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冒頭にもありますが「青嵐会」と言われてピンと来る方は
50代ぐらい、もしくは上の方たちなのでしょう。
何せ自分が生まれるか生まれないかの時代の話ですから
なんのこと?と最初思いましたが読んで行くうちに
実に政治が熱く、面白い時代だったんだなあと思いました。
今まさに民主党が政権交代を果たし、これからの政治の舵取りの
一挙一動を国民が見守る中での政治となると思います。
自分たちが正しいことを言っている、行っていると自負する
政治家の活動とはこれほど周囲を巻き込んだ大きな流れを
作れるのか、ということを是非実現させて頂きたいと思います。
やはり人の顔を見ながら次の選挙のことを考え行動するのではなく世のため人の為(と少なくとも選挙演説では言って)政治家になられたのならば世間を巻き込み、味方に付けて流れを変えるぐらいの意気込みで政治に取り組んで頂きたいと思うものです。
青嵐会の時期に大人だったら面白かっただろうな、と思いながら読みましたが今まさに政治が面白い時だと思います。
「政治なんかつまらない」とか「どうせ誰が当選したって変わらないし」なんて分かったようなことを言っている若い世代に是非お勧めしたいものです。
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どうなのよ?石原!って思うから買った本。やっぱり途中で放り投げたのか・・・と再確認。この人にはまかせられないと思う。
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青嵐会はエリート集団でなかった。
ハマコー、みっちー、中川、石原慎太郎といった当時中堅、若手議員が田中角栄に対抗して結成した。荒々しい集団だったのだろう。今じゃそんな政治家集団は決してお目見えすることも期待できない。
全員、地元では絶大なる力を持つ後援会をバックに持っているから、落選の心配のない議員ばかりだ。
田中角栄への反発ということで結成されたが、ハマコーなんかは田中派の金丸の子分だからね。世の中、よくわからない。
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[ 内容 ]
血判で契りを交わし、武道館で決起集会を行い、全国紙に意見広告を出した。
いつでも口角泡を飛ばし、胸ぐらをつかみ合い、灰皿や瓶を投げつけ、野蛮な極右とメディアに酷評された。
一九七〇年代半ば、戦後政治史上未曾有の熱さと厚かましさで一躍脚光を浴びた政治集団「青嵐会」。
今、政治に求められている“何か”が彼らにはあった。
太く、短く、謎多きその軌跡をあらためて現在に問う異色ノンフィクション。
[ 目次 ]
序章 青嵐会の血脈
第1章 青嵐会、その誕生
第2章 青嵐会と三島由紀夫
第3章 青嵐会の闘い 一九七三
第4章 青嵐会の闘い 一九七四
第5章 青嵐会のルーツ―戦後政治の中の核と改憲
第6章 二つの別れ
終章 果たしていない約束
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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今回国政に復帰した、「暴走老人」こと石原慎太郎が衆院予算委員会で「昔、青嵐会は魚釣島に灯台を建設した...」と述べていた。「青嵐会」とは何ぞやと思い、調べていたらこの本に出会った。この会には「政界の暴れん坊」の浜田幸一、中川一郎、渡辺美智雄等そうそうたるメンバーが加盟していたということを知った。また、その設立のいきさつにおいても三島由紀夫割腹事件に多いに影響を受けていたという。田中角栄が中国共産党に接近していた時代において、こうした真正保守の国士達がいたことを知ったのは大いに収穫であった。そして、この方たちの願いは解散した30年後においても未だ成就せず、ようやく昨年、安倍晋三政権が誕生し、一条の光明が見えてきたところだ。彼らが願った日本が日の目を見るときが来るか否か、正に今はその分水嶺上に立っている。
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マンションで読む。再読です。何故、今更なのです。それは、読んでも答えが出ませんでした。これは、今回も同様です。
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70年代半ばを駆け抜けた自民党の政策集団
「青嵐会」について綴った一冊。
今の政治に足りないものの一つを彼らは
確実に持っていた、という筆者の熱い思いが
行間ににじんでいる。
序章で「本書は厳密な意味でのノンフィク
ションとは言えないかもしれない。」と
わざわざ断りを入れているのは、その思いが
入っていることの表れ。
リアルタイムで青嵐会のことを知らない
ワタシでも、この集団の暴れっぷりが
半端でないことはよくわかった。
でも、いちばん面白かったのはその暴れっ
ぷりを描いた部分ではなくて、筆者自身の
考えがよく表された第五章の「青嵐会の
ルーツ 戦後政治の中の核と改憲」。
例えば、この箇所。ちょっと長いが引用する。
"…二つの価値体系をバランスよく求めて
いくことが必要だ。福祉価値(生活の豊かさ)
と名誉価値(国家の伝統、文化などへの誇り、
それに伴う国家への奉仕など)である。
戦後復興という「当面の政策」=経済優先主義
が所得倍増論(池田内閣)、高度成長政策
(佐藤内閣)へと進化を遂げた。それが列島
改造という名の拝金主義(田中内閣)から
バブル経済を生み(竹下内閣)、やがて脱線
していった。私たちが見続けたのは、二つの
価値体系の一方のみが肥大化し、均衡を崩して
転覆してしまう過程であった。"