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何か不都合が発生した際に、行動・行為の原因(本人の整理的状況を足がかりに本人の成長過程や経歴等を類推し、兎角否定し…てしまうこともある)に注目するのではなく、単純に行動随伴性を記述・整理することで、行動を変えていく糸口を掴むことが可能、それが重要というメッセージ。
そもそも自分には、仕事の上で「怒り」を抱くことが多々あり、まずはそこを直す・見つめることが大事なようなきもするが、大いに勉強になった。
★飴と鞭の「鞭」副作用
①行動自体を減らし積極性を失わせる
②何も新しいことを教えたことにならない・何も生み出さない
③一時的な効果で持続しない
④罰的な関わりがエスカレートする
⑤弱化を受けた側にネガティブな情緒反応を引き起こす
⑥負の連鎖で「受けた側」が他人に同じことをしてしまう可能性
行動の機能は4つ → それを活かした「トークンエコノミー法」
①物や活動を得られる
②注目が得られる
③嫌なことから逃避・回避できる
④感覚が得られる
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特に子供の「行動」の問題について、実践的な心理アプローチとして行動分析、応用行動分析の心理士が述べた新書。
この理論では、行動を記述概念ではなく、行動随伴性で考える。行動の原因は、「行動の結果、どうなったか」から立ち返って考えよ、という
確かに、筆者の言う「医学モデル」では、「症状」に対して、身体的(心理的)原因が存在するとして追求する。そのような思考方法に慣れてしまっていると心理的問題に対応が難しいこともあるだろう。
行動随伴性を考える上で、好子、嫌子、出現、消失の4つの概念を導入し、これらの強化および弱化を治療のポイントとしている。好子や嫌子は、時間的に行動の直前直後に強化(弱化)されるものであり、強化された行動は維持される。行動をより適応的に変化させるために、「アメとムチ」ではなく、「アメとアメなし=強化と消去」が重要であると述べる。
行動分析の理論・一般入門書としてはわかりやすくてよいと思う。
しかし、本書に出てくる実践例も、ちょっと上手くいき過ぎ感は否めない。特に、人の行動に、外的な「好子・嫌子」を常に想定するこの理論では、「自分でもわからないまま行動する」状況をうまく説明できることばかりではないと思う。「好かれるために、なぜか嫌われるような行動をとる」とか、「分別をなくすほどイライラしている」とか、医学モデルとうまく融合させて実践していくことが必要だと改めて感じた。
しかし、この手の「新書」の書き手の多くは、自分の主張する理論の万能さを書く。手に取る読者も、何らかの自分の抱える問題解決のために読む人も多いだろうから、その辺に自覚的になってもらいたいな、と思う。
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旦那セレクション
大好きな行動分析の本です。
この本で私が新たに学んだことは「死人チェック」。
「行動」を定義するときに使うものとのこと。
行動分析の本はたくさんあって、今までもたくさん読んできたけど、思うように結果が出ない、と思うことも多かった。
でも、そういわれてみると、私が「行動」と思っていたものは本当に「行動」なのか?という疑いが出てきます。
行動分析本を読んで、実行しているけどイマイチ結果が出ていないという人は、一度ここへ立ち返って、しっかりと定義された「行動」と「報酬(メリット)」を学ぶのもいいかもしれません。
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人の行動は、科学で説明ができることが理解できた。
専門用語の理解には、退屈なところもあったが、行動が分析できると、生活に変化をもたらすことができる。
トークンエコノミー法に興味がもてたので、活用していきたい。
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行動療法なる考え方や方法があるという。
著者曰く、
人間とその行動はけっこう単純にできていて、好ましい要素の増減、好ましくない要素の増減でかなりコントロールできる。
必要以上に「ココロの問題」とみなす必要はなく、うまく制度設計すれば簡単かつ劇的に治せる。
応用範囲も広く、不登校引きこもりからダイエットまで使える。
ふむ。本書を読む限り、著者の主張も面白いし腑に落ちる。私が読んだ範囲での脳科学や行動経済学とも整合的だし、ライフハックによく出てくる「○○する7つの方法」なども同じ原理に基づいているし、それを実践してみた実感ともマッチしている。
原因があって結果につながったと考えるのではなく、変化前と変化後で変わったのは何かと発想すべきという指摘にもハッとする。対比すべきはアメとムチではなくアメとアメなしである、にも感心する。
ところがところが、我が息子について当てはめて考えるととたんに苦しい。
「報酬系をうまく設計すれば解決する=それをしていない=親のしつけや教育に問題がある」と言われている気がしてしまう。
本書は別の著者による別の著書の実践編を目指して書かれたということなので、理論編にあたるその著書を読んでみたい。
