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投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本の医療の進歩について、いろいろな角度から分析されていて、よかったです。医学部の問題点が、興味深く読むことができました。
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医療ドラマが必ずヒットするこの国で、医学部の腐敗ぶりはここに書かれているとうりひどいものだ。著者は今は医学部が受験でまだまだ難しいので医学部の教育はひどくても、厳しい受験戦争を勝ち抜いた来た1人1人の医者の優秀さで、持っていると言います。日本は国民が安い医療費で最高の医療を平等に受けられる国だと思ってきましたが、それに安心せず、我々の負担で行われている事にもっと関心を持つべきだと思います。医療ドラマで視聴率を稼げる国の国民がその関心を本当の医療にもっと向けるべきだと思いました。
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仕事上大学病院に出入りすることが多くて、かつもやもやすることが多くて、たまったストレス発散すべくタイトル買いしてみた本。発散はされなかった。ひたすら納得をした。そして先行き不安になった。
病院のセクショナリズムは日々実感しているところ(他科ドクターに相談するのに、MR通して話をする人までいるとかいないとか)。月並みだけど、チーム医療って重要。患者へのベネフィットだけではないものがあるはず。救命センターとかはチーム医療の感覚が他に比べて強い印象があるのだけど、和田先生はどうお考えになるのかしら。
教授の多さ、任期の長さ、これは医学部に限らず、日本の大学が抱える問題だと思う。アメリカの制度がすべていいわけではないけれど、テニュア制度は導入してもいいんじゃないかなーとか…
あと、地元の病院の外科医で、手術がうまいと評判の先生がいる(手技が美しいとまでオペ看に絶賛されたらしい)。その先生は解剖学をみっちりやってきた人なのかもしれないな、と感じた。
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医者のコミュニティについてよくわかる。出世のためには論文と部門トップに気に入られることが絶対条件であるが、実際に地域医療に貢献している医者は臨床で手一杯であり、条件を満たすことができない。だから天皇の手術には東大医学部の先生ではない先生が執刀することになっている。また米国より遅れているという現状はやはり権威が自身の研究を否定されたくなかったり、現状に甘んじているためだと考えられている。なんか組織全体として良くなくなっている気がする。
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東北での医学部新設がにわかに話題となっている中で、当該トピック・イシューについて非常に興味があり本書をとった。様々な方の将来の医療崩壊論や現状の医学教育、医師養成についての問題点・見識を読んでいるが未だに何を根本的にただすべきか明らかにならない。
社会の構造をよりよくするためには、計画的でダイナミックな医療・教育・福祉の熟考と変革が必要になると考える。私たちも社会の一員として、「白い巨塔」や「霞ヶ関」だけの問題して考えるのではなく市民レベルで真剣に将来を考える必要があると改めて考えた。
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この著者の本は、これまで必ずしも好きではなかったのですが、これは本屋で帯を見ておもしろそうに思えたので、買って読んでみました。
海堂尊の小説を読んでも、現在の大学医学部や医療行政にはいろいろ問題がありそうなことは察しが付いてはいましたが、これを読むとつくづく問題は根深いんだなと思いました。医者にそっぽを向かれるとどこも本気で困るので、現在の医療システムを本気で批判し、ガバナンスが機能するように改革するのはとてつもなく難しいことのようです。
しかし、友人や仕事上のつきあいなどで知っている医師たちには、個々には本当に立派な人も多いので、この本の著者が言うように日本の医療システムに競争原理や透明性やガバナンスが整えば、まだまだよくなる余地はたっぷりあるようにも思います。
政治の粘り強い努力に心から期待したい分野です。
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日本は薬剤費の医療費に占める割合が高い
高齢者の正常値は、よくわかっていない
患者の生活をみない
ヒエラルキーがグループ医療の邪魔
いったん教授になったら、定年まで居座ることができるという仕組みが、ガンに限らず、日本の医学の進歩をおくらせている
ガンで死ぬ国なのに、心筋梗塞で死ぬ国の真似をしている
日本人の寿命が伸びたのは、医学の進歩より、栄養状態の向上
糖尿病のアコード試験 HbA1c 6%に抑える治療と、7-8%までのマイルドに抑える治療 前者の方が死亡率が高い
医療卸会社の政治力 大手4社
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既得権益や一握りのエリートと呼ばれる層の好き勝手放題の所業は、医者・医学部に限らず、腐敗と自己利益の巣窟であり、その指摘はもう1歩も2歩も突っ込んだ暴露と指摘が欲しい位だ。
そして、原子力ムラがそうであるように、こと国民・住民の命にかかわる部分については、勝利が遠い戦いではあるが、より一層の情報開示と是正が必要だ。
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医学部を中心とした日本の医療における”大罪”を22項目にわたって述べた書『医学部の大罪』
著者は精神科医 和田 秀樹先生。
「近藤誠問題」というものがあるけども、この著者も近藤誠にシンパシーを抱いている様子。
やや過激で断定的な語り口なのは気になるけども、著者も意識してそうしている様子。
(なのが、あとがきを読んでみてそう思った)
近藤誠もそうなのだけども、本人は公開討論を臨んでおられるようなのだけども、どうも黙殺され豊島うのを前提に批判の声を挙げているきもする。
僕としてはその是非がもはやよく分からなくまってしまっているので、様々な論者(賛否)を集めて対談してもらいたい。
