紙の本
初期作品
2017/08/09 10:38
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投稿者:冬みかん - この投稿者のレビュー一覧を見る
依田沙江美先生の初期作品集です。やはり最初のころから依田先生らしさがあります。大きな事件はありませんが、小さなエピソードの積み重ねがいつの間にか説得力を生んでます。
紙の本
狂気的な話
2016/11/30 23:53
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投稿者:沢田 - この投稿者のレビュー一覧を見る
依田さんはホンワカした絵柄でした…が。
可愛い話に見えてけっこう狂気を孕んでいました。
じんわりきてちょっと怖かったです。
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いわゆる「学園物」があまり得意じゃないんだが、依田作品は全く平気なんだな(笑)。不遜で腹黒い優等生攻め×無邪気で無知なんだけど女顔をバカにされると狂暴化するやんちゃな受け、って図式が数作共通しているけど、それが「似たカプばかりだな」とは全く思わない依田マジック…。受けがひたすら子供なんだ、仕草とか、自分の言い分が通らなかったら駄々をこねる子供のそのまんまなんだけど…それがもう、無性に可愛くて可愛くて…。「白い魚の夢」は直球で依田さんの黒い部分が出ていてドキッとした。
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依田先生の初期短編集の新装版です。
書き下ろしはもちろんありますよ。
表紙のいかにも「春!恋!それはまるで桜色!」って雰囲気に一目惚れしました。
わたし、依田先生の初期のお話がすごく好きです。今こういうジャンルの作品を読み続けているのも恐らく依田先生のおかげではないかなと思うくらいです。
だから作品ひとつひとつがとても懐かしくて。ほとんど既読のお話でしたが、それでもまた感慨深いというか。依田先生って今でもどこかさざ波のような作品を書き続けていらっしゃるんですが、昔はもっと青春ポップな感じというか、鼻をくすぐるような、登場人物みんながまっすぐでこっちがくすぐったくなるような作品が多かったです。それでいてまた鬱蒼な雰囲気が漂っていて。その両面を味わえる素敵な短編集です。
個人的には最初のお話が一番読み応えがありました。ふわふわしていながらも、酸っぱい何かがあって。タイトルにぴったりのお話です。
しかし依田先生、ほんと絵柄はあんまり変わってないですね。あれからほぼ20年経つというのに。これからも依田先生の描くたくさんの彩りどりの青春を楽しみにしています。
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大好きな依田さんの初期作品の新装版
未収録作品があったけど既読でした
眠れば来る朝が前回コミックス収録時に
商業誌掲載時から足された部分があって
なんだか、あの独特の繊細な「間」が変わってしまって
ちょっと残念だな〜と思った
依田さんは今でも大好きな作家さんだけど
初期作品は初期作品で
作品に流れる空気みたいな
今ではきっと作り出せないんだろうなという
独特の寂寥感というか…うまく言葉に出来ないな〜
なんか無性に好きです
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「無理してない」
「あんまり側にいるとまた襲うぞ」
男子校の桜の樹の下で出会った
新入生と3年生の温度差激しい春の恋、
兄の同級生との恋に落ちていく弟と、
その弟へ想いを潜ませる兄の恋、
教師に関係を強要されている
美しい先輩の涙に触れた後輩の恋、
落ち着いた友人との距離が縮まる内に
「会いたい」気持ちが止まらなくなった
同級生同士の恋……ほか、
単行本未収録短編「蛍の骸」を収録。
詩的で美しい言葉と、絶妙な間合いで生み出される
心地よい依田ワールド。
初期の甘酸っぱさを余さず堪能できる傑作作品集をカバー描き下ろしで新装化!