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〈かなり読み易い〉
3分前にけっこうな長文をここに書き終えたのだが、その文章はIEがバグって消えてなくなってしまった。
もう一度同じことを思い出しながら書くのはかなり面倒なので、さっき書いた内容を一言で要約しておく。
「亀山訳は圧倒的に読み易かった」
ごめん、以上。
(以下、追記)
読み易いのは亀山さんの訳がどうこうという問題というよりも、字がデカく行数も抑えられているからだと思った。もちろんこれは光文社新訳古典文庫全般に共通することであるが。
正直亀山訳はひらがなが多くてちょっと読みづらい部分が多々あった。ただ、素晴らしい訳業には違いない。個人的には池田健太郎訳の方が好き。ちなみに、池田訳は字がとても小さくて読みづらい。
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こりもはまります。
きっと何らかの後ろめたさがある人は主人公に感情移入しやすいと思います。僕もその一人。
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舞台は帝政ロシアの首都・サンクトペテルブルク。
主人公は貧困に苦しみながら法律を学ぶ学生ロマノヴィチ・ラスコーリニコフ。彼は故郷に住む年金暮し母と住み込みで働く妹からの僅かな仕送りで学業をつづけていたが窮迫が極まって大学に行けなくなり身の回りのモノを質草に老女アリョーナから金を借りる生活に堕していた...
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まだ始まったばかりでストーリー的なおもしろさはすくないですが
とりあえず憔悴した主人公の描写がやばい。こわいほどリアル。
社会が混迷を極めた時代に、
人々はそれぞれの正義をふりかざしたりしなかったりしながら、
みんな懸命に生きている。
登場人物みんなにパワーがあって、
たまに見失うけれど、魅力的です。
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【再読】
これも全然、忘れていたなあ。とにかく面白い。
文学の楽しさ、小説の面白さってこういうものなんだなあ、と。
ネットで見ると、亀山訳には結構、難癖を付けている人もいるようだが、大変理解しやすい文章だと思う。
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正直ラストの躍動感は誰にもかなわないと思った。
翻訳者の訳のうまさもあるのだろうが、文章力が素晴らしい。
千の善行のためには一つの罪は犯せる、とするが結局善行では罪は法的に軽くなることはあっても、罪を犯した人間の心を軽くすることはない。
しかし、一つの愛が(そしてその愛はたくさんの人に支えられて存在するのあが)によって罪はあがなわれた。
罪に対する罰は、法的なものではなく、心にどっしとくる罪の意識でしかないのだ。
ものすごい人間ドラマ。
そして、結局は世の中にはびこる貧困がこの罪の理論を確立させてしまったという点で、社会派小説でもあるだろう。
正直ラスト100ページのために読む本といっても過言ではないです。
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どこかで「新訳は読みやすいよ」というのを耳にして、ちょっと背伸びして読んでみた。
主人公ラスコーリニコフは、ある罪を犯す。
個性ある登場人物がからみあい、次々に物語は流転する。
時代背景の違いから、違和感を覚える部分も確かにあるけど、時代を超えて支持される骨太な何かが確実にあるのはわかると思う。
最後の展開もちょっと意外な気がする。
本屋でぱらぱら読んでみて、読めそうなら試す価値はあるかも。
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大学を除籍になり、更に貧困にあえぐ主人公。極貧と退廃とが渦巻く救いのない生活の末、遂に恐ろしい強盗殺人を計画する。しかし計画というにはあまりに杜撰なその犯行は衝動的に行われ、やがて危機に陥っていく。苦悩の末、自らを罰する決心をするが...
