伊坂幸太郎再来といわれるのも納得のエンタメ傑作!
2013/05/11 02:12
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
とはいっても、そんなに伊坂さんの作品を読んだことがないのですが・・・。
でも、映画「アヒルと鴨のコインロッカー」を拝見したときと同じくらいの衝撃と、感動を覚えました。
「王様のブランチ」で推されていたのをきっかけに拝読。
正直、新人さんの受賞作だし、そこまで期待はしていなかったのですが、これが大当たりの大傑作。
先日拝読した「狭小邸宅」もそうですし、朝井リョウさん然り、若い人や新人さんがこのような勢いある作品を書いていると、文芸全体に活気が出た気がしていいですね!
スピード感、エンターテイメント性、キャラクターの魅力、軽妙な文章、そしてなにより「サプライズ」感。
ラストにむけての疾走感はすばらしく、一気読み後、落涙…。
映像化が難しい作品ではあるかと思いますが、ぜひぜひ映像で見てみたいものです。
引き込まれました
2017/08/09 16:35
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投稿者:えり - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み終えたあと、ストンと心に落ちる何かがありました。
(ネタバレあります)
↓↓↓↓↓
時系列がバラバラでなので、読書はお酒を飲みながらゆっくり派のわたしは、少し理解しがたいところもありました(笑)シラフで読まなきゃ!!
30歳のストーリーで、ヨッチがなかなか登場してくれないので、もしかして・・・と変な胸騒ぎがしましたが、まさかそう来る??というかんじでした。
マコトとキダの中にはしっかりヨッチが存在している。それが分かるからとても切ない。
途中の表現で・・・マコトとアイツと2通りの表現をしていますが、これって何か深い意味があるのでしょうか。分かりませんでした。
最後に向けて加速
2016/04/07 11:05
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投稿者:しん - この投稿者のレビュー一覧を見る
まず、出だしの部分が腑に落ちなかった。私の理解力が足りないせいだと思うけど、どのセリフが誰のものだか、何度も読まないとわからなかった。前半、中盤と間延びした感じで、端的な言葉で情景を表すでなく、かと言って、ストーリーで引き付けるでもなく、退屈してしまった。でも、終盤になって、急に話が面白くなってきて、振り返れば、「ああ、そういうことだったのか。。。」と、前半・中盤での種まきが納得できた。ああ、やっぱり大きな賞を貰うだけはあるなぁ、と思った。面白かった。
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第25回小説すばる新人賞受賞作
これは…やられた。新人賞だしたいして期待していなかったけれど、巧妙な構成にすっかりやられた。
小説すばる新人賞といえばど真ん中の青春小説、ですよね。だけどこの作品にはそれにプラスしてミステリーな要素も含まれている。伊坂幸太郎さんのような作風。
ドッキリストなマコトとそれにひっかけられるキダ。そしてその傍にはいつもヨッチがいた。クリスマスイブを境に世界は崩壊する。
一日あれば、世界は変わる。
最後猛烈に目頭が熱くなった。世界の終わりを目の当たりにした、思いっきり。指輪、喜ぶにきまってるよ、ほんと。伏線があちらこちらに散らばっていて、ページ間行ったり来たりを繰り返し、点と線とで繋がると体の内側から熱くなる。完成度の高い物語。哀しく美しい、そこにちゃんと存在した物語。
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ただの青春小説かと思わせておきながら、意外な意外な転がり方をしていく物語。
天性のドッキリストが仕掛ける、生涯最大のドッキリ。
そこに至るまでの周到な伏線がすごい。
この転がり方は読めない。
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なかなか「起承転結」の起が起きない・・・。
淡々と俺とマコトの人生(ドッキリ)が綴られていく。
それも高校生かと思えば小学生になって30歳になって中学生になってと時代が飛ぶ飛ぶ。
でも読みにくいことはなくて。
最後に起が起きる。
ここに向かってたのね・・・・。と
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最近のすばる文学賞では、この前の直木賞受賞作家のを読んで十ページと保たなかった(近頃の若者にはついていけません)のであまり期待はしてなかったんですが、アレよりはかなり読めました。
構成がかなり凝ってるというか、時系列をバラバラにはめ込むのって最近の流行なんでしょうか。
ともかく、いくつものキーワードをちりばめ、過去の情景を拾っていって収束する、という手法は上手くまとめられていると思います。
