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【紹介】まるで拾った宝くじが当たったように不運な一日は、一本の電話ではじまった。私立探偵沢崎の事務所に電話をしてきた依頼人は、面会場所に目白の自宅を指定していた。沢崎はブルーバードを走らせ、依頼人の邸宅へ向かう。だが、そこで彼は、自分が思いもかけぬ誘拐事件に巻き込まれていることを知る…緻密なストーリー展開と強烈なサスペンスで独自のハードボイルド世界を確立し、日本の読書界を瞠目させた直木賞・ファルコン賞受賞作。【感想】まさにハードボイルド!文章構成もしっかりしており、飽きが来ないうちに読了。最後にドンデン返しが待っているのだが、付け足した感じがあった(それが無くてもストーリー的には終われた)。ちなみに著者近影を見ると、主人公をずっと原先生の顔で想像してしまいます・・・。
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直木賞受賞作。
探偵沢崎シリーズ第二弾。
男なら誰もが一度は憧れるハードボイルドな生き方。
それを体現してくれる沢崎に傾倒してしまう。
いつまでも憧れでいてください!!
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犯人がこれほどまでに大掛かりな偽装誘拐を企む動機にいまひとつ説得力が足りない気がするし、それを主人公がどうやって看破できたのかという点に疑問が残るものの、一番の読みどころは主人公「沢崎」の種々の問題への対処方法(言い換えれば「生き方」)なのだと捉えれば、その造形の魅力的なことから、非常に好ましい雰囲気を持つハードボイルドとして十分楽しめる。
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直木賞、このミスで10年前ほど一位だったという情報を得て。
ミステリーの世界は日進月歩ということなのでしょうね。
私はもともとハードボイルド、あんまり近しい位置に居りませんので、こんな感想でごめんなさい。
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読了
面白かったです
単なるミステリを楽しむ以上に、文章のユーモアとか巧みさを楽しむ本という感じ
台詞の応酬がカッコいいやら上手いやらでたまらない
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11月20日読了。「このミステリーがすごい!」1989年度の第1位、総合でも第6位の作品。ザッツ・ハードボイルド!な世界感と文体が楽しい。まあ、現実にこんなしゃべり方をする人がいたら鬱陶しくてしょうがないだろうが・・・。徐々に真相が明らかになっていく展開、全体に漂う緊張感・独特のやるせなさなどは前評判の高さにふさわしいものか。また、ミステリはオチの驚きが全てだな〜
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まるで拾った宝くじが当たったように不運な一日は、一本の電話ではじまった。
私立探偵沢崎の事務所に電話をしてきた依頼人は、面会場所に目白の自宅を指定していた。
沢崎はブルーバードを走らせ、依頼人の邸宅へ向かう。
だが、そこで彼は、自分が思いもかけぬ誘拐事件に巻き込まれていることを知る…緻密なストーリー展開と強烈なサスペンスで独自のハードボイルド世界を確立し、日本の読書界を瞠目させた直木賞・ファルコン賞受賞作。
第102回直木賞
1990年ファルコン賞
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序盤のくだりはとてもワクワクしたけど、中盤の中だるみが…
後半はどんどんどんでん返しながら、迫力と意外性に欠けたかな…
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書き方にクセがあり、描写が細かい。細かすぎる!
盛り上がるところは楽しいんだけど、淡々と物語が進んでいく
ところは読むのがちょっと、きつかった。
好きな人は好きななず。
ハードボイルド系。直木賞受賞作。
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沢崎は格好良いね。
小説だと分かっていても、一般的もしくは標準的な人間では「探偵業」なんて成り立たないのだろう…
いや、あくまで小説の中での話だが。
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沢崎さんかっこよすぎる!!それでいて最初から最後まで巻き込まれ体質なのも可愛い。
ラストは哀愁あり。
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第102回直木賞
ファルコン賞
世間的には評価の良い本ですが 私としては、イマイチ感あった。
文章的には ハードボイルドではあるが 主人公の私立探偵の沢崎が
ハードボイルドな男じゃないんだもの。 私的感想だけどね。
( ・_ゝ・)<あの終わり方 あの犯人 ツマランヨ
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「まるで拾った宝くじが当たったように不運な一日は、一本の電話ではじまった」
某古本屋でふらふらしているときに、不意に「あー聞いたことあるなー」と目に留まって買ってみたら、やだ……格好いいじゃない……状態に陥って困った。
巻き込まれ型のハードボイルドストーリー。
さあ、誰が犯人? 的な小説から遠ざかっていたのと、主人公の探偵・沢崎のようないちいちバーボンとか似合っちゃうような、沈黙で語るんだぜ? 的な男に久々に会ったのがあって、すっげ楽しく読めた。
描写が細かく、テンションは低めで淡々としているのが大好物な私にはたまらん一冊だった。
というか、まず沢崎がブルーバード乗ってる時点でたまらん。(何故)
ラストはきちんとどんでんしていて、構成はとてもしっかり作られていたように思う。
沢崎シリーズはまだ何作かあるみたいなので、ぜひまた彼に会いに行こうと思う。
だが、1つだけ。
それまでおれたち読者は、主人公と共に巻き込まれ、懊悩し、駆けずり回って解決への道を探そうとしてきたというのに、突然主人公が「やー、実は俺、これについては気づいてたよー」みたいになるのって、どうにかならんのか?
突然沢崎が「フッ」って擬音入れちゃうぐらいにニヒルに真相語り始めた時、心の中で全俺が泣いた。
そういうのって型としてあるのかもしれないし、それが王道という約束事みたいなものとしてあるのかもしれないけれど、私はちとそういうのには慣れないみたいだ。
ハイタッチしあおうと思ったら、相手はそんな気ぜんぜんなかった、みたいな泣ける雰囲気になったぜ…!
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この2週間、ハードボイルド小説を立て続けに3冊読みました。
本家チャンドラー「ロング・グッドバイ」、それに日本のチャンドラーと言われている
原尞の「私が殺した少女」と「愚か者死すべし」です。
3冊とも文章が簡潔で大変読みやすかった。
個人的には「私が殺した少女」が一番面白かった。
その中の一件を紹介しましょう。
『私はパッケージを破ってタバコを一本抜き取ると、
フィルターをちぎり取って火をつけた。
二人は、それを不思議な儀式でも見物するかのよう目つきで見ていた。』
これら小説はこのタバコを吸ったときのように、すうーと一気に文章が入ってくる。
フィルターやパイプをつけて吸った時のように屈折して喉に入ってこない。
ハードボイルドとは堅く茹でた卵のこと、でも続けざまに3冊も読むと
私の頭の中は、「スクランブル・エッグ」になりそうです。
彼は作品のほとんどを一人称で書いている。
これは素晴らしい事だと思います。
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探偵沢崎シリーズの2作目(といっても一作目は読んでないのですが・・)。
ハードボイルドらしいハードボイルドですね。ストレートに楽しめます。
くたびれた中年のイメージなんですが、沢崎の台詞回しがいちいちカッコいいです。
ミステリ要素もあって、最後までダレずに読み終えました。
おススメの一作です。