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投稿者:甘栗 - この投稿者のレビュー一覧を見る
さらに楽しさがパワーアップ!
キャラクターの掛け合いと話の展開、どちらも素晴らしい。
「バナキュラー・モダニズム」の謎が解けたとき、夢があっていいな~と思いました。
あのラストは思いつかなかったのでビックリ!!
アニメ未放映の傑作二編を含むハルチカ第三集
2017/11/05 00:14
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投稿者:アントネスト - この投稿者のレビュー一覧を見る
〈ハルチカ〉シリーズ、第三短編集。テレビアニメ放送後ということで、アニメで興味を持った方向けのレビューです。
「ジャバウォックの鑑札」(アニメ第十話)
コンクール会場で見つけた迷い犬。希少価値のあるその犬の飼い主として名乗り出た二人の人物。はたして、本当の飼い主は?
「ヴァナキュラー・モダニズム」(アニメ第四話)
ハルタの新居候補は、存在しない部屋を有し、どこからか錫杖の音が鳴り響く幽霊屋敷?
アニメでは、唯一大きく順番を入れ替えたエピソード。そのためアニメでは未登場だっ
たカイユを始め、登場人物たちのやり取りや役割がアニメとはかなり違います。
同じくアニメではカットされた「動機」が、バカミス風の話に、不思議な感動を与えています。
「十の秘密」(アニメ未放映)
「デコクラなめんなよ」吹奏楽にはあまりに不似合いなギャルたちで構成される清新女子校吹奏楽部。しかし、その実力は確かなものだった。テレビ禁止、オトコ断ちetc厳しい規則で自分たちを律し、真摯に吹奏楽に取り組む彼女たちは、だが、大きな秘密を抱えていた……。アニメ化されなかったのが惜しい傑作です。
「空想オルガン」(アニメ未放映)
振り込め詐欺の片棒を担ぐ男が、吹奏楽の大会で見たものは……。
アニメ最終話と同じく東海大会をめぐる物語。とはいえ、アニメではごく一部が流用されましたが、全く別物のエピソード。正直に言うとアニメ最終話は、ミステリとしては見るべきものがない内容でしたが(それ以外では、いいところもありました)、原作はもちろんそんなことはありません。むしろ、シリーズには珍しい大技が決まっています。
ラストのチカと芹澤のやり取りも、アニメはアニメでよかったですが、私見では原作のほうが好みです。アニメのチカと芹澤が好きな方には是非読み比べてもらいたいです。
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どれもじんわりといい話だったなぁ。しんみりになりかねないところを、笑いの方向に持っていくハルチカコンビはすごい。
片方が亡くなってるのは、心が通じたとしても切ないので、できれば生きている関係であってほしいなぁ…。
草壁先生の事情がちら見せだったり、芹沢さんが入ってくれそうだったりで続きもますます楽しみです。
それにしても県文……田舎高校生という表現があるけれど、津も田舎じゃね…と思ってしまったりしたのでした。
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単行本で既に持ってるの に …orz こんな散財するのは最近ではハルチカだけですよ…
しかし解説がとてもツボでした。
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ハルチカシリーズ第三弾。
ここまで来ると、ハルチカシリーズは無条件で好きなんだと思えるようになってきました。読み終わるのが寂しかったです。
今回は全てコンクールの話。
とうとう先生が壇上に立つ日が来たのです。正直、ミステリーがどうこう、ストーリーがどうこうよりも、それが一番感慨深くてじーんときました。
ラストのオチと続くストーリー。全力でひた走れる若さって良いですね。
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シリーズ三作目にして一番面白かった。吹奏楽経験者なので小ネタが分かるのが楽しい。コンクールの打楽器搬入とか戦争だよね~。ダメ金とか懐かしい。
会話のテンポもいいし、読んでて楽しい。何より今回はラスト数行読んでまたもう一回読む羽目になった(笑)
いよいよ次は草壁先生の謎と全国大会でしょうか?
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ハルチカシリーズ第三弾!
吹奏楽部のあれやこれや。
実際は吹奏楽部のことよりも、寄り道回り道の方が多いのだけれど。
「十代のお前たちは、ひねくれた大人になってしまった俺から見ればファンタジーだ。」
ペガサスのような羽ばたき続ける若者たちのパワーはすごいな!
その存在がファンタジーなんだけど、空想の生き物なんだけど、でも。
大人になってから気づくことがたくさんあるよね、という話。
ハルチカの行方を気にしつつ、千年ジュリエットの文庫化を待つ。
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面白いわ今まででいちばん! いざ大会に臨む緊張感が伝わってきて、青春真っ只中の高校生ハルタとチカちゃんと、ほかの子たちが本当にイイ! そして何より今回は、短編集全体を貫く大会そしてもう一つのテーマ(?)があって、もうますます面白くさせるの! 青春ミステリと合体させるよりも、静修小説でありミステリである、と別々にしたほうがしっくりくる。
「ジャバウォックの鑑札」:暗号、それも簡単そうで解けない絶妙な暗号モノを持ってきて、読了後ついつい作中に出てくるある引用を調べてしまった。
「ヴァナキュラー・モダニズム」:幽霊屋敷の謎に迫るのだけれど、素敵。うん、夢があるし、こういう謎解きが青春小説の部分にマッチしている。
「十の秘密」:これもまた素敵! ある女子高のキョーレツ吹奏楽部に隠された、何とも微笑ましい謎にせまる。見た目って確かに重要だけど、知り合ってからは中身の方が大事だ!