正直、この作品の良さが今のところ僕には分からない。あまりに冗長すぎる表現、精神を病んだようなヒステリックな登場人物たち。あまりに過剰で噛み砕けない。これは10代のうちに読んでおくべきだった。読書における体力が落ちたのかなぁ。
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全体的な話の感想はまとめて3巻の時に。
ひとまず、簡単に書けば、読んでて耳が痛い、胸が苦しい感じになる登場人物ばかり。
話云々というよりは、登場人物が皆人間臭くて魅力的。
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<いまこそ理性と光の・・・意志と力の王国が訪れたんだ>
思想性が頭をもたげ始める。いやー、文章も簡潔で、ドスト氏の小説の中で一番読みやすいんじゃないかな。
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これのどこが名作かというと、追い詰めて混乱している人間の心理描写が非常に真に迫っているというところではないだろうか。一見して気の良い人間の腹が立つ面もちゃんと書かれていて、リアル。
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新訳と聞いて
かねて読みたいと思っていた
長編をとりかかりましたが、
1巻は
すらすらと読めて、偏屈な主人公の心の葛藤などは
読んでいてとてもおもしろかったです。
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犯行のシーンが結構生々しい描写で驚いた。
全体的に貧しくて息苦しくて不衛生な雰囲気が伝わってきます。
ラズミーヒンまじイケメン
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110204*読了
ドストエフスキー作品は、昨年読んだカラマーゾフの兄弟に続いて2作目。文学的なことはわからないけれど、ドストエフスキーの作品はおもしろい。はまりこんでしまって、何をおいても読まずにはいられなくなってしまう。続きが気になりますが、図書館で借りているので、今度行ったときに2巻があるかどうか。ドストエフスキーといえば犯罪小説なんですね。知りませんでした。よくこんなに長々と1つの犯罪にまつわる話を書けるなぁ、と脱帽です。回りくどいところが魅力ですよね。狂ってるところも大好きです。
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“一つの微細な罪悪は百の善行に償われる”
独自の思想を持つ貧しい元大学生ラスコリーニコフは金貸しの老婆を殺害し、荒んだ世の中の為に役立てようと計画する。
誰もが題名とあらすじは知っている世界的名作と呼ばれる大作にトライ。
登場人物の名前の複雑さと長さに返り討ちに。
主人公の名はロジオン・ロマーヌイチ・ラスコーリニコフ。
第三者の視点で描かれる本編中では主にラスコリーニコフと表記される。
~ちゃん。~っち。~さん。
と日本に愛称や敬称があるように、登場人物により彼の呼び名も変わる。
ロジオン、ロージャ、ラスコリーニコフ・・・。
これが全ての人物にも当てはまるからさぁ大変。相関図が必要。
ラスコリーニコフはプライド高き元法学生。貧困の為に休学し、家賃滞納中のボロアパートで寝起きしている。
“ひとつの罪悪は、百の善行に償われる”“凡人と非凡人”という独自の思想、理論を持つ彼はある日、傲慢な金貸しの老婆の存在を知り、本当に必要とされる場所にお金はあるべきで、使用されるべきであるという考えに至り、入念な準備と偶然の産物により老婆の殺害と逃亡に成功する。
しかし、無関係であったはずの第三者まで殺害するはめになり、彼の罪意識は理論の壁を超えてしまう。
自分の犯した行為と正義と信じた思想に一喜一憂するラスコリーニコフは隣人、友人、母と妹、娼婦や判事と関わりを持ちながら常軌を失っていく。
ラスコリーニコフが強大な罪の意識を背負い他者と交わるクライム・サスペンス要素あり、貧しく、不幸でありながら聖女のように生きる妹、ドゥーネチカや娼婦のソーネチカとの愛の物語要素あり、証拠のない事件をゼロから追及する判事ポルフィーリィとの心理戦要素あり、現実にある矛盾を突いた社会批判的要素ありの盛りだくさんの上・下巻。攻略には諸々の事情で時間がかかる。
カミュの「異邦人」ほどの衝撃こそないものの、一個人が殺人に至るまでの経緯や心情が生々しく事細かに描写されるため、読み手もすっかり罪と罰を背負わされる羽目になる。
世間一般で言う「罪」とは何か。「罰」とは何か。
幸せを求め真っ当に生きることの難しさ。それを端から見る愚かしさ。
母子の関係。友人の思いやり。他者の追及。
じっとりと汗を掻きつづけるような果てない潜伏期間はいつまで続くのか。
罪と言う横軸と、罰と言う縦軸の交差した場所で苦悩の直射を浴びる主人公への救いは、果てのない償いしかないのか。
では償いとは何か。
回転下降していくラスコリーニコフに相当の報いと僅かな希望が残されるが、当時と現代では今作の受け取り方が違うかもしれない。
罪も罰も感じられない現代のラスコリーニコフ達には決して与えてしまいたくない希望。彼らには大盛りの報いを。
フョードル・ドストエフスキー その他の著書
・虐げられた人びと
・カラマーゾフの兄弟
・白痴
などなど。