投稿元:
レビューを見る
亀山さん訳のロシア古典を読みたくなったので。
さすがです、すいすいと読まされてしまいました。
まだ一巻なのでなんとも言えませんが、続きを早く買わなきゃ!という気持ちです。
投稿元:
レビューを見る
まだ読了したのが第1巻のみで、さりとて、全体のストーリーを知らないわけではない KiKi がこの1巻単体で Review を書くのはかなり難しいんだけど、1つだけはっきりと言えることは「とても読みやすかった」ということでしょうか? 色々な書評で賛否両論渦巻いているみたいだけど、KiKi にとっては良書でした。
特に気に入ったのは巻末にある「読書ガイド」で、近くて遠い国ロシアのことをあまり知らない日本人にとって、この心遣いはホント嬉しい。 又、付属の栞にメインとなる登場人物の一覧表があるのも嬉しかった!! 嘗てはロシアものの何が辛いって人の名前がわかんなくなっちゃうことが一番大きな問題だった KiKi にとって、この配慮は嬉しいと言うのを通り越して「買い」です。 さらに言えばこの新訳では個人名の愛称はできるだけ一つに統一してくださったとのこと。 昔は、一人の人間を呼ぶ名前が3つも4つも出てきたのに悩まされたりもしていたわけだけど、そういうロシア人にとっては大切かもしれないけれど異文化で生まれ育った人間には混乱の極みにすぎない部分への配慮は、素晴らしいと思いました。
ただでさえ、ロシア文学って「やたら長い」という、本離れの激しい世代へのイヤミみたいなところがあるうえに、更には「暗い」っていうアメリカナイズされた日本人には罪悪にも等しいと感じられちゃうようなところもあるわけで、これに「名前がわけわかんない」まで追加されたら、目も当てられません。
(全文はブログにて)
投稿元:
レビューを見る
この作品をこの歳になって読むのは間違いで、せめて未成年のうちに読んでおけばよかった。
理論と現実の間で揺れるラスコーリニコフの葛藤も、狂っていく様も18の頃なら共感できたかもしれない。
とかく狂人が多い本作で、過酷な運命を受け入れ、ただ自己犠牲に生きるソーニャは美しいが
神に救いを求めることで正気を保つ姿は、哀れを通り越して理解不能だ。
それと結局、実感がないことが僕が本作を読めない原因であると思う。
社会的な文化的な宗教的な道徳的な、そういった背景がことごとく異質ということ。
もうちょっと勉強してから読みなおそう。
唯一、作品の大テーマともいうべきラスコーリニコフの思想
つまり、一握りの非凡な人間が、多くの人を救うためにする罪(それが殺人でも)は許されるべきだという考え方だが
これは青年の悩みとしては普遍的なものであると思う。
ラスコーリニコフは自分が非凡な人間であるはずだという観念にかられ、最後の最後まで現実に抗おうとするが
結局は罪の意識と、聖なる凡人(ソーニャ)の生き様から罰を受けることを決心する。
法的な罪と、人間的な罪は違うかもしれないが
理想(社会に対しても自分に対しても)に走りすぎるところが青年らしく、情熱的だが儚い。
僕にはもうそんな情熱はないし、ラスコーリニコフのナイーブな考えに賛同するところがない。
投稿元:
レビューを見る
主人公の青年が不安定で危なげで、罪を犯す彼がマルメラードフに見せる優しさがなんだか哀れ。
今は、かろうじて彼の中に留まっている罪が、暴かれそれに伴う罰が科せられるのか。
それにしてもロシア人の名前って、なんでこんなにややこしいんだろう。
読み終わるまでには慣れるかな。
投稿元:
レビューを見る
WOWOWで日本版に翻案したドラマを見たので原作も読んで見ることに。大筋はドラマで押さえているし、現代語訳なので読みやすい。借金に追われどうしようもない状況で書いたらしいが、そうとは思えないほど緻密な筆致で読む人を引きつけます。
世の中の人間は凡人と非凡人に分けることができ、非凡人は殺人の資格を持つというかなり独特の考えに支配された元大学生ラスコーリニコフと予審判事ポルフィーリィの戦いがストーリーとしては最大の見所だと思います。
投稿元:
レビューを見る
ドステフスキーの独特な、熱っぽくて病的な描写はホントに読んでいて不快になるのに、読む手が止まらない。この人の作品から僕の中に浮かぶ色は砂色と灰色のみ。ボロボロの布とくすんだ硬貨とコンクリートの色、それと埃と砂を被った人の肌。
ラスコーリニコフの母親の思い込みが激し過ぎる愚直さと、ポルフィーリーが持つ眼と迫り方がメチャ恐ろしかったです。母親の「神さま!」って叫ぶところと、ポルフィーリーの「いいえ、アナタです。アナタが殺したんです。」って場面がビリビリきました。確かに古畑任三郎と似てるなぁと。犯人から見たらこんな人を相手になんて絶対したくない。
投稿元:
レビューを見る
ドストエフスキー5大作品のひとつ。
ラスコーリニコフ性格悪過ぎ笑
そしてラズミーヒンイケメン過ぎ笑
投稿元:
レビューを見る
(1)(2)(3)全部読了。
光文社のは非常に読みやすかった。
ドストエフスキーはちょっと気難しくて固い感じ…ってイメージで、読みにくいかと思ってた。
現に一回他の作品読んで途中でギブアップした。
けどこれめっちゃ面白かった!
