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吃音の少年の成長期。
作者自身の自叙伝の様を呈していて、主人公を『少年は』という口調で語り続ける。
1つ1つの出来事に心が温かくなる。
自分も負けちゃいけない、そんな気にさせてくれる少年のお話。
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作者、重松清の元に届いた1通の手紙。。。
重松清と同じ悩みを持つ少年の親からの手紙だった。
物語に出てくる少年は言葉を発するときに少し突っかかってしまう、吃音の少年。
小学生時代、引越しを繰り返し、そのたびに自己紹介をせねばならなくなり、自分の名前を突っかかってしまう・・・。
自分の吃音に悩む中、「きよしこの夜」の歌詞の意味を勘違いして覚え、「きよしこ」という少年の夜だと思っていた少年は、いつしか、きよしこだけが唯一の話し相手となっていく。
しかし、成長する過程できよしこは少年の目の前から消えていき、荘園は吃音との付き合いかたに慣れていくようになる・・・。
重松清が、吃音の少年に贈る少年の物語。
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どうしてもどもってしまう。そんな少年のお話。個人的に、重松さんとの文章との相性は、よくない気がする…。
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空を飛ぶシーンが大好きです。重松清の主人公を温かい目で見守りながら時をゆっくりと進めていく語りが大好きです。
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吃音障害をもつ少年をめぐる、ハートフルなドラマをまとめた短編集。私は模試の国語の文章題で、偶然にもこの本に入っている「どんぐりのココロ」と出会った。「きよしこ」をまだ知らない時期だったが、ニ、三行読んだだけで重松氏のものだとわかったことは密かな自慢。
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まるでほんわりした絵本のように、読んでいる側へ「え?」というような裏切りもなく、温かい気持ちにさせてくれるそんな本です。
主人公のキヨシくんの小学校から大学合格までの少年期を短編風につづっているお話で、元は重松清さんへ届いた、どもってしまう男の子のお母さんからのお手紙にはじまる。主人公のきよしもなかなかどもってしまって言葉がうまく出ないんだよね。。重松さん自身の本当のお話なのかなぁ〜って想像できるようなお話。久しぶりによかったなぁ〜。
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重松さんです。これはあんまり有名じゃないけどカツゼツが悪い子の話で、共感する部分があると言うか…。私も話すことが苦手なので(いざしゃべろうとすると言葉がつっかえて何言っていいか分からなくなるのさ。)それで声も元々デカイ方じゃないしね。ていうか私の話になってる気がするよ。
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重松清さんは少年時代吃音(どもり)
というコンプレックスを抱えて過ごしたのだという。
「きよしこ」は吃音に悩む少年から届いた手紙に
作者が物語というかたちでただ単純に
励ましや共感なんかじゃなく
経験し乗り越えてきた者としての
応援の言葉を贈っている話なんじゃないかと思う。
言いたいことが言えない少年が
物語の中から伝えてくれるいろんなことは
きっと多くの人の少年時代とリンクして
淡い思い出を温かく思い出させてくれるはず。
少しの勇気と優しさを与えてくれる一冊です。
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重松清のきよしこを読みました。この物語は知人の少年に贈られたとのことで、慰めや癒しなどではなく「ただ、そばにいる」お話とのことでした。父親の転勤により転校を余儀なくされながら、吃音の障害を抱えて懸命に生きていく少年の物語が淡々と描かれています。かわいそうだ、というような月並みな感想ではなく、その少年の想いに声援を送りたくなるような物語でした。
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”吃音”という障害を抱えて生まれた主人公が家族や友達に支えられながら少しずつ強くなっていく姿には、私自身とても勇気をもらいました。健康な体で生まれてくることを当たり前に思っていましたが、それは違うんだなぁとこの本を読んで思いました。「持久走のタイムが落ちちゃった!わたしってなんて不幸なの!!」なんて口にしている人がいたら、「おいおい、それは違うだろう。」と喝を入れたくなる、そんな気持ちにさせられる本です。
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重松作品の「登場人物」は、いつも強く、弱く、切なくてかっこ悪くて、すごく素敵だ。彼は、たくさんの経験をしてきて、その中には楽しいこと嬉しいこと、同じだけもしかしたらそれよりも多く、悔しいことや悲しいことがあって、だからこそ彼の作品の中の「登場人物」は、人間味に溢れた愛すべき存在となるのだろうとおもう。あたしは彼自身のエッセイやインタビューを読んだことはないけれど、この作品を通じて身勝手にも、彼自身の魅力をより深く感じることになった。
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重松清は吃音持ちなのですが、そんな自体験に基づいて書いた半自伝的小説。小学生の頃の自分に語りかけるような口調で始まり、大学生になるまでの自分を振り返っている。
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「吃音」(どもり)のために、なかなか社交的になれずコンプレックスにさいなまれ続けてきた少年「きよし」の物語。彼の少年時代から青年時代までを描くこの小説を、第三者として傍観しながらも、応援したいと心から思っている自分がいた。何かしらハンディキャップを背負ってしまった人にとっては、勇気を与える応援歌になるかもしれない。
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吃音という隠せないもの。
この小説は吃音に限らず、誰もがもっている「もどかしくて言えない」という感情をリアルにこの主人公を通して伝えてくれる。
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ある年の聖夜に出会ったふしぎな「きよしこ」は少年に言った。伝わるよ、きっと―。
言いたいことを言えない吃音に悩む少年のお話。どのエピソードも温かさに溢れ、胸の奥底にぐっと響き渡ります。