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戦争の中のどんな状況下においても、やっぱり人はご飯を食べる。当たり前のことだけれど、テレビやなんかで戦争の様子をみていると、そういうことには想像が及ばない。
でもきっと、そこにある人間の欲求や生活を考えながら、事実を見ていかないといけないのだと思う。
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極限的状況の中で、食べることと食卓を描く。
どんななかでも食卓はあり、食べされているのであるが、十分に味われているのは、平和や安息が保たれてこそである。
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★企画が走り過ぎた★「戦場」の部分はおもしろいが、「メシ」の絡み方がいまひとつ。切り口を変えた紛争ものを狙ったのだろうが、この点では『もの食う人々』の方が読み応えがある。とはいえ、戦場の話の迫力は十分。サラエボやイラクなど、なかなか実感できない現場の空気が伝わってくる。
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食べることの喜びは、平和の証でもあるのだと思う。戦場であれば、それは一時のことかもしれないが、食事を囲む人は基本的に笑顔だ。そして、大切なことは美味しいものを食べることよりも、美味しく食べることであると思う。
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世界中の紛争地を取材してまわる著者が、その国々であったことと共にその国の料理を紹介していく話でした。
読んでいてイスラームがメジャーな宗教となっている国の料理はとても美味しそうでしたね。
羊のお肉と香辛料を使った料理はよだれが止まらなかった。
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タイトルにある食事よりも、筆者の戦場レポートが主でした。
個人的にはその状況下での食事のあり方とか、食糧調達などもう少し詳しく知りたいとは思いましたが。
戦場ジャーナリストが伝える戦時下の状況は、当時ニュースで見ていた映像を更にリアルに感じさせてくれます。
記憶に新しいイラク戦争も、当時はやはりテレビの中のこと、としか受け取れていなかったのかもしれません。
実際にその場にいた方の話を今読んで、胸が締め付けられるような思いがします。(2010年6月19日読了)
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[ 内容 ]
死と隣りあわせで人は何を食べるのか?
戦場からの中継でお馴染みのジャーナリストが食べることに拘り、世界の紛争地に生きる人たちの実態を迫真レポートする。
雪山行軍中のアフガン・ゲリラとかじったナンの味、食料がないながらも「食う」ことに貪欲なサラエボの市民たちの姿、闇のなか手づかみで味わうアチェのココナッツカレー、そしてイラクでは日本人の死に間近に接し改めて「生きる」ことについて考える…。
[ 目次 ]
第1章 アフガニスタン―戦場でも、人はメシを食う
第2章 サラエボ―“この世の終末”の街で
第3章 アルバニア―世界で最も孤立した国
第4章 チェチェン―束の間の戦火の休息
第5章 アチェ―東南アジアの地雷原
第6章 イラク―死と隣り合わせの食卓
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
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☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
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☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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アフガニスタン~ユーゴ~チェチェン~イラクという90年代以降の戦場における前線の食事のエッセイ。
視点は素晴らしいけど、食事に関する記述が実に少ない。
いや、戦場ジャーナリストのエッセイとして読むと、実に面白いよ。
そういうのが読みたい人にとってみれば、いい感じだと思う。
まあ、この時代の代表的な戦場なので、とくべつスクープ的な発見はない。
だけど、それを食事という切り口を持ってくることにより、生身の人間の息遣いが感じられる。それはいいやりかただ。
だけど、「戦場を描写するのに、食事という切り口を使う」んじゃなくて、食事そのものに興味があるんだよな。戦場はむしろ香辛料にすぎない。
すまない。どっちがいい悪いじゃない。わたしの心の師は東海林さだおなんだ。
だから、看板に偽りあり。食べ物についてほとんど書いていないじゃないか。
大久保義信の「戦闘糧食の三ツ星をさがせ!」のほうが面白いよ。
姿勢の違いだな。
お互いに残念。
あと、アルバニアの記事がすごく良かった。
これは、このアプローチのよいところが出ていると思う。
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題名を見る限りだと戦場で食べるメシの話かと期待していた。しかし、そうではなく戦場のレポートに食事の記述があるのである。題名とは内容が結構違うなという印象。そういう意味では期待はずれである。だが、内戦の地区の生活とか知るにはいい本
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100827with鼓童fromきつつき
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死と隣りあわせで人は何を食べるのか?戦場からの中継でお馴染みのジャーナリストが食べることに拘り、世界の紛争地に生きる人たちの実態を迫真レポートする。雪山行軍中のアフガン・ゲリラとかじったナンの味、食料がないながらも「食う」ことに貪欲なサラエボの市民たちの姿、闇のなか手づかみで味わうアチェのココナッツカレー、そしてイラクでは日本人の死に間近に接し改めて「生きる」ことについて考える…。
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第1章 アフガニスタン―戦場でも、人はメシを食う
第2章 サラエボ―“この世の終末”の街で
第3章 アルバニア―世界で最も孤立した国
第4章 チェチェン―束の間の戦火の休息
第5章 アチェ―東南アジアの地雷原
第6章 イラク―死と隣り合わせの食卓
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生きるために食べる。
砲弾が飛び交う街の中でも、人々は食べて、生きる。
「食」への執念、貪欲さ、そこに人間の生がある。
戦場の悲惨な現状を伝えるだけのレポではなく、
そこで生きる人々の生活、人間らしさというものが
「食」というフィルターを通して見えてくる、そんな本。
そして、ジャーナリストという仕事を選んだ筆者の強い思い。
“生きてきたからには、死ぬ。
それが、いつか、どこか、それだけのことである。
であるなら、自分が信じた道で斃れることは本望といっていい。”
こうやって、自らの命を危険にさらしながらも
現実を伝えてくれる彼のようなジャーナリストがいるからこそ、
私たちは真実を知ることができる、
そのことに感謝したい。
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戦場でビデオカメラマンとして活動している佐藤和孝さんが、取材先で食べた物と、そこに住む人々を書く本です。
非正規軍に帯同して取材をすることが多いため、食事は戦場となった現地で調達できる範囲で作られる民族・宗教観を反映した料理になっています。また、料理を提供してくれた現地の方を深く掘り下げることで、戦場で実際に起きている問題が何か、個人レベルで本人が抱えている苦しみや悲しみ、怒りを知ることができます。
この本の中で、戦場での食に一切関係ない、イラクに来た1人の青年についての記述があります。この記述は、題名に反しても伝えたかったことだったのかもしれません
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ジャパンプレスの佐藤和孝さんによる戦場ルポルタージュ。
どんな過酷な状況でも腹は減る。そこには食事風景があって、その国の文化が存在する。食事という一つの観点からの「戦争」とは、今まで読んだルポルタージュよりも斬新だったと思う。
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ジャーナリストである筆者が、中東からヨーロッパ、東南アジアなど、様々な戦場で食べた食べ物の記憶。日本ではあまり知られていない国の話も出てきて、少し、世界を知ることができた気がした。
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タイトルに釣られて購入したが、「メシ」がメインになっているのではなく、作者の訪れた国での年代ごとの国の様相と作者が出会った「人」に焦点を当てて書いているように感じた。
もっと食メインだと思っていたので少しガッカリしたけど、それはあくまで自分の求めているイメージと離れていたからであって内容はとても面白かった。
2016.5.2