「成果をあげる知恵と行動」
2008/11/29 22:10
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投稿者:龍. - この投稿者のレビュー一覧を見る
「成果をあげる知恵と行動」というサブタイトル。
本書は、経済紙ウォールストリートジャーナルに掲載されたものから、経営にかかわるものを選んでいます。
ドラッカーは、よく「成果」という言葉を使います。
どのように成果をあげるのか?
業績の芳しくない会社の経営者は、この問いが欠落しているしていることが多いです。
昨日の仕事を継続している。
これでは、経営状況は好転しません。
本書は、イノベーションをどのように起こすのかが書かれています。イノベーションを起こすのは、偶然ではなく必然だと説いているのです。
イノベーションを起こすためには、そのための物事の捉え方があります。
本書では、そのフレームワークを理解することができるのです。
ただ、理解するだけではだめです。そこからどのように実践していくか、が最大のポイントです。
ドラッカーの本を取り上げたいろいろな勉強会がありますが、読んで感動するだけではだめです。
「実践する経営者」でなければ。
龍.
http://ameblo.jp/12484/
機会は、それに値する者の扉だけを叩く!──ドラッカーの論文の中から、直接経営に関わる助言を厳選
2004/03/23 13:24
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投稿者:bk1 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、ドラッカーが30年にわたって一流の経済紙「ウォールストリート・ジャーナル」に寄稿してきた論文の中から、直接経営に関わる助言を厳選し、これにベンチャー向け専門誌「インク・マガジン」に初出の2本のインタビューを加え構成している。
成長と戦略の問題、パートナーシップの問題、マーケティングと情報に関する問題、イノベーションと生産性の問題、利益と経営の評価の問題、情報と人の問題など、記事の中には1970年代に書かれたものもあるが、古さを感じさせない具体的示唆に富む内容。
■主な構成(予定)
日本の読者へ
序章 インタビュー「起業家の時代がやってきた」
第1部 成長と戦略
1章 不確実性時代の企画立案
2章 良い成長と悪い成長
3章 成長が招く危険への5つの処方箋
4章 ゼロ成長を当然としてはならない
5章 規模は必要か
6章 同族会社の経営
第2部 パートナーシップの時代
7章 ネットワーク社会における経営
8章 提携に成功するには
9章 会社買収を成功させるための5つの原則
第3部 マーケティングと情報
10章 起業家が社会を救う
11章 外に出なければ市場は分からない
12章 小売業での情報革命
13章 内部データは情報ではない
第4部 イノベーションと生産性
14章 イノベーションする会社
15章 研究開発についての10の原理
16章 知識労働の生産性を上げる4つの方法
17章 アウトソーシングが必要な本当の理由
18章 恒久措置としてのコスト削減
19章 レートの変動から身を守る
第5部 利益と経営の評価
20章 利益の幻想
21章 犯してはならない5つの大罪
22章 自社の業績を評価する
23章 経営能力を採点する
第6部 組織と人
24章 情報中心の組織を作る
25章 チームの種類と使い方
26章 スタッフの肥大化を阻止せよ
第7部 リーダーシップと企業文化
27章 行動様式を変える4つの方法
28章 それぞれのリーダーシップ
29章 世の中を変えるNPO
終章 インタビュー「起業家が陥る4つの罠」
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ドラッカーの視点がふんだんに盛り込まれている一冊。「経営者」に必要なことは「実践する」ことであるのが切に感じられる本。結局そこなんだ。
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21/7/15 85
21/7/27 85
棄てられない、なかなか棄てられない
悲観的似なることは簡単です。でも、悲観的になることから何が得られますか?われわれはいろいろなことに悩まされています。ところが、それらすべての問題にも関わらず、われわれは生きていきました。
可能性を現実に転化する方法>機会に応えられるだけの知識と人材を用意しておかなければならない。
成長戦略を持たないことはばかげている。しかし、あまりに多くの会社が行っているように、かつての成長時代の延長として計画を立てることは、より以上にばかげている。
仕事をするうえで、いかなる情報が必要か。いつ、いかなる形で必要か、誰から手に入れたらよいか」を考える経営者は少ない。「データを入手したら取り組める仕事は何か。どの仕事を棄てるか。どの仕事のやり方を考えるか」を考える経営者は、さらに少ない。「どの情報を、誰に、何時、いかなる形で与えるか」を考える経営者に至っては、ほとんどいない。