夢中になって読み進められたし、最後もすごくスッキリ終われた。
やっぱり名作って言われてるものにハズレはないね。
次は、前にギブアップした彼の作品を読んでみようと思います。
投稿元:
レビューを見る
ラスコーリニコフという主人公の全てが理解し難く、読んでてかなり苦痛。後編で救われることがあるのかな・・・
投稿元:
レビューを見る
何度読んでも面白く新しい発見がある名作中の名作。老婆を殺害した主人公が良心の呵責に苦しみ罪を償う…、といった一言では決して言い尽くせない深みがこの小説にはある。
登場人物の心理描写がリアルで予審判事ポルフィーリーに徐々に追いつめられていく主人公の心情をいつの間にか追体験してしまっている自分がいる。
法律上では罪には当たらないものの、より深い心の闇を秘めたルージンとスヴィドリガイロフという二人の悪人との対立を物語に盛り込む事によって、主人公を犯罪者としてではなく、思い悩む一人の若者として描き、知らず知らずのうちに読者に感情移入させる手法は凄いと思う。
投稿元:
レビューを見る
原書名:ПРЕСТУПЛЕНИЕ И НАКАЗАНИЕ(Достоевский,Ф.М.)
著者:フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー、1821モスクワ-1881サンクトペテルブルク、小説家・思想家、工兵学校卒
訳者:亀山郁夫、1949栃木県出身、ロシア文学者、東京外国語大学外国語学部ロシヤ語学科→同大学大学院外国語学研究科→東京大学大学院人文科学研究科、東京外国語大学学長
投稿元:
レビューを見る
もっと重厚長大なドラマかと思ったんだが、かなりカジュアルというか軽いタッチ。訳のせいだろうが小中学生向けのラノベを読んでいる感じ(ってラノベ読んだ事ないけど)
今のところ拍子抜けなんだが、2,3巻読んで印象は変わるのか?
投稿元:
レビューを見る
全6部からなる世界的名作『罪と罰』の第1部と第2部が収録されている。
聞きなれないロシア人の名前を覚えるのには苦労したが、すんなり読むことができた。
どこにでも起こりうる一見単純な殺人事件も、犯人の内面に目を向ければいろんな要因が複雑に絡み合って起きていることがわかる。決断・決行に至るまでの精神的葛藤や、罪の意識による気を失うほどの苦悶。実際に殺人という大罪を犯した人にしかわからないであろうこのような心情が、臨場感を持って語られていて、自分も当事者の一人になった気分で物語に没頭した。
小説という限られた世界の中で、犯人の心理がどのように変化していって、どのような最後を迎えるのか続きが楽しみだ。
投稿元:
レビューを見る
2度目の『罪と罰』。何故主人公ラスコーリニコフが罪を犯さなければならなかったのか?その理由が明らかになったころにはもうどんどん続きが読みたくてやめられなくなる。この本にはそんな魅力がある。たとえ2度目であってもその魅力は薄れる事はなかった。「踏み越えられる人間は存在するのか?」これを主題として個性的な登場人物たちが織りなす人間関係はドストエフスキーならではの面白さがつまっている。
投稿元:
レビューを見る
内容(「BOOK」データベースより)
ドストエフスキーの代表作のひとつ。日本をはじめ、世界の文学に決定的な影響を与えた犯罪小説の雄。歩いて七百三十歩のアパートに住む金貸しの老女を、主人公ラスコーリニコフはなぜ殺さねばならないのか。ひとつの命とひきかえに、何千もの命を救えるから。