「空想オルガン」:今回の物語全体を支配していた謎に迫るのだけれど、これも本当に素晴らしい。いやね、誰がどうとかそういう部分が解ってもさ、いい話ってやっぱりイイんだ。例えば読み返す時なんて誰が犯人でこういうトリックだって知ってても楽しめる話ってある。これはそんな物語。
ライトノベル的なテンポを引き締める社会派な設定。相変わらず絶妙なバランスだ。あの人の謎は、きっと次回作に解き明かされるのか? そしてあの子が本気を出すなんて…! 次巻が楽しみだ。
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ハルチカシリーズそのものは今まで読んだことがなかったが、たまたま書店で見かけたので買って読んで読了。この本に書いてある十の秘密とタイトルにもなっている空想オルガンの話がものすごくよかった。
十の秘密の場合、一体どういうことなのだろうかと思って読み進めていた。主人公たちが対戦する女子高にはある秘密が・・・という内容だったのだが、実は部長はアル中でまだ将来に明るい兆しが残っている部長に再び酒を飲まさぬように副部長と部員たちが部長を必死に見張り、守っていくという内容だった。しかしまあ、酒を歯磨き粉のチューブに仕込んでいたとは驚きである(飲む気はなかった模様だ)
小説を読んでいるとフィクション(映画やドラマも含めて)にはこういった友情とか仲間愛のある話がときどき出てくる。正直、現実にはこういうものは存在しないと私個人は思っている。だから、本来はこういう話に関しては無関心になるはずだ。しかし、どうしてもこういった話が好きで好きでしょうがない。もしかしたら、私は心の奥底でまだ現実世界にもこういった友情や仲間愛がまだ存在しているのであると信じたいのかもしれないと思ったのだ。
空想オルガンはある振り込め詐欺グループの人間(通称:ガンバ)が
名簿をもとにある老婦人から大金をだまし取るという内容である。
その老婦人は実はガンバの親友の母親でガンバのことを
亡くなった息子だと勘違いして大金を持ってずっと待っていた。
しかも、その息子はガンバのためにわざと車に轢かれてガンバのために腎臓を提供したという真実が明らかになる。
ガンバ自身も最初は金目当てだったのにも拘らず、
いくつか言葉を告げた後、金を持っていかず去って行った。
この話には続きがありガンバ=渡邉琢哉であることも明らかになった(誰かは本書を読んでもらいたい)そして、ガンバは自首する・・・といった感じで物語が終わった。
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青春ミステリ、ハルチカシリーズ第3弾。今回もよかった!3話目の幽霊が出ると噂されるアパートの話が一番好きでした。これ、謎の解決でビックリ。画を想像するとかなりすごい!
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青春ミステリ、とは銘打っているがそんなに緩い話じゃなかった。
吹奏楽・とくにコンクール経験がある方には結構刺さる描写いっぱい。
ていうか芹澤さん!
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だいたいの事件がコンクール会場を舞台に起こってる。
相変わらず読者に少しずつヒントを出しながら話をすすめるのが上手。
「十の秘密」の構成が面白かった。
登場人物の(特にチカの)語りおもしろいなあ!
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うーん、念願の大会に出場し、ハルチカ含めみんな頑張っているのだけど、案外その辺りは描写されていないような。
前二冊の方が読後感が爽やかだったかなぁ。仕方ないですが。
そしてラストに判明する《ガンバ》の正体も、「まあ他にいないよね」と感じてしまいました。青春とミステリーの兼ね合いって難しいですね。
けれど「イントロダクション」と「ヴァナキュラー・モダニズム」は新鮮でした! 後者は初野さんの館モノですね。
どのキャラクターも魅力的ですが、たくさんいすぎて各々の印象が薄くなっている気もします。
やはりハルチカコンビに、どかんと活躍してもらいたいですね!
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米澤穂信さんの小市民シリーズや、古典部シリーズが好きならきっと好きになると思います。軽快な読み心地。素直に、面白いです。実は表紙買いしてしまったのだけれど笑 この絵が好きです。
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シリーズ3作目。続けて読んでいるせいか、なんだかちょっと食傷気味。なんか、重たい過去だの苦しい事情だのを背負った高校生はもういいよ、と思ってしまう。
そりゃ、高校生も、大人が思うよりいろんなことがあるのだろうけど、やっぱりチカちゃんみたいなのが圧倒的多数でしょう。
その点、ヴァナキュラー・モダニズムはよかったな。幸せな結末って大事だと思う。現実って案外悪くないものだよ。
空想オルガンの、コードネームはなんであれなのかな。元ネタわからない人がたくさんいそうだし、わかる人はなにかを期待してしまうよね。