紙の本
面白かったです
2021/11/19 11:24
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投稿者:iha - この投稿者のレビュー一覧を見る
台はとある地方の高校、主人公は何事にも一歩引いて積極性を見せない男子高校生。彼の卓越した洞察力をもって、30年以上前に高校で起こった事件の真相に迫る、軽い推理物です。事件の裏で犠牲となった男子生徒の声なき声を聴くという結末は面白く思いますが、ミステリーとしては非常に軽く、物足りなく感じました。
電子書籍
ちょっと期待したのですが
2019/05/06 21:14
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投稿者:qima - この投稿者のレビュー一覧を見る
米澤さんのライトミステリと聞いて、ちょっと期待したのですが、残念。私の好みには合いませんでした。読めないわけではないけれど、でもちょっと・・・という感じです。
紙の本
物足りなさを感じる
2016/05/21 22:41
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投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
今をときめく人気作家である米澤穂信氏の処女作です。
料理で言えば美味しいのだけれど何か物足りないような
薄味であっても出汁が効いていれば美味しくいただけのだけれど
ちょっと決め手に欠けたような味わいかな。
ごく普通の日常の中にミステリーを構成していく作風は
ある意味地道で大変な創作方法だとは感心します。
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「灰色の青春」を愉しむ折木奉太郎は、しなければならない事は手短に、しなくても良い事は出来るだけしない、と省エネをモットーとしていた。
そんな時、逆らえない姉のすすめにより古典部に入部することになった奉太郎は、千反田えるという好奇心の塊のような女子生徒と出会い、様々な謎に巻き込まれていく。
お話は古典部員達が「氷菓」という古典部伝統の文集の謎を解いていく事を主軸としています。
最初は小さな謎の解決から始まり、あっと驚く事実が白昼にさらされていくカタルシスは、やはりミステリの醍醐味です。
ライトノベル(中高生をターゲットとした小説)らしからぬ謎の中核に含まれたテーマ、硬質な文章、それに乗っかる小気味良いキャラクタ達のやりとりは、全てが相まって味わい深いものとなっています。
「日常の謎」としてみると、いまいちパンチが弱い気もしますが(これは「さよなら妖精」にも言えますが)一つ世界観を作り出すためには絶対必要な要素だと思うんです。
最初で放り出さず、読み通して頂きたい。
著者曰く、コーヒー一杯分の値段である本書は、どれだけ味わいの深いコーヒーよりも、美味しい一冊でございます。
一冊目が読み過ぎてぼろぼろになったので、最近二杯目を頂きました。
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気づかないうちに部室が密室になってしまった! 5週続けて返却された学校の50年史! 古典部の文集を隠し続ける壁新聞部長! 神山高校でおこる数々の謎を解くのは薔薇色ならぬ灰色の青春を過ごす省エネ人間・折木奉太郎。そして、文集作りの中、ついに封印された33年前の真実に・・・
第五回角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞を受賞した米澤穂信さんのデビュー作。雰囲気だけならコテコテのミステリというより、ミステリの形式にのっとった青春小説といったところでしょうか。突拍子もないような飛躍的な推理ではなく、前述のような日常の謎ものなので、高校の文化部や高校生活の雰囲気がよく出ているからだと思います。
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正直言って、「さよなら妖精」はあまり楽しめなかった作品だったが・・・だってミステリだと思って読んだから(^^;・・・青春物、と割り切って読めば、この作者の本はおもしろいです。
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最初の「ベナレスからの手紙」に笑った。マニアックな所ついてくるねー。ミステリとしては弱いんだけど、学園ミステリとして純粋に物語を楽しめた。特に一番の謎ということになっている古典部部誌「氷菓」の謎解きは読みながら背筋がゾクっとなった。叫びが聞こえてきそうなほどのめり込んでしまった。
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主要登場人物は全員高校一年生。主人公は「省エネ」主義の少年。曰く「自分がやらなくていいことはやらない、やらなければならないことはスマートに」、だったかな。この妙に冷めた性格が割と笑いを誘います。電車の中で読んでいたのですが何箇所か素で吹き出しそうになるシーンがありました。一応シリアス系です。謎解きがいっぱいあります。
何となく盛り上がりに欠けるお話だといえばそうなんですが、でもこのキャラクターと雰囲気、文体はとても好きですし、それほど否定的な観点で見なければあっさりさっくりと普通に楽しめる作品だと思います。当方は非常に好きです。第2章あたりが特に好きでした。
割と気に入ったのでひとまずこの方の他の作品も読んでみることにします。お兄さんが勧めるんだから他の作品にはずれがあるということはないと信じたい。
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古典部シリーズ第一弾。ごく日常に潜む何気ない謎を解いてしまう少年、省エネ主義の奉太郎に千反田えるは、1つの文集の謎の解明を依頼するが……。成り行きで入った伝統ある古典部は、次から次に謎が起こる?ちょっとほろ苦くさわやかな青春ミステリーの王道。(第五回角川学園小説大賞奨励賞受賞)
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青春ミステリ。学園もの。
あまりソレらしくありませんが、一応ライトノベルです。でも後に角川文庫で出版されたので、やっぱりライトノベルじゃないかもです。
昔はよくあったらしい、日常の謎を解き明かすミステリ。死人は出ません。主人公やる気ありません。凄い共感。いい奴。
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「春季限定いちごタルト事件」が良かったため、まとめて買ってしまった米澤穂信作品のニつ目。 省エネ至上主義な主人公が主義に反する謎解きをするお話。 軽いミステリー+学園モノといった感じ。 登場人物達の会話がウェットに富んでいて非常に面白かったです。 次は愚者のエンドロールを読もうっと。
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省エネがモットーの主人公と、その仲間達が集う古典部の話。日常ミステリ。ラストではやられた! と思いました。
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この作者のこの「古典部」シリーズは三作ほど出ていますが、1作目のこれが一番好きです。
最近新装版で出たので、入手しやすくなったと思います。
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米澤穂信は文章の雰囲気が好きだ。一般に思春期と呼ばれる時代の香りを感じさせる、初々しさと小粋な会話がいい。人の死なないミステリというジャンルがまたいい。死なないからこそ、通り一遍の悲劇では通用しないから、設定や謎を魅力的にするしかないわけで。米澤穂信の作る雰囲気は、ちゃんとドキドキさせてくれる。/主人公は省エネで生きることをモットーとする高校生。冷めたところがあるのだけれど、周囲に振り回されているうちにいくつかの小事件を推理し、仲間内で名探偵として認識される。33年前の学校祭の謎。別だと思っていた事件がやがて一つになるなど、伏線もキレイに張り巡らされ、終盤になるにしたがってパズルが収まる心地よさを体感できる。最後の切なさも物語のスパイスとして収められ、清々しく好奇心を刺激される好ましい作品だ。
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灰色もばら色も思春期の色。青春の色。
「氷菓」にどこにも読み仮名が振ってないから不思議に思っていたら(ヒョウカだろうけど、コオリガシ、って読ますのかもしれないし、コオリガ、とかかも?本のタイトル読めないってどうよー、と)最後のあたりでルビが…どうでもいいことなんですが、その演出はニクイですね。
途中までは中途半端な話だなあと思っていたら、最後で中途半端なままに急加速。話のノリは相変わらずダラダラなまま、展開は坂を転がるよう。その差が気持ち良い。
これから先は、灰色の少年ホータローの思春期脱出物語になるのかな?もっと物語に加速度つけてくれたら好みどんぴしゃ。