でも、いろんな切り口や批判的な考えがあるのだなという点では勉強になった。
22項目あって、なるほどなというものからアレ?というものまでざまざま。
項目ぉ以下に挙げる↓
1:総合的な診療のできない医者を生み出している
2:無駄な薬剤費を使い、高齢者を薬漬けにしている
3:誤った「正常値主義」で総合的な治療ができないでいる
4:患者の生活を見ない
5:お年寄りのクオリティ・オブ・ライフを考えていない
6:チーム医療が機能していない
7:外科手術が優先され、切らなくてもいいガンも
8:緩和治療も免疫学も軽視されている
9:心の時代に、精神科を軽視している
10:ガンで死ぬ国なのに心筋梗塞で死ぬ国の真似をしている
11:栄養学を学ばない
12:自分たちに都合の悪い研究は、調査もせずに無視する
13:薬が減らない元凶、製薬会社と医学部研究室の癒着
14:医学常識の日進月歩の進化について行けない
15:研修医からも見放される臨床のできない教授たち
16:技術は進歩しているのに、教育現場は、いまだ昔ながらの根性論の世界
17:医師国家試験も専門医認定試験も質は後進国レベル
18:コミュニケーションを教えられない勘違い教授たち
19:いったん医者になると、死ぬまで医者でいられるぬるま湯
20:労省の役人をも洗脳し、院内政治に明け暮れる教授たち
21:診療報酬の規定への圧力で、地域医療を崩壊へと導いた日本医師会
22:無駄な医療費を減らすための努力をしていない
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【内容(「BOOK」データベースより)】
医学部は、付属の大学病院とともに、臨床、研究、教育の三つの機能を持っている。そして、現在、そのいずれにおいても二流である。それどころか、医学・医療の進歩の最大の抵抗勢力となっている。しかし、医学部が変われば、先進医療立国となることも夢ではない。その日に向けて、これまで誰も書かなかった医学部の22の大罪をあえて問う!
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【著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)】
和田/秀樹(わだひでき)
1960年大阪市生まれ。1985年東京大学医学部卒業。東京大学付属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェローを経て、精神科医。現在、国際医療福祉大学大学院教授(臨���心理学専攻)、川崎幸病院精神科顧問、一橋大学経済学部非常勤講師、和田秀樹こころと体のクリニック院長。日本人として初めて、アメリカでもっとも人気のある精神分析学派である自己心理学の国際年鑑に論文を掲載するなど海外での評価も高い。著書は500冊以上に及ぶ
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【目次】
第1章:超高齢社会に対応できない医学部
医学部の少ない県ほど、寿命が長く、医療費も少ない!?
第2章:ガンも減らず、ガンで死ぬ人も減らせない医学部
ガン検診の普及でガンが増える不思議
第3章:心の時代に背く医学部
四十未満の死因第一位の自殺にも対応できない
第4章:製薬会社の治験機関でしかない医学部
メタボブームのインチキはなぜ起こったか?
第5章:優秀な学生をバカにして送り出す医学部
大学病院に研修医が集まらなくなっているわけ
第6章:医療行政を歪める医学部
既得権の権威主義から競争原理の働く実力主義へ
ちょっと長いあとがき:先進医療立国日本に向けて
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自分の医療関連のソフトの仕事をしたことがあるので、本誌のような経験があります。大学病院は病気を研究するところであり、けっして患者目線で考えていないということですね。日本の保険制度の破綻も目前ですね。
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医学部、医学界の矛盾や既得権保護の実状をバシバシ書いています。
和田秀樹氏、ついに腹をくくったのか! と思える本。
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医師数は現在26万人。
医師育成機関として医学部は、全国に80校(国立43、公立8、私立29)あるそうです。
医学部の附属病院数は、私立大は数病院持っていますので163です。
この医学部が日本の医師のレベルを低くしている元凶だということが書いてあります。
厳しい受験勉強の末に入った優秀な学生が、卒業するときにはレベルの低い医師になっている現状は、やはり問題でしょう。
大学や医師の間で適切な競争原理が働いていないことが、原因だと厳しく指摘しています。
http://ameblo.jp/nancli/entry-11922176055.html
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表題通りの内容だけど、作者が医者なのが説得力があると思う。
ページ数が少ないので内容の薄さは否めないけど、問題を広く浅く知るにはとても役立つ本じゃないかな。
後半で安全保障に関して言及しているけど、これはちょっと言い過ぎ。苦笑
議論が飛躍しすぎている。
一方、医者の免許制をすべきという話や製薬業界と医者との癒着に関しては、ごもっともといったところ。
全般的に自説がしっかりとしているので、単に批判本に終始していないのには好感が持てる。内容が少ないので、中身に対する真偽の判断はし難いけど、著者の意見に対する賛成・反対を決めるためにも、もう少し突っ込んだ意見を聞いてみたい。
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医学部が多いほど寿命が長い。
薬を半減したら病人が減った。
ヒエラルキーが強くチーム医療が機能しいない。
医者が薬の投与をして患者がで死んでも訴えられない(アメリカは違う)などなど
目から鱗の情報が多く勉強になりました。
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エビデンス云々言っている割に肝心の自論には科学的裏付けは全くなし。仮にも筆者が医師であるならばせめて統計やデータの読み方の基本くらいおさえておくべきだろう。マスコミと大差ない。