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紙の本
曖昧な境界での戦い
2015/09/09 14:36
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
倉本きずなと専任係官《魔獣使い》神和瑞希は、王子護ハウゼン率いる部隊に拘束されてしまい行方不明になった。専任係官《沈黙》武原仁は、核兵器を受け取ったはずのテロリスト国城田と、《魔法使いの弾丸》を装備したワイズマン狩猟魔導師中隊に守られた核兵器列車を追跡しつつ、きずなを取り戻そうとする。
だが、狩人であるはずの《公館》は、ワイズマン狩猟魔導師中隊により、逆に襲撃を受ける立場となった。事務官・十崎京香は狙撃され、武原仁は警察との官僚的縄張り意識の間に苛まれる。そして、彼らが打ち倒すべき敵の正体を知った時、彼の選ぶ道とは…?
刻印魔導師をすり潰し、歴史の裏側での魔法使いの戦争を隠ぺいして来た《悪鬼》は、その歴史が生んだ陥穽に自らはまってしまうことになる。誰が敵で誰が味方、誰が魔法使いで誰が悪鬼か、それぞれの区別が曖昧になり入り混じった境界線で、武原仁は過去の後悔と現在の選択を結びつけ、自らの帰る場所を失いかねない道を選ぶ。
寒川紀子が鴉木メイゼルにいつもの様に翻弄される日常パートすら、実は非日常の戦いにつながっているという構成は、あまりにも都合が良い配置ではあるが面白い。
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