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本作は刀城シリーズの他作品に比べて登場人物達の立場や関係についての情報量が多いので読んでいる途中でそれらにしばし混乱させられるものの、物語自体は相変わらず怖くて面白くて凄く良かった ”真”犯人が明かされたことにより何故童謡を用いた見立て殺人が行われたのかわかった時のモヤモヤが晴れてスカッとしたという感覚が最高
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伝奇ホラーと本格ミステリの融合。二度、三度と繰り返されるどんでん返し。おどろおどろしく怖くてしょうがないくせに、やめられない止まらない。ホラー嫌いのはずがなぜ、三津田信三にはまってしまったのか(汗)。
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ホラーシーンは、久々にゾゾーっと怖かったです。
こういう田舎物のホラーミステリーって、横溝正史っぽくって好きです。
でも、最後の種明かし、「これでもかーーー!!」ってほどに、真犯人説ツイストして引っ張る引っ張るぅー。
最初から、ズバっと指摘出来ないものかなー。って思うけど、これが彼のスタイルだからしょーがないんだけど。。。
でも楽しく読めましたー。
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刀城言耶シリーズ。
順番がわからない・・・。
忌み山で起こる一家消失事件。
六地蔵見たて連続殺人事件。
最後のころころ変わっていく真相が面白い。
ああ、これを待ってましたぁ!!って感じ。
最近、すっかりはまっています、このシリーズ。
世界観や雰囲気も好き。
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読み終えて、表紙を眺め、じわじわと怖くなってきました…
はたして最後のあれはなんだったのか…
私には最後の殺人事件の時に犯人は本当に人間だったのだろうか、とさえ思います。
刀城言耶の事件の謎解きは、素人。曲がりなりにも探偵のものとはいえない。
それは本人が作中で断っている通りだが、だからこそ最後で二転、三転と変化する。それがこのシリーズの特徴だと思うし、みどころ。
そして行き着く真実とともに、どうしても残る人間でない「なにか」の存在…
何処かもやもやとした気持ちと、恐怖感が交じる読後感。
これこそ刀城言耶シリーズ!!!面白かったです。
このシリーズ未読の方にもおすすめできる作品かな、と思います。
首無は怖すぎました笑
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刀城言耶シリーズ。
今回はわらべうたの見立て連続殺人。相変わらずの「ベタ」な雰囲気がいいですね。ていうか極端な話、謎解きよりもこの雰囲気を楽しむための物語だと言ってもいいくらいの。謎解きは正直そこまで・・・うん。
よく言われることですが、この手の見立て連続殺人ってその通りに殺人が行われないと話が成り立てないので、どうしても探偵がひたすら手をこまねいているように見えてしまう。その有能っぷりが全然でてこないというか。名探偵により快刀乱麻な活躍を期待する人には向いてないですよね。まあそういう話なんでしょうがないんですけど。
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一見、化け物が起こしたような殺人事件。
最後に二転三転する推理。
含みが残るホラー的結末。
推理小説としてもホラー小説としても一級品だと思う。
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忌み山に迷い込み不可解な体験をした靖美。
その体験を小説にし出版社に送ったこてで刀城言耶がその体験を調べ始める…
連続殺人が起こり、そのトリックが面白い。
そして真犯人にビックリした!
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世界観はシリーズの中で一番好きです。最もホラー色が濃い作品です。
前作「首無の如き祟るもの」と比べると派手さはありませんが、全編にさり気なく潜ませた伏線の回収は、相変わらず賞賛に値します。
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厭魅→首無→水魑、と読んで本作を読み始めました。
一番、気持ちが悪かったです。
今までのような怖さとは違う、気持ちの悪さが初めから最後までずっとしていました。
屍体が凄惨だったから気持ちが悪い…とは意味が違います。
読み終えている3作は、厭魅/首無/水魑、といった一つの個体があります。といっても目に見えないものだったり神だったりするので個体とは言えません。そう考えると本作と同じなのかも…
でも、なんていったらいいのか…気持ちが悪かったです。
今までのものは「見えないものが見えてしまった、だから怖い」
でも本作は「見えないものなのに見える気がする、でも見えない、だから怖い」
そんな感じでしょうか。
最後の一文は正直よく分からないんですが、後味の悪さを残すのには最適だったんではないかな、と。とにもかくにも気持ち悪かった…それが印象です。
やっぱり刀城言耶が自ら体験し謎解きをした方が面白いですね!
