グローバル化にいかにして対応するかが課題。
2018/02/25 13:06
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投稿者:照月 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ノマドと言うと、今話題のオフィスに通わず好きな場所で仕事をしている人を、思い浮かべるかも知れない。しかし、本書で取り上げているノマドはそういう意味ではない。もっと広い。
といった表現をしている。移住者でもない。自分が働くのによりよい環境を求めて、自由に国から国へ渡り歩く人々である。
本書でも取り上げているが、オリンピック選手が一番わかりやすい。メダルを取るため、国籍を何度も変える選手がいる。同じような形で、よりよい環境を求めて国から国へと渡り歩く人が、ホワイトカラーのビジネスマンでも出てきているのである。
小生40代。この本を「夢のような話」とうっとりする面と、「恐ろしい時代になった」と恐怖感を覚える面があった。
帯に未来は「はたして、自由の楽園か。それとも殺伐たる砂漠の地か」更にご丁寧に「これは未来予測ではない。人がノマドを強いられる現実」ともある。
確かに、今大学どころか高校から海外に留学させるケースが増えている。これから国境の意味は薄れていく。一部のエリートには、世界を舞台に活躍できる。(その分収入も多い)。
一方、取り残される人はどうなるのか。中国に出稼ぎでデータ入力をしている人が紹介されているが、こちらは悲惨だ。「帰国できない」日本に出稼ぎに来ているフィリピン人より悲惨である。給料は現地ベースで支給されるため、現地では生活できるが、帰国する航空費が払えない。為替のレートが高い国の悲劇である。
この問題については、明確な解決策は不明である。
「海外で働くことはマストになる」と言っているが、マストは困る。行きたい人だけ行けばいいのである。優秀な人ほど海外に流出する、怖い時代に突入したのかも知れない。
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(2013/4/15読了)トップ層と下層とが共に「定住」生活から、仕事に合わせて世界を転々とする世界がやって来る・・・という、マクロ的にはそうだよなあ~と思うのだが、私の身の周りを見る限り、案外昭和そのままの世界が広がっている領域も多い。いや確かにスマホの普及なんかは明らかに昭和ではないのだが、でもねえ・・・家族の中で、地元を離れているのは私だけ。「地元に生まれて地元に育って地元で働いて結婚」という昭和は根強くて。本で読むマクロでグローバルな世界と、家族内の狭い世界が余りにも違うので、そこらへんがいつも解せない。地方には案外、国外どころか、東京に出ただけで「地元を捨てた」と言われる村落共同体的心性が残っていると思うのだが。(P235に関連して)
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著者が唱える「ノマド化する時代」において、日本では、日本語力や漢字力、日本人のマナー、古典といった分野を学び直そうとする風潮がみられるような気がする。
大石さんはノマドのためには日本の文化を理解する必要もないと述べている。しかし、いま現在、日本という国の存在・文化は尚更再認識されつつあると思う。これは、グローバル化を認識しているからか。グローバル化とノマド化は意味が違う。ただ、ノマド化のための準備をしておけば、グローバル化にも充分対応できる。というわけで、ノマド化がいつ加速化・浸透していくかはわからないが、これについて考えてやるべきことを行動することに損はないと思う。
国と、国がもっている文化ってなんだろう、と強く思った。大石さんによれば恐らくノマドにおいて文化は関係ないのだろう。でも私はノマドがどうこうではなく、その前に文化の大切さに一度回帰したほうがいいのではないかと考えた。ノマド化によって消滅する文化があるならば、それは私は悲しいことだと思う。
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ノマド的な働き方をするかどうかは別として、これからは個人の実力がより問われるようになってくる。
同じスキル・能力のままなら、日本で生活できなくなり、新興国に行く必要が出てくるかもしれない。
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スタバでMBA広げてる場合でないノマドの話。労働のグローバル化のお話です。サッとでも読んで損はないです。
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ノマドと聞くと、喫茶店などで仕事をしていると言うようなイメージを持っていたので、本書で言うノマドのイメージが大きすぎて少しビックリ。ただ、グローバル=ノマド的な論調には多少ウンザリ。事例をとりまとめたのは良いが、結論が英語を勉強しよう、外国へ行こう的なところに着陸していてかなりの尻つぼみ。
下層ノマドがどんどん追いやられていく→ワーキングプアな時代の更なる格差化に対する処方箋はないのか?
逆に日本国内でどうノマドするか?とか言うような提言が聞きたかった。
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若干飛躍しすぎじゃない?って思うこともあったが、ITの発達によって国というものに囚われる必要がなくなるというのは、まあその通りだなって感じ。また、どこに属しているかではなく、“何が出来るのか”が重要になってくるというのはよく分かる。実際に聞かれた事があるけど、なかなか答えるのが難しい質問。世界でやって行ける様にスキルを付けなきゃね。
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ノマドとは何か分析した本。
マーケットが縮小傾向にある日本を飛び出し、世界で活躍するノマドも多い。そのため、ノマドになるには、語学力や、ビジネスチャンスがあればどこにでも行く「フラット」な考え方が必要とのこと。
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やがて国という枠組みが希薄となり、様々な人や企業がノマド化して行く。言い過ぎな感じもあるけども、確かに今後そういう方向に世の中は向かっていきそうだよね。
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2013年出版の本ではあるが,
内容的に二番煎じ,三番煎じの感があり
古臭ささえ感じてしまう。
ノマド導入本として読むのであれば,アリだとは思う。
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○コンサル業を営む(出身)の著者による仕事論(?)の本。
○世界のフラット化、ボーダーレス化の潮流を受けての日本(人)の仕事のあり方や方向性について提言。具体的な方々への取材を通じ、今後予想されうる近未来への対応法について指摘。
○各種取材が分かりやすくまとまっている印象。将来の仕事論について示唆に富んでいる。
○今の「のほほん」とした生活(日本社会)に安住していると痛い目を見そう。。。。
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いわゆる「喫茶店でノーパソ開いて仕事している」ノマドではなく、「場所に縛られず、世界のどこか最適地で仕事をする」ノマドの本。
望む、望まないに関係なく、段々とこういう社会になるんだろうなあ、と。
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あなたがどこにいるかではなく、何が出来るか?行き過ぎた市場原理主義と破壊的なITの発展によって、生きること・働くことに対する新しく生まれた潮流。視野を広げるという意味で読んでおいて損はないと思います。
そもそも、政府よりも企業。企業よりも銀行、が世の中を動かしているわけですから、国の括りはもはや…と実感を深めた次第です。
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これからのキャリアを考えさせれる1冊。
組織に属するのではなく、個人としてこれからどのように活躍して行けるのか。ノマド、なりたいなあ
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時間と場所にとらわれない仕事をして自分の好きな場所に暮らす生き方=ロケーション・インディペンデント。
これからはますます「どこに所属しているか?」ではなく「あなたはなにができるか?」が大切な時代になってきます。
今自分が準備できることはなにか?考えてロケーション・インディペンデントを目指していきたいです。