主治医の采配 みんなのレビュー

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投稿者：なつゆき　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

新婚旅行中に浚われアラブの王様の性奴にされていた主人公は、助けられたものの生きていく気力さえ失っていた
高校の同級生で主人公の妻の従兄でもある整形外科医の攻めも、そんな主人公にどう係わっていけばいいのか分からなかった

アラブの王様に飼われて・・・　な話はそこがメインでよくあるが、この話は助けられてから普通の生活に戻るまでの葛藤とその担当医のスタンスと恋が主軸になっている
傷つき壊れる寸前の主人公と所詮他人事な周囲の対応のギャップが、うすら寒いような怖いような嫌悪感を感じてしまう
「何が起ころうと日は昇り日は沈み地球は回っていく」ことの残酷さと救いを上手く表した話だったと思う

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投稿者：やまだち　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

あらすじに惹かれて購入。

整形外科医の攻めと、弁護士だった受けのお話。両視点。

ネタバレがあります。

結婚式を挙げ、新婚旅行に行った先で拉致られ、砂漠の国で監禁・性的虐待の被害に遭った受け。

なんとか救助されたものの、監禁中の体験から心と体に大きな傷を残し、自死する危険があったり生きることに無気力になってしまいます。

そこで受けの元同級生だった主治医の攻めが、なんとかしようとするのですが・・・

攻めと受けは互いに特別な存在ではないため、物語の前半は、あくまで医者と患者の関係です（受けの結婚による親戚ではありますが）。だから攻めが受けを励ますシーンもドライな感じで、なかなか萌えませんでした。

けれど後半になると頑なだった受けが次第に素直になり、攻めとの距離が縮まるにつれて、攻めも受けのことを意識するようになります。

やがて、受けが前を向いて行ける強さを取り戻した頃、二人は恋人同士に。大きな器に水がひたひたと溜まるように、もどかしい展開が続くので焦らず読んで貰いたいです。

エッチの時の受けの喘ぎ声が・・・うーん（笑）。それにタイトルの「采配」ってどのことを指すのか、私は分からなかったです。