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勧善懲悪ものではない。
女性が活躍するのが他作品と違って良い。
「意外と小さなこと気にするのね、
君」って台詞、いつか言ってみたい。
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最近よく読んでいる池井戸さんの小説。
元バンカーの人に勧められ、読んでみました。
銀行の支店内で起こる数々の短編ストーリーを
繋げていくと一つの大きなストーリーになるというお話。
最後はあっと驚く結末になっていますが、
個人的には分かりやすくて単純な「バブル組み」の方が好み。
こちらは、ちょっとピリリと山椒が効いた
ツウ好みの小説って感じでしょうか。
池井戸さんの小説を読んでいると、
大企業で働くことのしがらみとか難しさを
ひしひしと感じてしまいます。
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おもしろかったぁ。
銀行勤務ありってことはリアルな話?引き込まれる一方で読み終わっちゃうのが惜しかったり。
私が銀行就職希望してたらきっと諦める。。
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この銀行の支店で働く銀行員と同じように、銀行員だった父も大変だったのかと、今さらながらに頭が下がる思いがする
本著は短編が重なり、1つの作品になっていく構成にはやられた・・
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面白かったです!
タイトルにある「シャイロック」が何なのか分からず、子供たちが主人公なのかと思ったら全然違いました。シャイロックとはヴェニスの商人に出てくる悪徳金貸しの事だそうです。この物語は短編ではあるんですがすべて、ある銀行を舞台にしたもので、なるほど、シャイロックとはなかなか見事な比喩です。
短編ですがそれぞれの話が所々つながってて、登場人物の背景や立ち位置を覚えておくと面白さが激増です。池井戸さんはもともと銀行勤めだったこともあり、銀行業務に関する描写も細かく、現場の雰囲気がとてもよく伝わってきます。
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焦点を当てる場所をずらしながら語られていく群像劇。
めちゃくちゃいい。
強いて言うなら、もっと一話ごとの分量を増やして厚みをもたせるほうが私は好みだ。
これはこれで軽く読めて良いんだろうけれど。
私は働いたことがないからわからないけれど、多くの会社がこんな属人的な評価システムなんでしょうか。
どんな上司に当たるが一番大事ってよく言われるけれど、ここまでではないと信じたい。
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題名のシャイロックの子供たち、シャイロックと言うのはシェイクスピアのベニスの商人に出てくる強欲なユダヤ人の金貸しのこと。その子供たちと言うのは、この小説が銀行を舞台にした連作短編の群像劇のようになっていることから、登場人物を金貸しの子供たちと言ったのでしょう。
それぞれの短編にそれぞれのテーマがあり、銀行内のさまざまな人物が登場するということで、企業小説の短編集かと思いきや、そのうち事件が起き、全体でみるとミステリーの仕上がりとなっています。なかなか考えた構成となっています。その分全体を1つの作品としてみると少々ミステリーとしては物足りないような。
銀行員がシャイロックの子供と言うのならば悪役ぽいですね(笑)。でも、シャイロックと言うのはそんなに悪役だろうか?友人のためにアントーニオがシャイロックから金を借りる時に返せない場合は、肉1ポンドを与えると契約しておきながら、返せなくなると肉のみで血の1滴も流してはならないと、逆に肉を切るのをあきらめざるを得ないような状況を作り、さらに殺人を行おうとした罪で財産没収とは、ちょっとユダヤ人いじめじゃないかって思えてきます。
厳しいノルマはあるし、金を貸したくても危ないところには貸せないし、厳しい状況である銀行員の立場が重なって見えないわけでもないけど(^^)
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銀行内で100万円がなくなるという事件がメインではあるんだけど、枝葉の部分で組織や家族や恋愛や仕事やなんやかんやで銀行員の実態とか銀行の内部とかゆがんだ人間関係とかが見えてくる。
恐ろしくリアルであるのにめちゃめちゃ面白い!
久し振りに大ヒットのミステリー小説。池井戸さん、買い漁ろうと思う。個人的には東野圭吾よりもはるかに面白い。
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普通におもしろかった!
一章にひとりのエピソードでそれがつながってく形式なので読みやすい。
銀行内部のはなしがどごまでほんとなのかは謎だけど
エンタメ小説として読める一冊だと思った。
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いろんな視点から語られる銀行の様子。それが絡み合って事件の真相が明らかになっていく。銀行員は大変ですね。
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ミステリーとしても極上。銀行を舞台に描かれる人間描写も秀逸。職場での姿と家庭人としての両面を描くことで、より人物に奥行きを持たせ、共感や嫌悪感を感じやすくさせている。
読んで良かったと思わせてくれる一冊。
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元銀行員の友達から勧められた本。銀行で働くって大変なんだ‥と思いました。まぁ銀行に限らないかもしれないけれど、実績を残せず上司に叱責され精神を病む人の話しは気の毒でした。
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アマゾンで高い評価を読んだので初トライ。現代のどろっとした競争社会的確にを描いているのでしょうねえ、面白いのだけど重い気分になりました。連作形式が新鮮で良いと思います。
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銀行での現金紛失をめぐるミステリー。元銀行員の池井戸さんだけあって、銀行の描写がリアルで面白かった反面、銀行というところが恐くなりました。ミステリーという面からも話がテンポよく進み面白かったです。
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「本命が勝ちそうな手堅いレースのことをそういうんだ。銀行レースってな」
「甘えが招くのが癒着なら,癒着が招くのは,何か?答えはひとつー不正だ」
「みんなは生き甲斐を見つけるために仕事をし,晴子は生きるために仕事をしている。同じ仕事をするのでも,生きがいのために働くのと生きるために働くのとでは全く違う」
「銀行では『どういう経緯でこの会社と取引が始まったか』が大切なんだ…だからさ,新規取引を始めたときのメモってのは,ずっと大切に残してあるんだぜ。カネに色は付いていないっていうけど,銀行はそれに色を付けるのが仕事なんだよな」
銀行と対決するヒーローが最後は勝ってすっきりっていういつものパターンとはちょっと違って,切ない。主人公を変えた短編っぽく進んでいくのは面白かった。