成功物語に神を出すのは断じてNO
2024/04/04 13:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ブラウン - この投稿者のレビュー一覧を見る
普段スピリチュアルや精神世界の本棚は避けるようにしているのだが、角川文庫の棚にこれがあったのが運の尽き。
随所にあるのは「前兆」の形を取る成功保証。主人公の心が神の一部だったという解釈に着地するのは宗教物語としては王道なのかもしれないが、私は主人公のみにもたらされる寓意的な信仰の恵みが大嫌いだ。人間の営みを矮小化し、世界を教義のフィルター越しにしか観測できない、宗教の狭量かつ傲慢な側面がプンプンと臭ってきそうだ。
多くの人は主人公が意外な場所で幸せを見つける結末を迎えられたことに良かったと思うだけかもしれないが、その実、このストーリーは小さな人の軌跡を通じて世界の巡り=神の威光を敬い称える印象が巧みに組み込まれている。究極的には主人公がどのような結末を辿ろうがどうでも良いとさえ言いたげな態度をひしひしと感じる仕組みで、「でもせっかくならハッピーな方がみんな好きだよね」という意図が透けて見えるようで鼻につく。
好きな人は好きだろう。ただ、私はとことん嫌いだ。
私には合わなかった
2022/12/30 17:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yy - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界の名著として名高い本書ですが、どうにも私には合いませんでした。
読んでいてとてもイライラしたし、なぜこれが名著扱いなの?とも思いました。
おそらく、その背景には宗教観念があるのだと思います。
生理的に受けつけませんでした
2016/03/06 12:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
スペインで暮らす羊飼いの少年が
エジプトのピラミッドのそばに
彼を待つ宝物が隠されているという
夢を信じて旅をするお話です。
よく言えば大人への童話
私には説教臭く、うさん臭く感じた本でした(笑)
投稿元:
レビューを見る
10年くらい前かな、日本で出版されたときに結構話題になっていた気がしますが、その時は結局読みませんでした。
KちゃんやRちゃんが当時読んでいた気がします。
短いけれど、いろいろ考えさせられる本でした。
サンチャゴはすごいなぁ。
「ファティマ」って綺麗な響き。こんなところでこの名前に出会うなんてびっくりしました。
私は何を探しているんだろう。
投稿元:
レビューを見る
とても綿密に書かれて、流れるようにすすんでいくストーリーに引き込まれ、自分のたびをしているかのような錯覚に陥ります。
最期の「風に乗った〜」という文章では、いままでの旅のプレッシャーから解かれ、あああああ、と感動の波が押し寄せることでしょう。
投稿元:
レビューを見る
・・・なんというか、、、リアル版かつ少々シュールな味付けをした星の王子さまってトコでしょうか?
人間にとって大切なものは何か、を星の王子様とは別の切り口から問い掛けてきますね。
文章は柔らかいから確かに子供でも読めるとは思うけど、
やはり夢を失いかけた大人へのメッセージに思われます、私には。
投稿元:
レビューを見る
「現代版星の王子さま」と聞いていたので、もっとふわふわしたお伽話系のものを想像していたが、思ったほどそっち系な感じではなかったような。
ラストには「そうきたか〜」と思った。でもそういう終わり方でよかった。
「スペインの羊飼いの少年が夢に導かれて砂漠を旅し、ついに夢のお告げどおりピラミッドのふもとで宝物を手にしました。めでたしめでたし。」
ではそれこそお伽話だ(笑)
…というか1回読んだだけではよくわからないかも。何度か繰り返して読むことで理解が深まりそうな予感。
投稿元:
レビューを見る
歩く道は選んでるつもりですでに決まっている。ある所に宝がある事を夢で見てそれを探しに行く羊飼いの少年の話。面白かった♪
投稿元:
レビューを見る
これぞファンタジー。星の王子、イリュージョンとテイストが似ています。ニューエイジ系の翻訳多数の山川夫妻が翻訳こんにゃく。
投稿元:
レビューを見る
私のバイブル。一生手元に置きたい。今までで2番目に、人生に影響を与えた本。生きることに迷ったら読みたいと思う。
投稿元:
レビューを見る
何かをやりたいって強く望む時、そこには前兆の自分に対するささやきがあって、それを逃さずキャッチすれば、宇宙のすべてが成功するために協力してくれる、これってホントにあると思う。
サチコ自身の今までを思い返してみても成功する時ってトントン拍子でコトが進むし、その調子で自分はなんでもできそうだっていう気分を感じたことがあったから。
人は来たるべき自分の運命的望みを叶えるために仕事を通して能力を付けていくのかも、だから夢って大切なんだとこの本を読んで思いました。
でもその過程のモノに溺れず、最終目標を忘れちゃいけないってことが物語の中のいろんなところに描かれてました。
これから就職するにしても何のためにこの仕事・会社を選んだのか、自分の最終目標=夢は一体何なのかを忘れちゃってルーティンな生活じゃ進歩のない生活、人生になっちゃうのかもって考えるとちょっと怖かったです。
