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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
ベースはホラーとファンタジーなのだが、共通した独特の雰囲気を持った短編集である。各短編の持ち味は各々様々であるが、オチがやや不気味なものが多い。どの短編でも学生部の悠木さんがスパイス的な役割を果たしていて面白い。
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フォンタジー仕立てのミステリーと言うジャンルでいいのだろうか。なぜ学生課の謎めいた職員はそのアルバイトを紹介したのか、最後に明らかになる理由に必然性はなく、あくまでもフォンタジー。そこが作品の魅力だろうが、個人的にはパターン崩しの作品の後味の悪さがとても印象的だった。生肉を食べたのは誰かと言う結末にはぞっとする怖さがある。
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ミステリーというよりは、ファンタジーの雰囲気をもつ連作短編。
大学の学生課(のとある職員)が紹介するアルバイト、という流れで始まる5つの作品は、それぞれ違う印象で、ホラー寄りのものもあれば、柔らかい空気のものもあり。
だけど、どんなに優しい話を読んでも、1冊すべて読み終わった後は、どことなくすっきりせず、正体のつかめない落ち着かなさが自分のどこかに沈みこんでくるような気がする。ほんわりした話、希望を感じさせる話の中にも、「陰」が見え隠れしているのかもしれない。
楽しいだけじゃない、ポジティブなだけでも、優しいだけでもない、ハッピーエンドとは程遠い。そんな話・そんな本はたくさんあるし、もっと残酷、もっと過酷な本もいくらでもあるけれど、この本に感じるような、一種のうす気味の悪さはあまり経験がない。一見明るいようでも、そこには確かに「くらいなにか」がある。たとえるなら、晴れた日の墓地のような。
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大学の学生部で女性職員から強引に紹介される(あるいは止めろと言われる)アルバイト
連作短編集
5作品
それぞれに合った、
それぞれの人生を変えていく
きっかけとなるバイトを紹介してくれている
あらすじは解説にある。
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大学学生課のクールビューティーな事務員からの
バイト紹介。
有無を言わさずやらされるけど、自分の心の骨に揺らぎが・・・
連作になっていて、徐々に明かされるクールビューティーの秘密が味噌です。
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表紙の感じから、心が温まるほっこりした小説だと思っていたので、読み始めてびっくりした。「タベル」が一番好き。でも先が気になって夢中で読んだのは「アタエル」。
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思っていたより全体に暗く重たい。第1話の恋愛要素は引き継がれないし。で、面白かったのは唯一の「行くべきじゃないわ」回でした。予測はなんとなくつくけれど、イヤな感じが嫌ーなまま締められていっそ小気味いい。
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よかった。
描写がひとつひとつ丁寧で、
いろいろな場面が立体的に立ち上がってくる。
気持ちの良い風が吹き抜けたような、余韻の残る、短編集。
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ちょっと不思議な空気が漂う落ち着いた作品。
かなり好みです。
シリーズ化されてないのかな?
初めて読む作家だったので、別の作品にもチャレンジしてみよう。
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うーん、不思議な世界。ヒカレルは半身浴しながらなのに寒くなるような話。モドルは現実にありそうな大切な話。アタエルは誰もが持ってしまいそうな毒の話。タベルは最後に救われた話。メグルは不思議な話。すごいなーこんな話書けるの。感想書くのは難しいけれど(笑)
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ヒカレル、タベルは綺麗にオチがついて面白かったなー。それ以外は読み物として退屈はしなかった。ただ、「短編連作」という触れ込みと「メグル」というタイトルから全話通してのストーリーがあるものだと思っていたのだけど、なんてことはない、ただの「短編集」で、少し拍子抜け。
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大学の学生部の不思議な女性が斡旋するアルバイト5つの話。
1番目の話がなかなかホラーで印象的だった分、その後の話はややインパクトに欠けた。でも、最後のメグル、が1番綺麗な余韻があった。
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短編集だが通しで
謎の(片足義足?)女性が出てきて、過去に
何かしらの事件に巻き込まれてるんだろうけど触れられず。
著者の別作品に出てくるとかなのか?
その事だけたまーに気になって検索してしまうわ。
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学生部の女性職員・悠木さんから「あなたは行くべきよ。断らないでね」「あなたは行くべきじゃないわ。後悔しないでね」などと言われて紹介されたバイトをすることになった大学生達の5つの出来事。
それぞれの物語の中に、人の悲しさだったり優しさだったり毒々した黒い感情だったりが溢れていて、行ってよかったー!な体験だったり、行かなきゃよかった…な体験だったり。行くべきか行くべきじゃないか、それはまさに悠木さんの言う通り。
もし自分が悠木さんにバイトを紹介されたとしたら、一体どんな体験をすることになるんだろう。
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「ヒカレル」「モドル」「アタエル」「タベル」「メグル」の5編を収録。『ばくりや』も読んで、乾さんの世界が少し分かった気がします。不思議で、ちょっとグロテスクな部分もあるけど不快さはない。「アタエル」の真相はちょっと・・・でしたが。読んでいくうちにユウキ(悠木)さんの過去も分かり、最後はしんみりしました。