電子書籍
家族をおもう
2018/12/28 00:47
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投稿者:みつはる - この投稿者のレビュー一覧を見る
死を思うほどのこととは何だろう、、、
そんな理由を探りながら読み進めると、いつの間にやら違うワナにはまってしまいました。
気づけば他の事も忘れ一気読み。
読後、長く帰っていないふるさとに帰りたい、ついそう思ってしまいました。
紙の本
母親に感情移入
2021/06/04 00:20
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投稿者:chieeee - この投稿者のレビュー一覧を見る
悲しい物語だけど、温かくなれるお話でした。この本を読むと母親を想います。この物語では3人の母親が出てきますが、どの母親も子供を想い、心配し、愛おしく思っていますが、それぞれの状況が違って、ただただ子供を心配して待っている事しか出来ない母親からの数多い連絡に胸が熱くなりました。自分が女性なので、主人公よりも母親の立場に立って読んでいて、早くお母さんに連絡してあげてほしいと願いながら読んでいました。読後感は爽やかな本です。
紙の本
お腹も心も満たす定食屋さん
2021/03/23 15:14
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
一流料亭から名も無き定食屋に流れ着いた紫紋と、深い痛みを抱えたマリアの交流が美しいです。海の幸を活かしたメニューがシンプルで美味しそうで、それぞれの過去を乗り越えていくラストが感動的でした。
電子書籍
まっすぐに生きる姿が眩しい
2020/01/10 10:59
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投稿者:さくら - この投稿者のレビュー一覧を見る
一生懸命いきること、不器用な人間が嫉むこと、いじけることもなく自分の信じた道を歩き続けることなんて出来ないと思うけれど、真っ直ぐに進んだ人間の最後に与えられる「光」を感じられる作品でした。
電子書籍
やられました
2019/08/13 12:11
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投稿者:ヒサロ - この投稿者のレビュー一覧を見る
料理人の話かと思いきや、ドロドロの話でした。
ストレスに弱い方は、引き込まれる可能性があるので、覚悟が必要です。
電子書籍
マリア様
2019/02/17 18:13
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投稿者:スカンクスカンク - この投稿者のレビュー一覧を見る
人の死を背負う者たちの癒しの場とも言える"まぐだら屋"。精魂尽き果てるとも自分を待つ人はいることを忘れないでと言われた気がした。最後、これからの二人が生きて苦しみを償うのは、かなり辛いが時間が解決してくれるでしょう
電子書籍
いいお話です。
2017/09/18 21:30
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投稿者:のの - この投稿者のレビュー一覧を見る
といっても、フィクションです。わかっていながら涙するシーンもあります。つらい目に遭っている人たちが、みんなこんな風に救われて欲しいとしみじみ思いました。
傍らに置きたい1冊です。実際あるものを捩った感じが良いのか悪いのか・・私の評価は4とします。
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普通に聞き流すにはあまりにも重い過去を背負った人たち。
おいしくてあったかい食事のある空間とそこを大切に思う人たちの善意に救われながら、ゆっくり読んだ。
女将の頑なさもマリアの大きな包容力も、極端過ぎて現実感は伴わないが、過去を背負い流れてきた人たちへの尽果の人たちの接し方には心がほぐれた。
許されるとか許されないとかは別にして、彼らの背負ったものは、ほんのひと足歩くところをずらすだけで、誰もが背負ってしまうものだと思う。
その過去は重い。目を背けたくなる。しかし、他人事だと傍観できるような人生を、私も送ってきてはいない。
登場人物の多くが新約聖書に拠っているようだが、やはり女将の存在は、この物語全体の大きな救いだと思う。
おいしい食事、ほんものの食事がつなぐ人の縁。人の命。
よく味わって読んでほしい一冊。