コスト削減に着手するにあたっては、通常、「いかにしてこの仕事を効率的にできるか」を問う。これは間違った問いである。正しい問いは、「この仕事をやめたならば屋根が落ちるか」で無ければならない。答えが「落ちはしないだろう」であれば、その仕事を廃止すればよい。
問題は、いかに情報を処理するかではなく、いかなる情報が必要かを明らかにすることである。
利益とは、資金なる名の重要資源の正真正銘のコストである。利益とは、あらゆる経済活動に付随するリスクと不確実性に対する定量可能な保険である。利益とは、明日の雇用と年金の資金である。
大罪>コストを中心に価格を設定することである。有効な価格政策とは、価格を中心にコストを設定することである。
計画とは予想ではない。未来を支配しようとするものでもない。それは、明日を考えて今日決定することである。>未来についての期待を含んでいる>経営者の能力を赤裸々に表す>それらの期待は明確に書き出しておかなければならない。そして、実際に起こったことと比較しなければならない。
安定期の経営者>「自分は何をしたいか。役割は何か」と考えるのは間違い>「この段階で事業に必要はことは何か」「自分はそれができるか」を考えなければなりません。事業に必要なことからスタートしなければならないのです。
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本書は1980年代以降に書かれたドラッカーの論文28報とインタビュー記事2編からなる。「はじめて読むドラッカーシリーズ」はマネジメント編、自己実現編、社会編、技術編の4つからなるが、本書はビジネス編に相当すると言えるだろう。
28報の論文のうち最新のものでも10年前に書かれたものであるが、ドラッカーの指摘は現代のビジネスにおいてもそのまま通用し、古さを感じさせない。
逆に先見的な指摘については書かれた当時に読んでもピンとこなかったかもしれない。ドラッカーはマネジメントの神様と呼ばれるだけあって、その指摘は本質を突いている。この本の英文タイトルは「起業家のためのアドバイス」だが、このアドバイスの賞味期限は相当長そうだ。
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ウォールストリートジャーナルで30年間掲載されてきたコラムのうち企業家に対するアドバイスを(原題はAdvice for Entrepreneurs)集めたもの。90年代のものが多いように見受けられますが70年代のものもあります。28章プラス序章・終章という構成で、章ごとに成長戦略やマーケティング、人事・経営評価等を区切ってそれぞれの助言がなされています。。「~の条件」シリーズ的な構成ともいえます。或いは、「ドラッカー名言集」よりは長い論文集。
他著で見られる助言が殆どですが、逆に助言エッセンス集が欲しい人には適しています。私も電車の中などで繰り返し読んでおります。ドラッカー氏の言葉はでも、どれも正に「座右の銘」としたいものばかりであるが故に、「名言集」だけではなくこの本ももっと小さくして欲しい。文庫になって欲しいと思うのは私だけではないはずです....電車で読むにはでかすぎる。
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・起業家精神はマネジメントの中核に位置し、しかも教え学ぶことのできるもの
・起業家とは、富を生む力を、資源に与える人たち
・今日成功している起業家には、大組織で5年から8年働いた経験がある
・起業家社会の発展には、人口構造が関係している
・悲観的になることは簡単。でも、悲観的になることから何が得られますか?~すべての問題にもかかわらず、我々は生きてきました。
・成功するイノベーションは、すでに起こった変化を利用する。変化そのものと、それが認識され受け入れられるまでの時間のずれを利用する。
・機会とは、外に横たわっているものではなく、経営者がつくり出すもの。
・同族会社の経営
・複数の事業を結びつけるには、市場ないし技術に共通性がなければならない。
・変化についていくための唯一の方法は、自ら外に出て変化を探すこと
・経営者に対する正しい助言は「外を歩き回れ」である
・今日の経営陣には、明日の事業のための決定を、今日下すという重大な責務がある
・投資の結果、人事の結果、イノベーションの成果、計画の結果を、期待(見込)と比べる。
・自社の業績を評価する5つの計器:市場地位、イノベーション、生産性、キャッシュフロー、収益性
・リーダーシップとは、手段、仕事、責任、信頼である。
・起業家精神の4つのわな
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マクドナルドの創設者曰く「2人の子供をつれている母親は、ハンバーガーがおいしいからマクドナルドへ来るのではなく、トイレがきれいだから来る」。これが記憶に残った文章です。最近、ドラッカーの本は理解しやすくなったと思ったが、この本は難解。いろいろな雑誌に投稿したドラッカーの文章をまとめだけのものであるため、話があっちこっちに飛ぶ。なかなか読みづらいが、読む価値あり。