです。(はっせー)
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眠るまえの『男泣き』
「たとえ報われなくても、いいものがつくりたい!」そんな男たちを追った、涙と笑いのコミックエッセイ!
こんなコピーのついた漫画が、空港や新幹線駅構内の本屋さんにどん! と山積みになっている、と出張帰りの若ダンナさまがおっしゃいました。訊けば「小さな技術力のある会社」を元エンジニアが取材した本らしいとのこと。気になるので次はぜひ買って来るよ、と、ここまでが先週末のお話。
月曜日の夜には、もうお手元にございました。『シブすぎ技術に男泣き!』というごついタイトルの本が、若ダンナさまのベッド脇に置いてあったのです。就寝前の読書が習慣の若ダンナさまですが、眠る前に読むのはほとんどが漫画本。ベッド脇には未読の漫画が山積みです。
続きは「若ダンナさまの本棚」で。。
http://blog.starbrand-the-library.com/?eid=934481
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コミックエッセイスタイルで描くメカトロ系エンジニアの作品。
とにかく、マンガの「とろける鉄工所」とかなり、かぶる箇所があるけど、やっぱり、過酷だね。こういう職人さんの職場は。きっと、その上に僕らの生活はなりなっているんだろうとシミジミ。※でも、作中にでてくる製造作品は主にゲームとかなんだけどね。
まあ、どこの職場でもそうだけど、人間模様とアクシデントが面白いね。本来、仲間のはずの営業が、取引先と一緒になって、エンジニアを責めるのはリアルで面白かった。
俺もシブすぎ技術を手に入れたいですね。
ヤスリがけとか…
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日本のモノ作りを支えているのは、技術屋の皆様のおかげ。
何気なく使っているいろいろなものは
彼らの試行錯誤の上に成り立っている。
使いやすく滞りなく安全に作動するものをきちんと作る、
人々の生活に役に立つものを作る、
ということに重きをおく職人達。
儲けよりも、商品の出来に命をかける。
ネジ1本、穴1つ、やすりがけひとつにも技術がモノを言う。
こういう技術屋さんは、もっと評価されるべきだと私は思う。
あとがきの
“ハードをおろそかにすると時代が進まない気がします”
という言葉はまさに職人ならでは。
“日本はソフトが遅れている”とかだいぶ言われましたが、
受け皿のハードがしっかりしているからこその
ソフトなんだなぁと思わされました。