紙の本
スプラッタ?B級コメディ??になりそうなのにならないのがやはり綾辻クオリティ(すごい!)
2012/01/10 11:39
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『Another(上)』の続き。
夜見山北中学3年3組に伝わる「ミサキ」伝説。
その伝説により
3年3組で、
或いは3年3組の生徒の周囲で「死」が続いていく。
それでも時間は誰にも平等に流れ、
学校は夏休みに突入。
副担任の発案で夜見山神社へのお参り合宿を行うことになったが…。
あー。
どきどきした。
どうやっても止まらない「死の連鎖」。
次々と人が死んでいく。
ここまでバッタバッタと人が死ぬと
B級ホラー映画のように
まるでコメディかと疑うような事態になりがちだけど、
そうならないところがやはり綾辻さん。
単純に、お上手なのだろう。
最後の最後までホラーテイストが顕在。
しかも最後に明かされる真実にびっくり。
あぁ、そうだったのか…。
(今から考えれば)
あれは伏線だったんだなぁ…。
と感嘆するばかり。
タイトルが秀逸だよなぁ。
すごく好き。
とにかく面白かったーーーーー!!!
電子書籍
コミックやアニメのほうが良かった
2012/10/04 09:06
3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:宮村みやこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
原作があってコミック、アニメがある訳だが改良されたストーリーのコミック、アニメの方が怖かった。
紙の本
このミス最終選考
2013/05/02 01:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たかますゆきや - この投稿者のレビュー一覧を見る
まで残ったのはとてもすごい!!
ただ、最後まで推理で乗り切って欲しかった><。
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読み終わった後、ホラー要素が強いにもかかわらず、何故か郷愁の風が心に吹いてきた。主人公が中学生というのも影響しているかと思うが、何かしら懐かしい何かが残った。
ミサキメイに関わる謎がひとつひとつ解明されるにつれてエンディングに向かう展開は様々な予想を覆していった。まだまだ深読みの出来ない未熟者である事が、読書として逆に嬉しい限りだ。
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2011/11/25 Amazonより届く。
2020/1/31〜2/4
いやいや、そうか。フェアに伏線が張られていたのに、気づかなかったなぁ。
ただ、結局この呪いのようなものの原因は分からずじまいであったが、絢辻さんらしいホラーであった。続編もあるようなので、読むのを楽しみにしていよう。
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上巻で予想した結末と違ってて満足です♪
続編の構想もあるらしいですが、これで終わってくれた方が良い気もします。
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<あらすじ>
26年前、3年3組にいた人気者・ミサキが家の火災で死亡した。
そんな事実を受け止めたくないクラスメイトは
「ミサキは死んでない。ミサキは生きてちゃんとそこにいる」
と言い出し・・・ミサキの死を認めたくなかったクラスメイトや担任は
ミサキは生きてるっていうフリを卒業まで続けることにした。
そして卒業式のあと記念写真を撮ったとき
その集合写真の隅に、いるはずのない、ミサキが写っていた、、、。
それから3年3組に毎年『災厄』が起きた。
毎月クラスメイトか、その二等親以内の家族が事故か病気で次々と死亡し
卒業式のあと、いるはずのない【もう一人】がクラスにいたことを知る。
その【もう一人】が誰なのか、担任含めクラス全員が1年間気付かない。
そんな災厄が起きるたび、クラス名を変えたり教室を変えたり除霊したりしても
その災厄を防ぐことが出来なかった。
でも10年前ついにに有効的な対策を生み出した。
それが
クラスの誰かを【いないもの】にしてしまう
というものだった。
今年は鳴が【いないもの】として人柱になったのだが、恒一の転入により
クラス委員・桜木とその母が死亡し、翌月には水野姉が死亡した。
それを受けた3年3組は更なる災厄を防ぐため、恒一を【いないもの】にしたのだ。
それを知った恒一はその対策を受け入れ、鳴と2人で学校生活を送ることにした。
でも7月
担任が突如教壇で自らの首を包丁で掻っ捌き自殺する事件が起きる。
恒一と鳴を【いないもの】にする対策では災厄を防げなかったのだ。
それを期に恒一と鳴は元に戻り、担任は副担任の三神に引き継がれた。
三神は過去の災厄データを調べ、夏合宿で災厄が止まった年があることを知り
夏合宿をすれば災厄を防げるのでは?と思い至る。
でも恒一のクラスメイトによる情報で手に入れた
その年の生徒が吹き込んだカセットテープには、本当の災厄対策が入っていた。
「夏合宿のとき、いるはずのない【もう一人】を殺したら災厄が止まった」と。
夏合宿で【もう一人】を捜す恒一と鳴と仲間達・・・
クラスメイトは殺人鬼に次々と殺され・・・
果たして恒一たちは、いるはずのない【もう一人】を見つけることが出来るのか?
そして【もう一人】は一体誰なのか?災厄は防げるのか?
