「ぼくが欲しいものはお金では買えないものだ」
2019/01/04 09:43
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投稿者:きん☆ぎん☆すなご - この投稿者のレビュー一覧を見る
吸血鬼の伝説や中世ヨーロッパの残虐な貴族の話を冒険物語に絡めて紹介する手法、物語の方が迫力に欠けたかな、ハイエナではねぇ。気球の旅も何事もなく、だったし…。
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田中芳樹さんと言えば、銀河英雄伝説が思いつく私ですが、歴史上の時代を舞台にした小説も何本も書いているそうで。
この作品との最初の出会いは「青春アドベンチャー」というNHKFMのラジオドラマだったのですが、今回初めて原作小説を読みました。
展開はややご都合主義的なところもありますが、それが見事なバランスで成り立っており、スマートに展開していきます。
19世紀末という近代への歴史の転換点のようなやや混沌とした雰囲気の東ヨーロッパが舞台という、冒険活劇にはちょうど良い舞台設定。
当時の科学レベルを紹介しつつ、失敗のない展開(笑)
伏線を張りつつ、サクサクと話が展開するので、一気に読んでしまいます。
最後の展開は、やや違和感が残りましたけれども。読了感の爽快さがいい作品です。
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小粒だ。登場人物設定があまりにも類型的だ。
地の文の表現や比喩も無理してるという感があり、光るものが無い。
これがあの一連の『銀英伝』シリーズや『創竜伝』シリーズや『アルスラーン戦記』シリーズを書いた同一作者とは到底思えない。この現実はあまりに哀し過ぎる。
やはり、最早、田中芳樹氏はピークを過ぎた作家なのか、もうかつてのように魂を揺さぶってくれないのか。
頼む、今一度あのヴォルテージを!