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仕事か家庭か
2021/04/29 22:02
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
主君への忠誠か家族かの二者択一を迫られる清兵衛は、現代のサラリーマンと変わりありません。いつの時代にも組織の不条理に振り回される、宮仕えの世知辛さを感じてしまいました。
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一昨年くらいに映画化され、ずいぶん話題になっていたのでためしに読んでみた。
地方藩士の姿をうつした短編が8編入っている。
あまり裕福でもなく、容貌も性格も地味だが筋の通った生き方をしている普通の人々の話だ。
表題となった短編も、病気の妻を療養に出すため藩の政変で働く事になった「たそがれ清兵衛」と呼ばれる侍の話。
彼らは静かに決まった仕事をこなし、仕事が終われば朋輩と飲みに行ったりする。藩とか侍というのは今でいう大企業と社員みたいなもんなのかなぁ、などと思う。
かなり短いので、これで映画ができるのかと不思議に思ったけど、どうやらこの本の3つの短編が合わさって1本の映画になったようだ。そちらも気になるので、そのうち見てみたい。
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江戸時代の名もない剣士の物語が集められた短編集です。
しかも、8人の剣士とも華々しい生活というよりも、ちょっと日陰な境遇の人達。ひっそりと生きる男たち。
自分の力を誇ることなく、ひけらかすことなく、おごることなく生きるその姿こそ、まさに「卑怯」という言葉を一番に嫌う「武士道」そのもののように見えました。
華美でなく、誇張しない文章からも、淡々とひたむきに生きた男たちの背中が見えてくるような気がしました。
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映画 になったよね。つか短編なんですよ、これも。武士の一分といっしょで。どんなふうに肉付けして引き伸ばしたのかなぁ。
八篇の「たそがれ清兵衛」やら「うらなり与右衛門」やら○○ナントカみたいに 形容詞+名前 というタイトルの物語集。「だんまり弥助」とかもいい。「ど忘れ万六」なんかも味わい深いよねえ。「ごますり甚内」なんか世のリーマン層にウケそう。
「たそがれ清兵衛」は夫婦愛が根幹なのよね。江戸時代って、男が女に愛情表現なんてできないような時代だけれども、そんな時代だからこそ、にじみ出るように感じる愛ってあるよね。藤沢作品、今後も読んでいきたいです。
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表題作は映画にもなっております。
短編集ですがどれも下級武士の生き様がサラリーマンとしての自分に重なったりして奥深い。
私は武士のように奥ゆかしくないので上役にはむかったりもちろんいたしますが。
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「たそがれ清兵衛」「ごますり甚内」「だんまり弥助」など
あだ名をつけられ、変人扱いをされたり
笑われたりしているけれど、実はすごい人だった。
そんな話が8話集まった短編集。
「かが泣き半平」「祝い人助八」がおもしろかった。
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映画に感動したので原作が読みたくなりました。その様な人他にもいると思うのですが、”あり?”と思いませんでしたか?表題作は映画と比べて随分とあっけ ないのです。他の短編のエピソードも併せて映画化している様ですが、あの感動作にまとめ上げた脚本・監督はすごいな、と思ってしまいました。
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登場人物ひとり一人が、なんとも味のある短編集。
普通の人の生を一コマ覗かせてもらう。
そんな感じがしました。
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表題作は以前映画にもなった、有名な短編集。
それぞれに腕に覚えはあるものの、剣豪などではなく、ひとかどの剣客と一目置かれているわけでもなく、小藩の下級武士として平凡な日々を送る主人公たち。すでに若くもなく、生活に追われ、修行からも遠ざかっていたはずの彼らが、それぞれよんどころない事情により、心ならずも再び剣を握る。
刃一閃。そしてまた日常にかえっていく男たち。彼らがヒーローであり続けないことが、何より心に残る。
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一見、風采の上がらない貧乏武士や嫁に冷遇される隠居。
しかしその剣の冴えたるや…
剣技をひけらかすことなく、淡々と剣を振るう姿がまた粋である。
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始めて藤沢周平さんの作品を読みました。
どれも勧善懲悪で読んでいて気持ちが良いものでした。
特にそれぞれの短編ごとの作品名が好きです。音の響きが良いです。「たそがれ清兵衛」や「ごますり甚内」、「日和見与次郎」など、このように呼ばれている主人公たちが物語の中でどのように活躍するのか、読む前からわくわくしました。個人的に「うらなり与右衛門」と「ど忘れ万六」の終わり方がくすりと笑えて好きです。
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図書館の片隅におかれてあった本。
確か映画にもなったよなあと思いながら手にとった。
藤沢周平さんは昔読んでいたが、最近読んでいない。
なんだか懐かしいような気もして、さっそく読んでみた。
たそがれ清兵衛
うらなり与右衛門
ごますり甚内
ど忘れ万六
だんまり弥助
かが泣き半平
日和見与次郎
祝い人助八
以上、8人の侍のお話だった。
それぞれくせがあり、何のとりえもない侍たちを
生き生きと描いている作品に引き込まれるように読んだ。
自分流に武士道を謳歌して生きている侍たちに
「堂々たる人生」という言葉をかけたくなる。
さすがは、藤沢さんだと、想った。
個人的にはやはり表題の
「たそがれ清兵衛」が印象深い。
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剣以外に特徴のある剣豪が、剣で問題を解決していく、短編。
とりあえず、一話に一人は斬られる…。そのストーリー展開に慣れるまで、数話かかりました。
江戸時代って、そういうものなんでしょう。
慣れてくると、興味深く読めました。
私が好きなのは、
ど忘れ万六。定年後のおじさんが頑張る話。
だんまり弥助。普段無口な男が理路整然と話して、周りを黙らせる、というのは、なんかカッコいい。