ただ、ちょっと救いがないかな……。
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図書館にて借りる、第191弾。
伊坂幸太郎風味。
ストーリーも悪くないし、テンポも悪くない。
しかし、物足りない。
デビュー作ということで、次作以降に期待。
期待出来るほどには面白いのだ。
星は3.7くらいか。
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読み終えてから、改めてこの本につけられたタイトルの意味を噛みしめた。ハード・ボイルドタッチで語られる、この恐いもの知らずで無謀な若者たちの一途さが胸を打つ物語だ。
それこそ映画のカット割りのように、アトランダムに配された物語の断片が、実は効果的に計算された仕掛けだとは、、、
読み始めはつまらない不良の物語に思えるだけに、その山を克服して読み続ける人にだけ、これが実は悲しいまでのラブ・ストーリーであることがご褒美のように理解されるだろう。
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本屋で平積みされているのは知っていた。小説すばる新人賞受賞作だということで気にはしていた。でも、帯で躊躇していた。私には縁のない世界の話のような気がしていたから。
「王様のブランチ」で紹介されたことは知らなかったが、ふいに気になって手にとった。反則だけど最後の方だけちょっと読んでみた。たぶんそこで予感がしたのだ。これは読むべきだと。
そういう予感はよく当たる。
最初の数ページこそ、世界観がつかめなくて戸惑ったが、作者のペースを理解できたらあとはもう一直線だった。
映画のカットバックのように時系列が入り混じる。その配列の妙がなんともいえないときめきを感じさせる。
マコトとキダの会話、ヨッチとの会話の洒脱なこと。ちょっとずつ会話が跳躍するあたりが伊坂幸太郎っぽいと言われるのかもしれない。慣れるとクセになる。
マコトとキダのキャラクターがとても好きだ。ヨッチのことをずっと覚えていようと願う2人が切ない。
この3人に共通する決定的な欠落感や、諦観がなぜか自分のもののように思えてくる。どうしてこの感覚を知ってるんだろう、なんて。
私も映画はエンドロールの最後まで見る。場内が明るくなってからゆっくりと現実に戻るために。でもあまりにも深く心に刺さった映画は、エンドロールが消えても現実になかなか戻れない。
この作品も、奥付まで読んだけど、まだ現実に戻ってこれない。
私の中にもヨッチが焼き付いてしまったから。
毎回予想外の出来事には「ふわあ」とびっくりしてしまうキダくんや、深く透明で真っ暗な瞳をしたマコトも忘れられない。
先の展開の予想がうっすらついてしまうからこそ、かえってドキドキしてしまう。破滅の予感? でもページをめくる手を止められない。
そして、やっぱりと思いながらもその事実の哀しさに涙が出てしまった。
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時間軸がよく分からん、と思いながら読み進めていたがそうきたか!という感想。
なんとなく文章が伊坂幸太郎さんと似てる気がする。と思ってたらこの人も仙台出身なんだ。ただの偶然でしょうけど。
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一日あれば世界は変わるんだよ。
途中までだらだらで苦痛すら感じたが、プロポーズ大作戦実行からぐいぐいひきつけられた。伏線・エピソード・複雑な時系列が繋がった時、決して忘れない、忘れさせない出来事が浮かび上がってくる。
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セリフが多く流し読み。
ストーリー展開に工夫を凝らしたみたいでしたが、
話が前後してしまい、かえって読みにくい。
帯につられて面白そうと思ったけれど、それほどまで
感動的な内容ではなかったです。
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台詞が多く、脚本を読んでいるようなページも多々。
かけあいがおもしろく、軽快で、伏線が散りばめられ、時系列がコロコロ変わる。
なんだか、伊坂さんに似ているなぁと思いながら読んだ。
後半、たたみかけるように伏線が回収されていく。
そして、最後のドッキリ『プロポーズ大作戦』は、名前のような幸せドッキリではない。
正直、後味が悪い。そして、切なく苦しい。
伏線回収を楽しもうと思ったら、もう一度読み返せば良いと思うのだが、ラストを思うと手は出しにくいかも。
嫌いではないが、読む時期を選ぶ作品。
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プロポーズ大作戦の意味が、最後の最後になって腑に落ちる、やられました。話が前後して時系列が分かりにくく、ストーリーも何となく想像できたのに、この最後の純愛に乾杯!要所要所に出てくる映画の名作の決め台詞も良かったです。