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紙の本
未来への切符はいつも白紙
2004/07/13 01:36
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者：A-1 - この投稿者のレビュー一覧を見る
星暦０１０４年０７月２１日１３時０６分、第３都市「ジュライ」消滅。
以後、人はその場所を「ロスト・ジュライ」と呼ぶ。
「ジュライ」消滅１１時間後に確認された一人の生き残りとして確認された男は、その直後忽然と姿を消していた。
男の名は【ヴァッシュ・ザ・スタンピード】、レンブラント伯殺害およびＧ級器物破損容疑者。
推定年齢２４歳 出身地不明 住所不定。
賞金額は生死に関わらず、６００憶＄＄。
そして、その備考の一文には、「平和主義者」文字が…？！
スタイリッシュなヘアスタイルに丸いサングラス、赤いロングコート、知り合った子供達と同年代の様に遊ぶ、ライトな外見をもった彼【ヴァッシュ・ザ・スタンピード】。彼は、この賞金首以外に、深遠な課題を抱えているのです。
それは、兄弟の様な同胞の存在を消す事が出来るのか？ いうこと…
そして、それが正しい道なのかどうかということ…
母の様に姉の様に恋人の様に愛していた女性、【レム】の望んでいた未来はどうすれば実現出来るのか…
全てに害を為す人類と同じように、彼女を殺してしまうつもりは無かったと言う同胞【ナイヴズ】。
それでも結局は彼女を死に至らしめ、彼女の愛し守った【人類】全てに粛正を加えようとする彼を消す事を、一度はそして何度も誓ったヴァッシュ。
けれど、彼女はそれを望むのか？
それとも他に道があるのか。
自分に関わる人の死を乗り越えて行けるのか？
それだけを、思って生きて行く事は可能なのか。
ついには共に倒れるしかないのか？
なかなか深淵なのです。
どうやら彼の生命に限りが無さそうな分、つらい道のりの様だけど、もう結構長い…（百年位同じ姿？！）、とはいえ、全編真っ暗なお話というわけではなく、ヴァッシュを追ってきた、保険調査員【デリンジャー・メリル】＆【スタンガン・ミリィ】。（なんか昔の少女漫画を思わせる画風なのはちょっとアレかなと思うのですが、まあ可愛いから良し。（何様…））や、ラブアンドピース☆を合い言葉にする人間タイフーン（ヴァッシュのあだ名）を色々つっこむウエストスラング（関西弁（笑））の某氏、その他、どこか暖かく強いへこたれない感じで物語に関わっていく登場人物達には、ほのぼのとさせられます。
お笑いの出で立ちのちょい役の悪役とか、銃とかの仕掛けの馬鹿さ加減とかも好きなんですが（少し吉田聡風？）、まあ楽しいです。
今では９巻を数え、どんどん佳境に入ってきました。
果して次なるステージは？
とか、連載されている結末を見守っているうちに、だんだんと世間の方が答えを探して間違ってしまう犯罪があふれる様になって来てしまいました…
「未来への切符はいつも白紙なんだ！」
この素晴らしい言葉を曲がらず受け止める強さを…持ちたい、そして持って欲しいものです。
紙の本
粗削りの魅力
2021/07/25 17:14
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者：るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
だいぶ以前の作品だけあって展開やアクションの見せ方に粗削りな面があります。
そして、それらを振り切るくらいの魅力がある、そういう素敵な作品。
オススメ！
