大豪邸に嫁いだ二番目の妻の下に届けられる脅迫状の送り主は誰なのか?!今村彩氏の傑作長編ミステリーです!
2020/09/17 10:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『少女Aの殺人』、『ルームメイト』、『大蛇伝説殺人事件』、『いつもの朝に』などの話題作を次々に発表されている今村彩氏の作品です。同書は、美しい薔薇園を持つ屋敷の主人のもとに嫁いだ花梨が主人公として繰り広げられる物語です。彼の二番目の妻は謎の墜落死を遂げたばかりだったのですが、主の妹・晶はじめ、屋敷の一同は新しい花嫁を歓迎します。やがて、花梨のもとに悪意をむきだしにした脅迫状が届くようになります。差出人は一体、何者なのでしょうか?今村彩氏が読者に贈る傑作サスペンス長篇です。
恐怖とは違う怖さ
2019/01/13 15:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:HIDETO - この投稿者のレビュー一覧を見る
最後の最後まで恐怖をもたらしていた当の相手が見えないです。
相手の事を好きになるのも、本当に理解するのはとても難しい・・・
投稿元:
レビューを見る
こってりとしたいやらしさが滲み出ているわりには、さっぱりと後味よろし。
穏やかな語り口にも惹きつけてやまない魅力がある。
投稿元:
レビューを見る
初めての今邑さんの作品。
前々から興味を持っていた作者だけに期待は大。
読み進めていくうちに次第に虜になっていく。
読み始めたら止まらない、の言葉通り、一気に読んでしまった。
ゆっくりとした調子でストーリーは始まっていく。
けれどいつの間にか目の離せないことに。
いつ加速したのか読んでいて気付かなかった。
最後の最後、エピローグまで油断しないで読んでほしい。
そして個人的には、エピローグの更にその後が読みたい…
投稿元:
レビューを見る
前からファンだった今村さん。本屋にいったら文庫本の最新刊のコーナーで見つけて即購入してしまった。
最近は彼女の短編集ばかり読んでいたけど、やっぱり長編もいい。現実ばなれしたロマンチックな舞台設定が最高!!女の情念の渦巻くゴシックホラーという感じで、個人的にとても好きな作品だった。
投稿元:
レビューを見る
久しぶりの今邑さんの新作!と思ったら1990年代の本の改訂だったのかと知りがっかり…。それが今回一番のどんでん返しだった(笑)
舞台設定と謎の手紙を誰が出したのか…。登場人物が少ないけれどよく分からないまま作者の考える通りにダラダラとひっぱられ、最後は「へー」となっている。これぞ醍醐味、ではあったが帯のあおり文句ほどの衝撃は無し。エピローグの最後の場面は結構好きだった。おまけではあるけど、話の幅(?)がぐっと深くなる気がする。そういう仕掛けが今邑さんはとてつもなく上手。
今回は、それほどハラハラ感が無かったので星3つ。
改訂版ではなく頼むから新作出してー!
投稿元:
レビューを見る
今邑さんの本はさくさく読めるので、この本も序盤から作品の世界に入り浸り、一気に読み終わってしまいました。
更に、この作品では妖しく咲く薔薇、見事な洋館と亡くなった美しい妻と魅力的な舞台道具が満載で、すっかり魅せられてしまいました。
薔薇の描写は細か過ぎて、冗長に感じましたが…
犯人は毎度ながら予想も尽きませんでした。今邑さんの他作品「ルームメイト」や「そして誰もいなくなる」などのように、展開が二転三転することが余りなかったのがやや残念。
エピローグが後味悪くて、もやもやした読後感になってしまいました。
投稿元:
レビューを見る
私にしては珍しく2日で一気に読んでしまいました。
読みやすく、先が気になる内容です(^^)
ルームメイトと同様にラストにまだ続きを思わせる終わりかたでした。
投稿元:
レビューを見る
美しい薔薇園を持つ屋敷の主人のもとに嫁いだ花梨。彼の二番目の妻は謎の墜落死を遂げたばかりだった。やがて、花梨のもとに悪意を剥き出しにした脅迫状が届くようになる。
プロローグからどんどん引き込まれていきました。薔薇は綺麗だけどトゲがある。美しくて妖しくて。
そんな薔薇に囲まれて何年も過ごすと、心がその妖しさにどんどん魅了されていってしまうのか。
傑作長編サスペンス。ラストの犯人の心理描写が絶妙です。
投稿元:
レビューを見る
あらすじ書きに惹かれて、電車の中で読む用に購入しました。
今邑さんの作品なので、そこまでハズレでもないだろうとおもったら、これはなかなかの当たり作でした。
館モノは、この閉塞感が感じられるタッチの文章がいいです。
ネタバレは勿体ないのでしませんが、私はかなり後半まで誰が犯人だろうと背筋をゾクゾクさせながら読んでいました。
投稿元:
レビューを見る
久し振りの今邑本。
やっぱり手放しで面白い!
妄想と現実が混ざり合っていて、どこからどこまでが本当の事なのかわからなくなります。
結局、どのキャラクターも一筋縄ではいかない曲者だった・・・と読み終わった後に思ったのでした。
投稿元:
レビューを見る
とても素晴らしかったです。けれど、ルームメイト等と同じように、きっとああなってしまうんだろうなーという雰囲気のエピローグが個人的には残念。勿論その部分を含めて面白いのですが、私としては不幸を予期させる終わりは今一つ好きになれません。が、そんな不安要素までも引き込まれて毎回読んでしまいます。
薔薇の説明は多少長かったです。というより、色の説明以外にももっと数を絞って沢山のエピソードの方がよかったのかもしれません。美しさを讃える文章がやや単調かと。
投稿元:
レビューを見る
うーん
早めに最後がわかる
今邑彩さんはすきだけど
これは私的にいまいち
まだ いつもの朝に の方が面白い
投稿元:
レビューを見る
先日、急逝された今邑彩さんの一作。
相変わらずの上品な文章と、「薔薇の咲く屋敷」という実際にありそうな設定の端っこを描くのは相変わらず。結局、フィナーレまで犯人の検討がつきませんでした。
ちょっと手口がズルい時もあるけど、終盤でいつも予想がひっくり返される。もっともっとこの人の作品を読みたかったのに残念です。
投稿元:
レビューを見る
すべての登場人物が疑わしく、疑心暗鬼にさせられました。主人公が精神的に追い詰められていく様子も緊迫感があり、読んでいてドキドキさせられます。結末も静かな恐ろしさがあり、最後まで気が抜けない作品でした。