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マーケティングの入門書として読んだ一冊。これ以外にも、シリーズとして多分野で出版されている。
マーケティングの目的や用語解説、その方法論や業務内容に関して簡潔にまとめられている。タイトル通り、マーケティングの基本として標準的な知識を身に付けるには良い本だと思う。
この本に書かれていることは概要なので、業務・学門レベルで知識を利用するためには、個々の手法の数式的な理解と実践経験が必要だろう。
私自身は、これに続いて一歩踏み込んだ内容の本を読みたいと考えている。
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【目的】 マーケティングに携わろうとする社会人や学生向けに、現場でのマーケティング実務のフローを中心に、マーケティング基礎知識を理論と実務の両面から解説する。
【収穫】 マーケティング実務の全体を鳥瞰し、何を考えなければいけないかということが理解できた。
【概要】 ■マーケティングの目的: 商品とお金のハッピーな交換=売り手と買い手の双方が満足する交換を実現し増やしていくため、「誰に」「何を」「どのように」売るか決めていく。
■新商品開発の6ステップ: ①企業環境の分析→②新商品コンセプト開発→③マーケティング基本戦略策定→④ブランド・シンボル開発→⑤マーケティング・ミックス→⑥市場導入計画。前半3つが戦略構築、後半3つが戦術構築。
■新商品開発の3区分:①市場細分型(例:缶コーヒー市場→ワンダ・モーニングショット=朝専用)、②市場開拓型(例:アイスクリーム市場→ハーゲンダッツ=プレミアム)、③市場創造型(MD→iPod)
■商品コンセプト: ニーズ(消費者の不満からより高い満足までの欲求)とシーズ(商品の元になる独自の技術やノウハウ)をアイデアで結んだもの。コンセプトを作る手順には、①ニーズ・ルート。②シーズ・ルート、③アイデア・ルートのいずれかを起点にする。
■シーズ特性: 付加価値実現or低価格実現の2種類×製品orデザインorプロセスの3系列が存在。自社にないシーズは外部とのコラボレーションで補完可能。
■STPの規定要素: S:セグメンテーションの規定 ①想定市場、②想定競合
T:ターゲティングの規定 ③ターゲット、④オケージョン
P:ポジショニングの規定 ⑤ユーザーベネフィット、⑥差別化ポイント
■マーケティング・ミックスで従う3点: ①マーケティング基本戦略に沿って考えること、②新商品の市場導入の視点で考えること、③上記2つを守りながらコスト効率を極大化すること。
■流通チャネル設定の視点: 環境の分析と同じ3Cの考え方。①顧客購入機会の量・質、②競合商品との距離の遠・近、③自社資産の活用・開拓
■市場導入戦略書の3つの数字: ①市場性のスコア(市場規模)、②受容性のスコア(購入したい人の割合)、③収益性のスコア(商品コストとマーケティング投資費用)
■既存商品のパフォーマンス・レビュー: ①定量分析→②仮説構築→③定性分析→④課題特定
■B2Bマーケティングのポイント: 環境分析は自社と顧客の2層で3C分析を行う。協働する際の企業は業界でベンチマークされているリーダー企業群から選定する。エンド・ユーザーにアプローチするB2Bプル・マーケティングも考慮する。KPIを設定し、マーケティング活動に応用する。
【感想】 マーケティング開始時の環境分析から発売後の新商品浸透の作業までのフローをもとに、各ステップの実務を解説しており、頭に入ってきやすい。また新商品開発に限らず、既存商品育成や、B2Bマーケティングにも触れている。理論も実務も紹介されている点がよいが、それぞれの領域をより学べるような参考書籍の案内があればなお良かったと思う。
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ハンドブック的にKindleにいてくれると、いつでも読み返せて心強い存在かと思います。
理論、概論の記述よりも、イチ担当者目線に立ち、最近の企業の実情になるべく沿う形で書かれている点は理解する助けになり、初心者にはオススメかと思いました(マーケティング分野の本をたくさん読んでるわけではないですが)。
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価格の割に基本的なマーケティング戦略が詰まっていて悪く無いと思います。これ以上に関しては、実際にマーケティング業務につきながら都度仕入れていくのが効果的かなという感じです。
強いて言えば、BtoBなどに関してさらっと説明するだけに収まっていたりしますので、他の書籍も読んで知識を補完していくのが良いかなと思います。
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P17 マーケティングは、「商品とお金のハッピーな交換点」を見つけて実現し、それをさらに増やしていく活動です。
P20 「売上=顧客数×商品単価×購入頻度」
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マーケって何って聞かれた時にほぼ網羅できてる一冊だと思う。
うちの営業の進め方ってブラマネっぽいと感じた。
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マーケティングの実務を軸にして、基本を網羅的に学べる良本である。マーケティングの入門者は是非読むべき一冊。
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表題の通りマーケティングの基本が網羅的に語られている。内容は大きく4構成で、マーケティングの全体像、新商品開発、既存商品育成、B2B。
最初の全体像と新商品開発までで基本的な進め方、考え方を理解できる。その後の既存商品育成とB2Bは応用といった印象。
ゼロからスタートしてどのように考え、進めていくかが体系的に書かれているため理解しやすかった。実業務をイメージして読めたので、本書を辞書的に使いながら実際にやってみると良さそうな気がした。
最新版ではないのでウェブマーケティングなどはないが基礎理解には大変役立つ本だと感じた。