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紙の本
蜩ノ記(祥伝社文庫)
2019/12/22 11:17
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投稿者:雨読 - この投稿者のレビュー一覧を見る
平成23年度下半期第146回直木賞受賞作である
映画にもなり葉室麟氏を知るきっかけにもなりました。
小説は架空の話ですが、豊後羽根藩の檀野庄三郎は不始末を犯し、家老により、切腹と引き替えに向山村に幽閉中の元郡奉行戸田秋谷の元へ遣わされる。秋谷は七年前、前藩主の側室との密通の廉で家譜編纂と十年後の切腹を命じられていた。編纂補助と監視、密通事件の真相探求が課された庄三郎。だが、秋谷の清廉さに触るうち、無実を信じるようになる。
武士とはいかに生きるべきかを考えさせられました。
紙の本
人として生きること
2017/07/14 10:36
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投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この小説に出てくるような人が
ひとりでも人生の近くにいたら、
生きるということがすごく有意義なことに感ぜられるかもしれない。
そういう鮮烈さを持った本でした。
紙の本
かっこいい!
2016/11/28 15:56
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投稿者:ひのえ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレ
死を前にして逃げることはせず己の運命として受け入れ生きている秋谷。そして、家族のために死んだ源吉。友達のためにご家老にむかっていった郁太郎。かっこいいです。
紙の本
確かに面白かったが、何かがちょっと違うなと言った感じの作品。
2016/11/28 10:37
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
確かに面白かったが、何かがちょっと違うなと言った感じの作品。その違和感とは何かと考えてみると、どうも主人公たち(戸田秋谷、檀野庄三郎とその友人・水上 信吾、秋谷の妻・織江、長女・薫、長男・郁太郎)が清廉潔癖すぎることと、事の重大さに反して隠された“秘密”というのが意外にも“そういうことか”で済んでしまう辺りだろうか。最後の結末も、明らかに理不尽な「切腹」へと進んでしまうのも読者としては何かすっきりとしないのではなかろうか。そうか、全てを飲み込んで「切腹」という道を選ぶ戸田秋谷の思考過程が描かれていないことが原因かも知れない。第146回直木三十五賞受賞作。
紙の本
泣けました
2015/08/31 20:12
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投稿者:乾 辰巳 - この投稿者のレビュー一覧を見る
内容に触れています。先入観なしで読んでいただきたい本です。
武士の矜持をテーマにされることの多い葉室さんの作品は、どこか主人公に感情が入りにくかったりもするのですが、この作品は主人公秋谷ではなく、彼の傍で家譜編纂の手伝いをする庄三郎の視点で書かれているためか、すんなりと物語に入ることができました。
切腹までの残された日々をどう過ごすか。それだけではなく秋谷が罪をえることになった騒動の真相やその背景となった家の事情、武士と村人の関わりなど複雑ではありますが、よく考えられた物語と思います。源吉少年の最期は泣けました。
ただお由の方襲撃事件の詳細が家譜に書かれなかったのが残念というか、なぜなのかという疑問は残りました。
紙の本
カナカナ
2015/03/17 18:37
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投稿者:坦々麺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
人は戸田秋谷の様に潔くかつ清らかに人生を全うすることが出来るのであろうか。少なくても自分は出来ないであろう。人は必ず死ぬし、死なない人もいない。しかしこの日に死ぬと解っている人も希である。最後まで自分のなすべきことをし、惑わず生きることは私の様な凡人には不可能であろう。最近アブラゼミやツクツクボウシの鳴き声はよく聞くが蜩の鳴き声は記憶にない。「カナカナ」と鳴く声が聞こえたらこの小説を思い出すことだろう。