<感想>
作風は同著者の『囁き』テイストで、話が順序だてて淡々と進行して
災厄内容が都市伝説っぽいので全然コワくなかったのが残念。
オチが叙述トリックなので映像作品でどう表現するか楽しみ。
やっぱり著者のベストホラーは『殺人鬼』だと思う。
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少しネタばれを含みます。
上巻の前半は主人公が感じているままにもやもやとした思いを味わいます。ですが、上巻も後半以降「3年3組の呪い」の情報が明らかになってくるととともに、どんどんと物語に引き込まれていきます。
クラスに紛れ込んでいる「もう一人」を探し出す段になって次第にミステリー色が強くなってきます。終盤は「もう一人」をあぶり出していくことになるのかと思ったんですが、一気に事態が動いていくなかでそれもあかされてしまう。その辺がミステリー的には少しもったいなかった気がします。
とは言えどんどん引き込まれていく展開はすごくいいです。
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面白かった!!
上巻から何がなんだかわからず先が知りたくて一気に読んでしまった。
じわりと怖くて、本当に面白い。
ラストは意外なような気もするけど、やっぱりという気もあり驚愕とまでは行かなかった。
伏線がたくさんあり、ミスリードもされ本当に面白かった。
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見事です。素晴らしい作品だと思います。胸をはって人にオススメできます。
伏線が散らばって最終的には全部ひろいきる。死者は誰かー読者をああやられた、と思わせると思う。
※ネタバレ
ただ個人的にはどうも綾辻さんとは相性が悪いらしい。やられた!とは思わなかった。読後の快感もあまりない。「呪い」自体の解決はしないままか、という感じ。(現象なのだからしかたないが)
結局現象はなんなのか、ミサキの左目はなんなのか。ファンタジーな部分をそういうものと納得させて読ませてはくれなかった。
今回はなんとか乗り切った話で根本的には何も解決はしない。いつか忘れるし形として死者の名前を残せないしチゼ先生はきっとこれからも観察者を続けて今回もまた「二度目の途中終了」として残されるだけではないか?
現象自体の解決、または謎の解明を期待して読んだのでスタートから作者の意向とは違う読み方をしてしまったからかもしれない。
また死亡の描写としても非常に淡々とした印象をうけ、生々しさを感じなかった。担任や合宿の管理人の妻のときの狂気さや異常性も同様である。死亡した人間に対する主人公の反応も文面だけ、そこから感情や熱を感じられなかった。
ミサキの葛藤にしてもそう。
薄気味悪さはあるが全体的に全てにおいて「生々しい」ものを感じられなかった。
ただあくまで個人的な印象であり、客観的にみれば作品は素晴らしいと思う。読む価値は充分にある。
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凄惨さとミステリ度が大きく上がってきた下巻も上巻と同じく読みやすく、ふと気がつくと後半まで読み進めてしまっている感じでした。
何といっても伏線の回収が鮮やか。気になっていた言動から、ここも伏線だったのか、と思わぬところにも張られていた伏線がつながっていくのは、ミステリーらしい面白さがあります。
クライマックスの合宿所の場面はホラーとしての恐怖の描写や緊張感もありました。
ただ本格ミステリとして評価するとなると少しアンフェア気味?とも思ったりするところもあって、そこが少し残念でした。
恒一と鳴の距離感は青春小説らしい感じで好きでした。作品全体の雰囲気も良く、ラストの驚きも綾辻さんの作品をあまり知らない方ならかなりの衝撃があると思います。
解説で初野晴さんが書いているように、綾辻さんを知らない人がこの作品のアニメ化や映画化を機に、これからこの本を読むのかと思うと、その人がうらやましい。
2010年版このミステリーがすごい!3位
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いやぁ、素晴らしい。有り得ない現象が存在する世界観に、本格ミステリ要素を上手く絡めて、見事に昇華させてる。そして綾辻作品に共通する、爽やかというか、さっぱりするこの読後感が堪らない。来年「奇面館の殺人」 が出るらしいのでそれも楽しみ。
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結末が気になって一気に読んでしまった。
よく考えれば、色んな所に伏線があったんだなと。
しかし全然気づけなかったw
最後までいろんな人を疑ってみたけどどれも外れだった。
本当に最後の最後まで真実に気づけなかった。
久々にこんな面白い本に出会えた。
もう一回最初から読もうかな。
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少しずつ話が展開しはじめる。あの人は死んでいる?この人はどう?ついに核心に!綾辻作品は字の横の点はよーく読んでおかないといけません。定型的なミステリーではなく、ホラー作品です。
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アニメ化されるというので手に取りました。
気にはなっていたもののホラーっぽいイメージがあって敬遠してきた作家さんの作品です。
恐る恐る読んだ結果は・・・大変面白く読ませていただきました。
残酷なシーンも確かにあるのですが、話の面白さに押し切られた感じで一気に読みました。
起こっている出来事と結末は陰惨なのに、エピローグのおかげか読後感は意外なほど爽やかです。
全体的な「空気感」は「是非とも映像化して欲しい!映像で観たい!」と思いながら読んでいましたが、最後まで読んだ今、「これって映像化したら面白さが半減するのでは?」と思っています。
でもやっぱりアニメが楽しみ )^o^(