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一作目では、スムーズに事件現場に入るシーンも
見受けられましたが、本作では、
必ず警察官以外の職業と必ず間違えられるように
なりました。
福家警部補のキャラは確立したようですね。
今回は、少し趣向の変わったものもあります。
一本目に収録の「マックス号事件」です。
都合よく、小説のように・・・って小説ですが、
警察官が乗り組んでいるんですねぇ(笑)
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刑事コロンボでおなじみの倒叙スタイル、つまり先に犯人が犯行を犯すシーンがあり、その後探偵役がその犯罪のトリックを暴いて真犯人を突き止めるというパターンの小説。
コロンボ以外で言うなら、古畑任三郎と同じ。
古畑が週一のテレビドラマで量産されたが故に質にばらつきがあったのに対し、質的には一定のレベルを保てていて、なるほどという展開になっている。
でも、もうちょっとパンチが欲しいかなぁ。
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福家警部補シリーズの第二弾。前作同様に読みやすいのだが、前作以上にアンフェア。ミステリーとして伏線はあるものの、書かれていない部分に謎解きにいたる重要なカギが出てくるのは納得ができない。ところで、主人公の福家警部補のタフさは一体どこから来るのか?そういった視点からのストーリーも読んでみたい気がした。
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今ひとつ主人公の福家警部に魅力がない。ストーリーはコロンボのそのままで、犯人も最後は折れてしまう。前作にくらべ僕は面白みがなかったと思う。
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やっぱり地味だ…。そして地味を貫くならまだしも、中途半端に個性を出そうとしているからより印象が悪い。
1よりも劣化した感。
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今回の犯人役は、警備会社の社長に売れっ子脚本家、かつての人気漫才師に玩具造形家とバラエティに富んだラインナップ。福家警部補のとぼけた登場と冴えた推理は相変わらず。古い映画と客席演芸をこよなく愛し、さらにヒーローものとフィギュアにも造形が深いこの福家警部補の人となりもなかなか底が見えません。愛想なしに見えて警戒する人にたやすく取りいる術も持ち合わせている。あとは、今のところやや犯人と福家警部補の力の差が歴然としている感が否めないので、長編若しくは印象に残る名犯人の登場が待ち望まれるところでしょうか。
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福家警部補シリーズの第2作目。
前作と変わらず上手なプロット展開で楽しく読めました。完全犯罪をしたと思っている犯人を徐々に追い詰める福家さん。この人にあたった犯人は…御愁傷様(笑)
完璧な証拠というより、少しずつ心理的に追い詰め最後は犯人の感情に訴えて終わる感じが自分は好きです。
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倒叙形式の連作短編。第二段。
文庫化を待った二作目、しかしどちらかといえば初作のほうが好きか。
コロンボスタイルをやるなら、ミステリとしての完成度が求められるが、各編いずれも及第点以上だと思う。
特に、同形式の他者作品と比した時に、結末の鋭さ・端的さが際立ってよい。
「相棒」が一番好きか。
4-
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「挨拶」に続く第二集。
犯人が最初に示される倒叙形式そのままに、四編が収録されています。
点数は3点だけど、気持ちは3.5かな。「情」を感じる部分が所々に見受けられたので、パズル的な要素は少ないながらも最後まで楽しく読む事が出来ました。
前作同様、犯行を完璧に仕上げる犯人はいません。どこかしらにミスがあり、そこを主人公に掬われてしまうわけですけど、今回は犯人自身のミスが多かったように思います。
収録された四編ともパズル要素が少なく、主人公と一緒に頭を使って読むというものではありません。そういう意味では、「この犯行、主人公はどうやって犯人に迫るのだろう?」という面白みは少ないかな。
それでも、前作より面白いと感じたのは「情」なのかな。
前作では謎めいていた主人公、福家警部補の趣味が今回は色々と書かれていたり、犯人たちの思いというかー確かに今の立場を守るためという自分勝手な理由だけどー単に証拠を集めて言い逃れできないようにするだけではなくて、犯人側の心情が前作以上に描かれているように感じるんですね。
個人的には収録されているお話「相棒」が好きです。
被害者が加害者をゆすったりしているわけではなく、ほんのちょっとしたすれ違いの末に…だから。
そんなわけで、推理小説という枠を外しても面白い作品だと思いますし、それぞれが短編なので活字に慣れていない方にも読みやすいので、是非、お薦めです。
もちろん、この第二集から読んでも問題ありません。その後で第一集を読んでもいいですね。第一集に収録された杜氏の話は第二集に通じているかもしれません。
とはいえ。