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マグダラのマリアを想起させるタイトルに興味をひかれ、どんな話なのかと読んでみたら、再生の物語だった。
キリスト教にまつわる名前をもつ登場人物たちは、それぞれ重い過去を持ち、罪を抱えている。絶望した彼らは、辿り着いた最果ての漁村(土地や寺にもキリスト教にまつわる名前が付けられている…)で、人々にただ受け入れられ受け止められて、苦しみもがきながらも生きることを考えるようになる。
贖罪、母、赦し、希望…私はそれほどキリスト教に詳しいわけではないが、キリスト教のキーワードのようなこれらの言葉が読んでいて頭に浮かび、だからこそのネーミングなのだな と思った。
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どんなに苦しくても、苦しいから
人は生きていかなくてはならない
息子をおもう、心配する母の姿に
涙が止まらなくなってしまった
尽果という、現実味の薄い土地にたどり着く設定は
少し物語じみているけれど
人が人を思う、それぞれの切なさが
とても苦しく悲しく切なかった
マハさんらしい、読みやすい文章
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マハさんは、ハズレない。新刊が出たらついつい手にとってしまう。
井岡一翔のボクシングの如く盤石の安定感。
ご馳走様でした。
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登場人物の名前や地名が聖書に出てくる人名や地名の当て字で、あまりにも露骨で「おいおい・・・ヾ( ̄ω ̄;) 」とw
え~?パロディー?という気分にならざるを得なかったのだが、お話自体は非常に良いものでしたw
小説を読んでいると、聖書やキリスト教を知らないとわからないだろうなと思う例えなどに出くわすことはよくありますが、これはどうもね・・・(苦笑)
ま、さすがは原田マハさんというとこでしょうか?w
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失意の紫紋がたどり着いた場所にあった店、出会った人々。変わっていく彼を見守るのがだんだん楽しくなっていく。いつも美味しいものを口にしていたいね。
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帯は
「人生の終わりの地で
やり直す勇気を得る。」
全てが終わり、
自分自身さえ終わらせようとした主人公が
辿り着いた先は「尽果(つきはて)」という地。
そこで出会った、
まぐだら屋のマリア。
過去を背負った人たちが
決して興味本位で詮索したりせず
お互いの距離を保ちながら
着かず離れずの居心地の良い関係で
いられたら。
「この世界は、
なんと多くの負の感情に満ちていることだろう。
寂しさと、苦しみと、悲しみと。
絡み合う負の感情の連鎖に縛りつけられている。」
「さっきまで全身から立ちあがっていた悪意は、
いまはもう消えて、
食事をする人が等しく発するあたたかな”気”に
包まれている。」
でも何かを求めた時、
誰かを想う時、
向き合わなくちゃいけなくなってくる。
その時の覚悟と、やっぱり勢いもあると思います。
全体に漂っていた
ぬるーい空気、ぼんやりした空気、
そこに感情が入ることで
一気に現実に引き戻されます。
ただ、
マリア、シモン、マルコ、ヨハネ、
登場人物たちの名前は
キリストから取られているし
本当に現実に迫ってくる話というよりも、
物語として読む方がしっくりくるかもしれません。
登場人物全員が
優しく不器用で幸せを祈らずにはいられない人ばかり。
これは原田さんの人柄なのかなあ。
人が人を想う気持ち、
嘘つきだよ ずるいんだよ 愛が恐いんだろう?
そう…愛は覚悟だよ
という歌詞を私が好きな歌手が歌っていますが
この作品でそれを感じました。
覚悟なんて自覚はないかもしれないけど、
知らずに掴んでいるもの。
それを感じた瞬間、泣いてしまいました。朝の4時に!
スコールが去った後の空気、
思わず空を見上げてしまう気持ち。
原田さんの作品は舞台は国内なんだろうけど、
異国を感じるものばかり。
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人は許されるから生きていける。
人は誰かのために働くから生きていける。
重い罪を背負った登場人物たちが、
最後に行き着いた場所、「尽果(ついはて)」。
彼らが、その場所で居場所を見つけ、
再生していく姿に感動しました。