読んでいない刀城言耶シリーズが、読み終えるたびに減るのが寂しい。
もっと読みたいので、続編出してー!!!
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いつもと違ってあまりおどろおどろしくないぞ、と思ったら、序章以外は全て刀城目線なのね( ^ω^ )ちょっと物足りなくってよ( ^ω^ )←
と読み進めて行ったら、目くるめく見立て連続殺人・わらべ歌を歌いながら姿を現す犯人・二転三転する謎解き来ました〜( ^ω^ )お…お腹いっぱい…
前回も断言しましたが、ミステリファンでまだ三津田作品を読んだことのない方。本当にこのシリーズは読んだ方がいいです。読むべきです。
特に皆が寝静まった夜に読むのがオススメです。そして家の中の片隅に出来た暗闇に怯えながらトイレに行こうではありませんか←
閑話休題〜( ^ω^ )
本シリーズは【山】が舞台装置として度々出てくるのですが、今作は【密室を構築するツール】としての効果が遺憾無く発揮されているように思います。
いつもは【宗教的畏怖】の対象としての位置付けの山だったり、【人が通る道以外の歩行は困難】という漠然とした密室装置としての山だったりするのですが、今作はそのいずれのカラーもグレードアップしています。
実際に過去に忌まわしい事件が発生し、尚且つ人の出入り可能なアクセス方法をより限定的にすることで、山の存在感がいつも以上に増しております(O_O)
後は、見立てにしっかりと必然性を持たせたのも秀逸ですね。見立て物ってどうしてもトリックその物には関係ないというか、雰囲気作りだったり特に意味はなかったりするものが多いのですが、これはしっかりと理由付けが無理なく施されています。
ただ、惜しむらくは、謎の根幹にある例のトリック。ちょーっと無理ありすぎるな〜。ミステリのトリックなんて非現実的でなんぼよ!と常から言っておりますが、これはちょっと厳しいのではないか(笑)。
できれば、被害者でもあり真相を唯一看破しえた【彼】が事前にその点を承知していた、というような描写があればまだしも腑に落ちたかも。
ラストで目まぐるしく入れ替わる犯人指摘も、今シリーズの最大の特徴の一つです。二転三転する犯人像に眩暈されながら、予想に難い人物が最後の最後で指摘された時、毎回身悶えする幸せな騙されやすいミステリスキーでございます、はい( ^ω^ )
忌み山で発生した奇怪な一家消失事件に端を発し、事態はやがて地元に伝わるわらべ歌に見立てた連続殺人に発展する。
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忌み山で続発する無気味な謎の現象、正体不明の山魔、奇っ怪な一軒家からの人間消失。刀城言耶に送られてきた原稿には、山村の風習初戸の“成人参り”で、恐るべき禁忌の地に迷い込んだ人物の怪異と恐怖の体験が綴られていた。「本格ミステリ・ベスト10」二〇〇九年版第一位に輝く「刀城言耶」シリーズ第四長編。
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序章となる「忌み山の一夜」からいきなり引き込まれた。
さらに、そこからの童謡の歌詞に見立てた連続殺人。最後のどんでん返しの連続まで一気に読みきった。
戦後の雰囲気が感じられたのも良かった。
只、謎の一家消失があったとはいえ、気が振れるほどかね?とは思った。
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いやぁ!くやしい!
作者のミスリードにまんまと引っ掛かってしまった。謎解き序盤での刀城言耶の誤った推理とほぼ似たような物語を思い描いていたよ…
今考えると伏線としては分かりやす過ぎるんだよなぁ…
『首無の如き祟るもの』という傑作を生み出した作者なら、こんなあからさまなことしないっていうのに…
そして、このミスリードに引っ掛かっているうちは、忌み山での一家消失事件の真相には絶対に辿り着けない。ミスリードとして完璧だよね!
冒頭に「忌み山での一夜」という作中作が埋め込まれていて、これが作品全体の雰囲気をホラー色の強いものにしているのだが、終わってみればやはり本格ミステリで、もうお腹いっぱい。
密室、人間消失、死体切断、顔の焼けた死体、見立て、これら全てに合理的で納得できる理由をつけた作者の手腕にはただただ敬服するばかりです。
『首無』には少々劣るものの、やはり傑作には間違いないでしょう。
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面白いですね。犯人の可能性は考えてはいたんですが、上手いこと外されてました。
私自身ホラーが好きなのもありますが、このシリーズは読み進めていきたいですね。