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※
15年前に姉を殺された主人公(佐伯)が、
探偵として働きながら加害者たちを探し出し、
犯人に姉が感じた以上の絶望と苦しみを
味合わせて復讐を遂げようとする。
大切な人を失った瞬間から、心が死んだように
変わってしまった遺族たちはどんなふうに
犯人が変われば赦すことができるのか。
そもそも大事な人の命や尊厳を奪い、その後、
生き続ける相手を赦すことはできるのか。
憎しみと悲しさを抱え続ける主人公や被害者
家族たちが、救われるまでの心の葛藤の物語。
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重いテーマ。
罪を犯す方にも
犯された方にも
傷は残ります。
人を傷つける人にはなりなくないなぁ。
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読みやすく面白い
探偵 佐伯修一の元に入る依頼を1章の区切りとして展開していくため短編が集まったような構成
ただ短編と言いつつも話が大きく変わるわけではなく佐伯が向き合い続けている姉の事件への誘導になっており、結末の説得力があった
服役を終えた人間のどんな姿を見て『赦す』とするのか
善良な人間として直向きに働いていたら
きっとそんな姿を見ても、『赦す』とはならないと思う
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なにをもって罪をつぐなうのか - ?薬丸岳「悪党」 ★★★☆☆
被害者側の視点だけでなく、加害者側の視点も余すことなく記載した点が秀逸。ただあまりに暗いのでよんでいてどんよりしてきます。
刑期を終われば罪は消えるのか?何をもって罪は償われるのか?
考えても考えてもその答えは出ない。罪は本人だけでなくその加害者・被害者の関係者全員に深い爪痕をのこす。
永遠に答えの出ない問題。それに人間は刑期という線引きを行った。それは悪いことではないが、完ぺきではない。ただ、世界に完璧なんてない。
#引用
・法律を犯すことだけが罪じゃない。たとえ罰せられなかったとしても、犯した罪は人の心に一生消せない傷を残す
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自分の身近な大好きな人がこんな形で殺されたら、そりゃそうなるよねと思う。最後の最後踏みとどまっているのが主人公の良さがすごく出ててやばい
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探偵事務所で働いている佐伯には姉を殺された過去がある。
ある時、事務所を訪れた老夫婦から、息子を殺した男が少年院を出たので調査して欲しいという依頼を受ける。
そして、その後は所長の木暮が犯罪加害者の追跡調査を売りにし始める。
佐伯は自然と姉を殺した犯人を探し始める。
家族を殺された遺族は、その犯人を赦すことは出来るのだろうか。
そして、加害者たちの反省はどういうことで示されるのか…難しいテーマだと思う。
2024.3.25
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薬丸岳さん!って感じの内容。社会派ミステリーなので考えさせられることが多い。
犯罪被害者遺族はどうしたら犯人を許せるのか。許せる時なんて来るのだろうか。って自分に置き換えて考えてしまった
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これは期待以上に面白かった。被害者家族と加害者・加害者家族の心情が過不足なく描かれ、元警官の探偵が事件の被害者・加害者と交錯する連作ストーリもとても上手くハマっており、薬丸岳の良さが十二分に発揮されている。これは読んで損のない傑作。