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本格ミステリでした
2018/10/24 23:56
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投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
SF設定のミステリでした。
本格ミステリの担い手と言われる二階堂氏だけに、
本筋はあくまでも密室殺人などの不可解な謎を恒星同盟の特別捜査員たちが解き明かしていくというものでした。
SF設定なのでなんでもありのトリックかと危惧して読み始めたのですが、
真っ当でフェアなものでした。
読み始めからTV番組の「スタートレック」のような雰囲気を感じていたのですが、
解説によると二階堂氏は新スタートレックのファンでオマージュを捧げた作品だそうです。
また、単独作品かと思っていたのですが、実は宇宙捜査艦ギガンテスものとしてシリーズ化されており本作はその2作目とのことでした。
しかし、本作から読んでもなんら問題はありませんでした。
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2010/1/16 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
2016/5/6〜5/11
二階堂さんのミステリとSFを融合した「ギガンテス」シリーズの2作目。1作目はマイナーなレーベルの出版だったので知らなかった。二階堂版スタートレックということで、未来の宇宙を舞台に確かにそういう設定でないと、というメイントリックだったが、いただけないのは、重要な位置を占めている殺人事件の犯人に関すること。メカニズムについては、SF設定で眼をつぶるとしても、存在自体が有り得ないサイズ設定。これはSFだから、と許される設定ではない。他のところではキチンと守っているのだから。正体がバレた瞬間に一気に冷めてしまった。
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ギガンテス・シリーズ
惑星バルガで起きた殺人事件。撲殺された地球人技師と身体だけが食われた他の被害者たち。支配階級の氷電人と従属階級の森雷人との関係の正体。惑星バルガの殺戮に隠された秘密。
2010年1月16日購入
2010年1月31日読了
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SFミステリ。
普段SFを読まない人にとっては、慣れるまでが大変かも。
この世界観に慣れてしまえば、意外と面白く読める。
トリックとしては…やっぱりちょっとずるいかな。
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SFミステリで一番難しいのは、何を持って意外な犯行にするのかってことだと思う。よくできたSFミステリは、「SFなんだからそれもありなんじゃない?」って思わせないし、本当によくできたミステリは、「SFだからなおさら意外だ」って唸ってしまう。たとえばアシモフの作品はそうだ。
「胴体だけが食い荒らされたように消えている死体」というのは通常のミステリならとっても魅力的な謎だけど、この作品のような形でSFを押しつけられると、「それもこの世界ではアリじゃない?」って思ってしまう。人類と牙動人が恋人同士になることの方が、ずっと謎なのだから。で、実際の解決も、「SFなら、それもありでしょう」という解決だったりするから、がっかりしてしまう。
こんなSFミステリまがいを片手に館山の海に行く。なんというか、レベルが違うのだ。この作者には、素直な本格ミステリを書いていてほしいなって思う。
2006/8/13