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2011/9/14 Amazonより届く。
2017/10/18〜10/20
謎の哲学と競馬が好きな男が探偵を務める連作短編集。タレス、ソクラテス、デカルト、パスカル、カント、ショーペンハウアー、ニーチェ、ハイデッガーにちなんだタイトルが付けられている。が、いつもの鯨作品同様、気軽に読める。吉村達也さんが亡くなった後、お気楽に読めるミステリは鯨さんの独壇場だな。
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読み始めて既読だった事に気付く(^_^;)
鯨作品が好きでよく読んでいるが、邪馬台国が頂点だった気がしてきた。
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同居人が電車でのひまつぶしに買って読みおわり、「あまりおもしろくなかった」というのを私もひまつぶしに読んでみる。
「哲学探偵」とは、難事件の特捜班(なぜか2人だけ)の久保主任と高島警視が、解決の手がかりを求めて競馬場にやってきたときに出会った、哲学好きで短歌が趣味というある男。
この男が、事件のあらましを聞いては、「われ思う ゆえにわれ在りデカルトの 『方法序説』は平易な著作」だの、「ニーチェ説く ルサンチマンが生みだした キリスト教は死んでいるなり」だのといった"哲学短歌"を詠じては、その事件をすらすらと推理する。
捜査に行き詰まるたびに、どこぞの競馬場で、久保主任と高島警視は、なぜかこの男に会う。そこで男が事件の概略を聞いては、哲学短歌を詠じて、自分の推理を披露する。どの短編も基本的にはそういうつくり。
哲学×短歌×競馬場が推理小説に仕立ててあるところはすごいと思うが、同居人の示唆のせいもあるのか、"哲学探偵"があまりにすらすらと事件を解いてしまうせいか、哲学と短歌と競馬場をなんとかこじつけようとしているように読めるせいか、私にもそんなにおもしろくはなかったのだった。
(9/25了)
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一言でいうと,詰め込みすぎ。タイトルに惹かれて買って、失敗した。哲学,競馬,短歌という一見なんのつながりもない三つが、つながりのないまま終わる。キャラクターにも移入できない。鯨さんの本は好きなんだけど,これは残念だ。
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久々に面白くない小説を読んでしまった。タイトルに惹かれて読んでみたけど、面白かったところを挙げることができない…。事件と哲学、競馬、短歌って、詰め込みすぎじゃないかなあ。事件と哲学だけじゃダメなのかな。競馬が入ってくる要素と短歌が必要な理由が分からなかった。で、結局何が言いたいの?っていう。話もワンパターンだし、何度も読んでてきつくなった。でも途中で辞めるのが嫌でただ読んだ感じ。久々だわ、こんな酷評もこんな小説も。まあ、たまにはこんなこともあるよね。
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2011.9.20発行の新しい作品。いつもの鯨節なんだけれど、テーマは哲学・短歌にうんちくが競馬というスタイル。
殺人事件のトリックそのものは奇想天外の発想一本勝負で、それはそれで別にかまわないんだけれど、上記の鯨節のキレがイマイチ。美人が出てこないからなのか、競馬になじみがないからなのか、乗り切れずに終わった。
「九つの殺人メルヘン」の続編っぽい、というか同じような路線なんだけれど、こっちは面白くなかったというのが正直な感想だ。
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「哲学」で「探偵」なら買うしかないわ〜!と手に取った同志の皆様、ご愁傷様です…。それに加えて競馬に全く興味がない人間は、何だかもう評価のしようがないと言うか…鯨先生の趣味なんだろうね仕方ないね…と受け流すしかありません。今回の評価は迷いませんでした。星2つです(ドキッパリ)。
帯の「不可能犯罪VS哲学」の煽りも何だかな〜…。哲学を駆使した推理展開は全然してないし、かと言って濃密なペダンチズムがあるわけでも無く、サラーッとウィキペディアみたいな哲学者解説に終始してる印象です。ここも充実してないのに、何故競馬やら短歌やらを絡めたのでしょうか?ただ、要素詰め込みすぎでうるさくなりそうな話をあっさりした読み応えに留めたのは、鯨先生さすが〜とも思ったのでした。
あと、「ミステリーの異種格闘技王・鯨統一郎」の煽りは賛同〜(笑)。
高島と久保、2人だけが所属する特捜班が、不可解な事件が起こる度に出向く場所は、事件現場ではなく競馬場?!そこで出会ったのは、ギャンブルと哲学をこよなく愛する名探偵だった!
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一応出てくるけど、哲学部分がちょっと弱いかな。いつもの鯨統一郎の魅力というか、うんちく部分の無駄な深さがない気がした。
“哲学”と“ミステリー”うまくはまれば面白そうなだけに、残念だったなあ。
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著者お得意の「分かりやすいキャラ」と
「パターンの美学」で読ませる本。
冷静に読んでしまえば「牽強附会」「我田引水」で
「ツッコミ所」満載と言えなくもない(^ ^;
はまってしまうと水戸黄門的心地よさがある(^ ^
設定自体も「んなアホな」だし、
話の運びも「そんな訳あるかい」みたいな
「ツッコミ文学」とでもジャンル分けしたくなる。
が、ミステリとして読んだときには、
何気なく読み飛ばせるように書かれた文章が
最後に全て一本の線につながるような
「伏線の美学」とでも呼べる心地よさがある。
これだからこの人の文章は侮れない(^ ^;
お気楽にけらけら笑いながら「んなアホな」と
ツッコミを入れつつ楽しむのも良し、
ダジャレや小ネタも含めて「これが伏線に違いない」と
謎解きに挑戦しながら読むのも良し(^ ^
また本書で「哲学」と同じくらいの比重で
大きな役割を担う「現代短歌」の入門書として
読むこともできるという、一冊で何度も美味しい本(^ ^
鯨氏の著書全てに共通することですが、
一読だけではもったいない(^ ^
借りて読むのではなく、ぜひ購入して
何度も読み返すことをお勧めします(^ ^
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王道のミステリー集。
キャラクターも渋くてとても良い。
競馬場に現れる謎の男が刑事の話を聞いただけで謎を解いてしまう。
安楽椅子探偵系だった。
トリックなども難しすぎず、簡単すぎずのいい塩梅だったので。
とても読みやすく楽しめた。
ただ、1編1編話の流れが同じなので(そこが魅力の1つでもあると思うのだが)個人的には最後のほうは若干飽きてしまった。スンマセン・・・
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短歌・競馬・哲学に関する軽い知識をオマケとしたミステリー。
ただ欲を言えば競馬のエピソードも織り込んで一話毎の緻密さを増して欲しかった。
そんなのありかよ!というトリックからなるほどというトリックまで、相変わらずの意外性重視っぷり。
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3
まさに鯨印。競馬・短歌・哲学、三すくみワンパターンの美学。『なみだ特捜班〜』の前日譚なので、後に続くお話を知っているとニヤリとできるのも良い。ただ競馬の蘊蓄が少し物足りないのがバランスを欠くか。
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私には会わない小説でした。横からひょっこと出てきて解決する、間違ってるかも知れない。只間違っては無いようで刑事達は常に期待してしまう。事件の内容も拙著で面白味のない。その上哲学と言うわけの分からない学問まで持ち出して多少不愉快におもえる。まぁ、二度と読む事は無いでしょう。