12歳からと言わず大人にも
2022/08/09 19:47
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
海外作品を読むのは、楽しい。世界が広がる。
しかし、読み始めると結構疲れる。登場人物のカタカナ名、地名、背景、そうしたものを追うだけで体力が要るように感じるのだ。だからこそ、本書の編者・金原瑞人さんは、「12歳から」と、若い人に勧める。
「外国文学を読める時代はそう長くはない。胃腸が丈夫なうちに(略)フォアグラを腹一杯食べておいた方がいいのと同じなのだ」と。
言い得て妙だと納得しながら、しかし、本書のダイジェスト版なら、大人も疲れずに読めるぞと思う。惹かれた本から手に取ってみようか。
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自分では手に取らない本がやっぱりある。
買うのは厳しい。でも、購入せずとも、図書館利用で読める本もあるわけで。
こちらの本で紹介されるのは、ほとんど児童書。児童書って、本を読む子供に好意的で、そういうものを買い与えることを厭わない人や、図書館に連れて行ってくれたりってことがないと、実際子供の頃には読めなかったって人、結構いるのではなかろうか。
私もその一人で、今更モリモリ読んでいたり。でも、児童書って奥が深い。大人も大変だけど、子供の頃はもっと世界が狭くて、逃げ出せないとばかり思っていたから、今より苦痛なこと、多かったもんなぁ…
とりあえず、メモをとったので、これから徐々に読んでいくつもり。
金原氏のコラムで、日本ほど各国の翻訳がなされている国は珍しい、というのがあって、訳の好みや質は数多あれど、日本語以外の言語でスラスラ読書ができない私にとっては、なんてありがたいことなのだろうと、訳者の方々に感謝した。
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海外のYA本100冊を紹介。「毎日が愛おしくなる」などの分類もいかしているし、多彩な執筆者によるレビューがまたいい。
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国内作品版に続き、海外作品版も読んだ。
自分が読みたい作品がワンサカ掘れた。
長女に薦める本を探す、という当初目的は消失しました(笑)
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甥へのプレゼントの参考に。
海外編ということで、全て翻訳もの。小説以外にも百科事典系やノンフィクションなども。
他作品同様、大人でも十分楽しめる作品ばかりです。むしろ国内作家を紹介した同シリーズより面白そうに見える。
まえがきのやコラムを執筆している金原さんが「今の日本は年齢層を問わず、音楽など読書に限らず国内ものばかり見て、内側ばかりで外を見ようとしない」ということを書いています。それについての苦言もありますが、「でも、わかるんだよ。他の国のことはわかりにくい。人名地名もカタカナばっかりで読むだけでしんどいんだよね。実は自分も…」というような本音も。
ああ、わかる。私も学生時代は細かい全集物の翻訳本を喜々として読んだけど、今は国内ものばっかりに。
日本が翻訳大国というのは知っていましたが、そこでも取り上げられています。せっかく恵まれた環境にいるんだから、また読んでみようかな。
本の紹介もいいけど、このコラムがまた面白いのです。
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12歳からとのタイトルだが、当然、大の大人が読んでも面白そうな本がたくさん紹介されている。紹介されている本は絵本から大人向けの本まで様々。
あとがきにも書いてあるが、学校で推薦される本とは、味わいが違うものが多い。切実に、人生のひりひりさを感じるような本がたくさん載っている印象。
世の中には、面白い本がたくさんあるということを教えてくれ、小説を読むわくわくさを思い出させてくれる本。
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海外編。国内編ではそれほど気になる作品に出会えなかったけど、こちらでは結構見つかった。今、外文に対する興味が強いせいもあるけど、いかんせん海外に関する知識が少ない、ってのも大きいかも。トヨザキ社長もここでは編者に名を連ねていて、それもポイント高し。でも、彼女がお勧めしている作品は、殆どがここ以外でも名前を聞いたことのあるものだったけど。それはさておき、早速気になったものからチャレンジしてみたいと思います。ちなみに、社長以外の選者で、一番気になる率が高かったのは、責任編集の金原さんでした。
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12歳から、とタイトルに冠しているが12歳をとうに過ぎた大人の方も楽しめる海外文学のブックガイド。
児童文学、ヤングアダルトが主なのだが、時折ドキッとするような本が混ざっていて気が抜けない。
バタイユとか、学校の課題図書に絶対入らないからなあ。
12歳って、何でも読んでいいんだ、読ませていいんだ、と思った。
親が本を与えるだけでは親の趣味と希望が大きくでてしまい、子供が好きなものばかり読んでゆくと偏ってしまう。
でも、こうやって読み巧者達の魅力的なレビューで知らない世界に誘われるのもまた楽しいと思う。
ハリポタの次に何読んでいいのかわからない・・・という人にもいいかもしれない。