紙の本
古代東北・蝦夷の思い
2023/02/19 09:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トマト - この投稿者のレビュー一覧を見る
「火怨 (上中下巻)」は、あまりスポットライトが当たってこなかった古代東北に住む蝦夷(えみし)の歴史小説です。
中央政権からの侵略に、自分たちの文化・歴史・生活を必死に守ろうとした、誇り高い民の戦いです。
この本を読んで、東北を旅したものです。この深く濃い緑の山並みを古代蝦夷たちも見たのであろう。厳しくも恵み深い土地を守ろうとした人々。
中央からは、蝦夷は野蛮で人間ではなく鬼扱いされたが、そこにははるかに人間らしく心豊かな人々が平和に暮らしていた。
読後はしばらく感動で呆然としてしまいました。
紙の本
女でも男泣き
2020/04/25 19:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
下巻はひたすら男泣き(女でも)です。没頭しすぎていて、膝が震えていて、読み終えて立ち上がった時はふらつきました。一生のうちにこれほど心を揺さぶられる本にどれだけ出会えるだろうかと思うと、読み終えてしまったのが何とも寂しいです。取実、猛比古、伊佐西古(大好きです)、飛良手、それぞれの男気。そして何より、阿弖流為と母礼の最期。母礼の最期の言葉がもう、何とも言えません。
投稿元:
レビューを見る
重いって。この時代に武者って存在してたの?腹切りあったの?調べてないから分からないけど疑問だ。何故みんな男泣きに泣くの?なんでアテルイの嫁さんは前振り多くて出番少ないの?なんかハマれない文章なんだよなぁ。
投稿元:
レビューを見る
下巻です。征夷大将軍坂上田村麻呂と阿弖流為との戦いは最終局面を迎えます。ラストの阿弖流為の叫びには、涙が出ました。
投稿元:
レビューを見る
東北の地に生きる人々、そして武士の壮絶な歴史ロマン。
時代背景は『火怨』→『炎立つ』→『天を衝く』と続く。
格好良い生き方の男達に惚れますよ!涙しますよ!引き込まれますよ!
投稿元:
レビューを見る
後半は思わず泣いた。
創作過多なのかもしれないけれど、違和感なく読めるし、人物が魅力的。
「志」というものが如何に尊く、人間の欲望が如何に醜いか、思い知らされる。
投稿元:
レビューを見る
今まで読んだ本の中で、一番感銘を受けた本。誇り高く生きるとは?永遠につづく時代の流れの中で、自分達の世代が果たすべき役割とは?など、非常に考えさせられる。歴史小説が好きになった、きっかけの本。一冊だけ選べと言われたら、迷わずこの本を推す。
投稿元:
レビューを見る
新規購入ではなく、積読状態のもの。
2010/11/19~11/24
坂上田村麻呂と戦って一歩も引かなかったアテルイ。結末はわかっているのだが、終ってしまうのが惜しい小説。最後が近づくにつれてページをめくりたくなくなる。解説の北上次郎氏も積読本だったらしいが、私もこんなに長い間積読本にしておくのではなかった。
しかし、いつも高橋氏の小説の主人公は格好良すぎるぞ。
投稿元:
レビューを見る
後半は泣きっぱなしでした。
厳しい時代を懸命に生き抜き、最後まで自分を貫いた男たちの最後の生き様。
投稿元:
レビューを見る
奈良時代。蝦夷のアテルイを中心にした、朝廷から東北の大地を守る為の長い年月の戦い。東北出身であるのに、アテルイの名前すらこの小説を読むまで知らなかったことが本当に悔しい。アテルイ・母礼・飛来手・イサシコ等蝦夷たちは本当に格好良く心根がとても好き。上巻から泣き所が多かったが、下巻からはもう涙が止まらない。
投稿元:
レビューを見る
この本はすごい。こんなに熱い涙がこぼれる小説はない。
辺境に住む陸奥の民のお話。自分たちの暮らしや風土を守るために何倍もの兵力を持つ朝廷群と戦う。そのリーダーがアテルイ。
己の欲のためには戦わずすべて民のため。心広く器の大きなまっすぐな男。
この本に出合えてよかった・・・。そんなふうに思える1冊です。
アテルイを支える周りの人たちもとてもいい!
投稿元:
レビューを見る
何故か脳内映像化されるときは母礼は
北○の拳のト○になるんだが、清々しく
生きているはずなのに何故こんなに悲しい
のかを腰を据えて考える必要があると
毎回思う。
投稿元:
レビューを見る
蝦夷の若きリーダーアテルイ×朝廷側の将軍坂上田村麻呂
数々の戦闘シーンが圧巻でした。
高橋克彦さんの手によるヒーローはかっこいいです!
信頼できる仲間達と奇策のかぎりをつくして何倍もの朝廷軍を打ち破る、
最終的には意図的な敗戦を作り出し自分が犠牲になることで次の世代の蝦夷を救おうとする。
ここまできたら次は「炎立つ」でしょう!
投稿元:
レビューを見る
また読んじゃったよ。。。
また泣いちゃったよ。。。
なんでかなー。
熊谷達也の『荒蝦夷』は歴史事実に沿っている気もするが
読んでいる者の心を捉えるのはやはりこちらか。
歴史事象ではなく、物語として深く心に染み入るのだ。
思い出しただけでも泣けてくる。
やっぱしいいなー、この作品。
投稿元:
レビューを見る
幾度かの朝廷との戦いが過ぎ、次にアテルイらに立ちはだかるのは田村麻呂。それまでの将と違い、彼は蝦夷を対等と見る。そに至り、アテルイの心には変化が起こる。
そして誇りは、子へ孫へ。いつか来る、未来に。