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わかりやすい例が多く読みやすかった。あの子のあの行動は何を求めての行動なんだろうとか考えると面白いかもしれない。
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行動分析学を総花的に、ただし具体例を多文に用いて説明している本。著者自身も書いている通り、人間はそこまで単純ではない、という批判もありそうだが、実際の自身の行動に当てはめてみると、好子の出現、嫌子の消失、といった単純なモデルで説明できることがわかる。特に、不登校児に関する部分の記述が面白かった。
俺はこれを元に自身の行動をすべてポイント制にする、ということを考えたわけだが、まだまだ知見がたりない。
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好子、嫌子、その出現、消失の四つの基本随伴性で行動原理を説明、行動の「直前ー行動ー直後」をコントロールしていくことで行動随伴性を変化させていく。心の問題、そもそも論といった循環論で放置しないやり方。
メリットがあれば、メリットを見出せば人は行動できる。
<メモ>
トークンエコノミー法のワクワク感。
「任意の努力(Discretionary Effort)」
「したいからやる」行動随伴性
"Want-to" curve、"Have-to" curve
B.F.スキナー
杉山尚子「行動分析学入門」に移ろう。
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○臨床心理士の実学者による、行動分析学に関する著作。
○実例を踏まえ、とても分かりやすい内容。
○私は初めての行動分析学の本であったが、解説や具体例が多く分かりやすい。
○他の著作や行動分析学に関する本を読むに当たっての入門的な位置づけか。
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横書きなのが気になるが、新書だけど読みやすい。応用行動分析学のイロハが書かれている。
著者の他の著作も読んだが、これは少し学術的。
応用行動分析学に興味のある人や、教育関係者などの業界人にお勧め。
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教育に関わる心理学というと人の心の「中身」でなにが起きているかを追求したくなる。本書では心の「中身」なんというよくわからないものをあれこれ考えるな、むしろ行動と行動を生じさせた外因(メリット)に着目するべきだという。
すなわち複雑に見える人の行動をシンプルに捕らえよということだろう。
こういった立場を行動分析学というようで、本書では実践的な事例から解説している。子育てや人間関係で悩んでいる人は読んでみてはどうでしょう。
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人間がどんな状態のときに、どんな行動を起こすことで、その後の状態が生じているのか?
そんなことは意外と考えずに行動し、失敗し、なにか別のところに原因を求めることが多い。
それを「行動随伴性」という概念を持ち込み、見える化し、行動を適切な物に変えることで、行動後の状態を意図するものに変えていく。
万人にわかりやすい入門書の入門書という感じだが、これは興味がわく。
特に、「記述概念」「説明概念」、「死人テスト」、「好子」と「嫌子」などの専門的な考え方がわかりやすい。
類書を読もうという気になるひさしぶりに抜群の良書だと思う。
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行動分析学、とても興味深いです。心は行動に表れる。行動を変えることで意識も変えられる。これは、知っておくと役に立ちます!と思います(*^^*)
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著者は、専門行動療法士、臨床心理士として、発達障害、自閉症、不登校などの問題解決を行う行動コーチングアカデミー代表。 特に問題を抱える子ども、家族との取り組み現場での事例が多数用いられ納得感の強い一冊。
行動の前後を確認することで、問題行動が促進あるいは継続される原因を炙り出し、原因の排除あるいは行動者が認識の有無を問わず期待している結果とは逆の効果を与えることで問題を解決させるアプローチが学べる。
例えば「周囲や相手の驚き、心配、言葉なし」→「リストカットの傷跡を見せる」→「相手のたじろぎや、心配、言葉あり」のケースでは、多くの場合腫れ物に触るような対応で「深い問題を単純化しないでほしい」「リストカット行為は、注目されたいとかそういう動機じゃない」などの意見が問題を長引かせることに繋がることも多く、問題解決においては、感情的にならず機能分析に徹する事が重要としている。
問題に共感することと問題を解決することが表裏一体と感じられた。
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実践的で参考になった。
死人テストの考え方から目からウロコの連続。
だけどポイントカード、ダイエットの話など自分に置き換えて考えると納得の連続。
行動分析学に興味を持ち、更に本を買ってしまった。