この本を読んでからアルバイトで仕事がイヤになったり、かったるくなる時には、数ある中で何故このアルバイトを選んだのか、何のために始めたのかを思い出すように心がけています。そうしてまた気合いを入れ直すことで、その仕事から得られるものたちが以前よりも断然多くなるんだと思うのです。
『アルケミスト』は、1年後卒業してこのまま就職しちゃって良いのかなっていう迷いのような悩みを抱えていたサチコにはとてもタイムリーな内容で、これからの将来について前向きにさせてくれました。旅をする過程で少年が直面した状況や周りの人たちの言葉を彼の旅を通してサチコも学び、今立ち止まっている自分の背中を押してもらったような気がするのです。
投稿元:
レビューを見る
もし私が今、15歳の少年で、このお話を読んだとしたら、きっと旅に出たくなったことだろう!永遠の少年たちに、オススメ!(^o^)/
投稿元:
レビューを見る
友達に誕生日にプレゼントしてもらいました。私を救ってくれた本です。この本に出逢えて本当に良かった。貰ったタイミングも、内容も、すべてが最高でした。何度も読み返したいと思います。
投稿元:
レビューを見る
レビューはブログにて。
http://tempo.seesaa.net/article/5075462.html
投稿元:
レビューを見る
(2005.08.05読了)(2004.10.10購入)
副題「夢を旅した少年」
多くの人が読み、多くの人が褒め称える本にはきっと何かあるのだろう。日本語訳の出版は1994年ということなので、10年遅れで読んだことになる。
「星の王子さま」と並び称されるほどのファンタジー小説ということです。
主人公の名前や小説の舞台から、てっきりスペインの作家の作品と思って読みました。あとがきで作家がブラジルの人と知ってびっくりしてしまいました。放浪の旅で巡ったスペインや北アフリカの体験を盛り込んだ小説ということなのでしょう。
「少年の名前はサンチャゴといった。」「少年は16歳まで神学校にいた。」「少年はラテン語とスペイン語と神学を学んだ。」「彼の両親は少年を神父にして、余り豊かでない農家の自慢にしたかった。」「しかし、彼は小さい時から、もっと広い世界を知りたいと思っていた。そのことのほうが、神を知ったり、人間の原罪を知ることより、彼にとっては重要だった。」
少年は、父親に神父にはなりたくない、旅がしたいのです、と告げる。父親は、「私たちの仲間で、旅ができるのは羊飼いだけだ」というので、「では、僕は羊飼いになります!」といって羊飼いになった。
「彼は既に2年間、羊たちと一緒に生活し、食べ物と水を求めて、田舎を歩き回っていた。」「2年間アンダルシアの平原を歩き回って、彼はその地域のすべての町を知っていた。」「彼はいつも、自分の話すことを羊が理解できると、信じていた。」
少年の夢に子供が現れ、エジプトのピラミッドへ連れて行き、「あなたがここに来れば、隠された宝物を発見できるよ」といいます。
少年は旅をしたいので、羊飼いになった。でも羊飼いで回れる範囲にところは回ってしまった。今度は、エジプトを目指せと言うことだったのだろう。運命の神に後押しされて、アンダルシアの対岸、ムーア人の住むアフリカへ渡る。そこではアラビア語が話され、スペイン語が通じなかった。
クリスタル商人の店で働かせてもらいながら、アラビア語を学び、砂漠を渡ってエジプトへ行くための資金を稼いだ。十分な資金ができるまでに一年が過ぎた。
クリスタル商人は、イスラム教徒の5つの義務を教えてくれた。「唯一の本当の神だけを信仰すること。一日に5度お祈りすること。ラマダンに断食すること。貧しい人に施しをすること。少なくとも一生に一度、メッカを訪れること。」
砂漠を渡るキャラバンに参加し、エジプトを目指す。錬金術師(アルケミスト)にあって、錬金術を教えてもらおうというイギリス人と一緒になった。錬金術が現代化学(ケミストリー)につながっている。
少年は、イギリス人の持ってきた本で、錬金術について学びながら旅を続ける。砂漠のオアシスで、錬金術師に出会う。キャラバンは、部族間の戦争のために進めなくなった。
錬金術師と二人だけで、ピラミッドに向かう。ピラミッドに辿り着いたけれど、宝物はなかった。そこで出会った盗賊のリーダーが見た夢の話をしてくれた。
「スペインの平原に行き、羊飼いと羊たちが眠る見捨てられた教会を探せ、祭壇だった場所に一本のイチジクの木が生えている。そのイチジクの根元を掘れば宝���が見つかるだろう。」その教会は、羊飼いの少年が、よく知っている教会のことだった。
著者 パウロ・コエーリョ
1947年 ブラジル、リオデジャネイロ生まれ
法律学校に入学
1970年 中途退学し、放浪の旅へ
メキシコ、ペルー、ボリビア、チリ、ヨ-ロッパ、北アフリカを放浪
帰国後、流行歌の作詞家
1974年 反政府運動の嫌疑をかけられ投獄
1987年 「星の巡礼」を出版
1988年 「アルケミスト」を出版、ブラジルで20万部のベストセラー
(「BOOK」データベースより)amazon
羊飼いの少年サンチャゴは、アンダルシアの平原からエジプトのピラミッドに向けて旅に出た。そこに、彼を待つ宝物が隠されているという夢を信じて。長い時間を共に過ごした羊たちを売り、アフリカの砂漠を越えて少年はピラミッドを目指す。「何かを強く望めば宇宙のすべてが協力して実現するように助けてくれる」「前兆に従うこと」少年は、錬金術師の導きと旅のさまざまな出会いと別れのなかで、人生の知恵を学んで行く。欧米をはじめ世界中でベストセラーとなった夢と勇気の物語。