これまでは「福家警部補は今日も無敵です!」と本のオビに書かれた通りなので、苦戦するような相手の登場を期待したいところではあります。第三集も楽しみです。
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福家警部補シリーズ2冊目。コロンボのパターンで、読者には犯人が分かった上でのミステリー。犯罪パターンはいろいろあって面白いけど、解き方のパターンがだんだんハマってきたような。コロンボはそれが面白かったけど、文字で読んでいるとマンネリ感?まぁ本のミステリーとしては1つのジャンルとは思うけど、福家さんは次はもうちょっと変化が欲しいかな。
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福家警部補が主人公の倒叙ミステリ第二弾。古畑任三郎や,刑事コロンボの後継的な存在。テレビドラマ化もされており,コロンボファンなどの,玄人筋の評価は高め。
今回も4作が収録されており,犯人役は,警備会社社長,脚本家,漫才師,玩具の専門会社社長。職業のバラエティはさまざま。今回も,倒叙モノのフォーマットを踏襲しており,冒頭で犯罪が生じ,捜査に当たる福家警部補が,直観で犯人を見極め,追い詰めていくという筋書き。
第一弾である「福家警部補の挨拶」は,そこそこ楽しめたが,今作はそれほど楽しめなかった。原因は,各短編の最後の一押し,犯人を落とす福家警部補の推理がイマイチ納得できないのである。
倒叙ものミステリは,完全犯罪を目指す犯人役を,細かいミスなどを指摘してゆすぶり,最後にとどめの大ミスを見せつけて落とすという構成が多い。この最後のとどめの部分が見せ場である。犯人も完全犯罪を成功させたいので,途中のゆすぶりには強い精神力で耐える。その相手を落とすとどめ。ここにインパクトがほしい。
今回の4作は,いずれも最後のとどめの部分が弱い。「どうしてこれであきらめるの?まだまだ言い逃れできるじゃない?」と思ってしらけてしまった。
福家警部補の性格も,コロンボや古畑に比べれば個性が弱いような気がする。それでいて,一作目に比べ,だんだんと厚かましくなっており,読後感もそこまでよくなかった。★2かな。
個々の作品の所感は以下のとおり
○ マックス号事件
船の上で完全犯罪をもくろむ。設定は面白く,福家警部補が捜査をするきっかけもユニーク。ただし,オチがイマイチ。マニキュアに指紋が残っていたというものだが…指紋かぁ。
○ 失われた灯
誘拐モノ。脚本家が,ストーカー的な俳優を,オーディションに見せかけて誘拐犯に仕立て上げるという設定はなかなか面白い。誘拐と殺人のハイブリットなのだが,これこそ,犯人がなぜ諦めたのかわからない。燭台をカップのようなものと言い間違えたと言い張ればいいのに…。よくよく考えれば,古畑任三郎でも,この程度の言い間違いで犯人が犯行を認めたものはあったが,映像で見るのと小説で読むのとではちょっと違うのか。見せ方の差という気もする。イマイチ。
○ 相棒
オチがイマイチ。アルツハイマーかなと思って読んでいたらそのとおりのオチ。オチば見え見えでも,伏線の張り方などが見事なら納得できるが,そもそも伏線が見え見え。アルツハイマーをミスディレクションにしていて,何かほかのオチがあるのかと思ったくらい。イマイチ。
○ プロジェクトブルー
犯人役の職業も地味。ついに設定まで面白くなくなってしまった。…正直つまらない。
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相変わらず福家警部補の魅力が足りない感じ。何だろう、冷徹しすぎるところなんだろうか?
本当の警察の捜査はこんな感じなんだろうなと。別に福家警部補が特段優れている、という風に見えないのが難点なのかな。あと出てくる犯人が間抜けぞろいと言うところも、イマイチ魅力的ではないところか。
今後は、犯人との行き詰る攻防がみられるといいような気がする。
それはそれとして今作の中では「相棒」がいいなと思う。
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周到に計画を練り現場を偽装する犯人はどれも頭の良い強者ばかり。
だが彼らが相手をするのは誰よりもタフで厄介な女刑事、福家。
犯人の元を何度も訪れる。
新たな疑問を携えて。
丁寧な伏線回収やロジックも犯人が分かっていてもなおミステリの枠の中で機能している。
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内容(「BOOK」データベースより)
しがない探偵から転身し上昇気流に乗った警備会社社長、一世一代の大芝居を自作自演する脚本家、天才肌の相棒と袂を分かち再出発を目論む漫才師、フィギュア造型力がもたらす禍福に翻弄される玩具企画会社社長―犯人側から語られる犯行の経緯と実際。対するは、善意の第三者をして「あんなんに狙われたら、犯人もたまらんで」と言わしめる福家警部補。百戦不殆のシリーズ第二集。
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面白いです。
ですがもう一歩、足りない感じがしてしまいます。
せっかく倒叙なのだから、中~長編にしてもっと深く描写してもらえたら・・・って思ってしまいました。
多分前作の時にも同じようなこと書いてた気がするなー(^^;;;
ごめんなさい、コロンボファン、倒叙ファンなので、期待が大きい分たぶん厳しめになっちゃってますね。