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帝国の宿敵であったローデス連合が今、崩壊しようとしていた。異種生命体ザナックスは容赦なくローデス圏を「伐採」し続けていたのだ。帝国軍参謀チャマーはローデスに休戦を申し入れ、支援物資の警備隊としてケルプをさしむける。だがケルプは、民間人を逃がす僅かな時間を稼ぐため100倍の敵に立ち向かい続けるローデスの兵士たちを放っておけず、みずから最前線に飛び込んでいき…!?壮大なスケールで贈る「でたまか」シリーズ。
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久々の「でたまか」です。
今回の話はとっても恐ろしいお話でした。
今まであまりエンタメで見られなかったのが不思議といえば不思議かもしれない、人間の理屈が通用しない、行為そのものにも「善」も「悪」もない、でもその行為は明らかに人間にとっては脅威。
病気のウイルスのような存在がでたまか第3部の敵なんですね。
で、物語の中の世界も現実と同じで1本化された統一世界ではないので、世論や政治的・宗教的相違から真実はぼかされたりもみ消されたり。
しかしそういうコトも「些細な事」に思える(怖…!)くらい、この「ザナックス」て敵は恐ろしいです。
そりゃ、ウイルスに星をあっという間に食い尽くされるようなものですから怖い!
それを「止める」、最大の手段はその「食い尽くす星」を無くす、コレがこの巻でチャマーさんが決断した恐ろしい作戦。
この考えに至るには、あまりに重い覚悟が必要だったと思います…というのが書かれていたのが でたまか アウトニア王国拾遺録2 天壌無窮篇。
ココでも「人間であることを止める」と書いてあります。
あまりにあまりに切ないです…うぁぁぁぁぁぁあん!
なのでコットンが漢前な「人間」ぶりをチャマーの前で見せたとき、顔色ひとつ変えない(別の意味で動揺はしてました(笑)彼は痛々しいほどでした。
彼女の言い分なんてじゅ~うぶん解ってる上での決断なんですから。
そこへ行くと「人間」であることを貫き通すケルプやコットン、そしてマイドはまぶしいですね。
コットンちゃんの漢前ぶりは何だかカガリを彷彿とさせます(笑)。
ケルプは今回主役ばりの活躍だしv
マイド君は出番少な目ですが、トーダ叔父さん(彼の唯一の身内)とほのぼのしてます。
今までこの2人の関係をよく知らなかったのですが、微笑ましくてよかった(^_^)
とはいえマイドも普段は「人間」を抑えて動いている人、そんな彼がケルプを助けに行こうとするコットンに
「頼む!ケルプを助けてくれ!」と言うシーンはかなり感動。
次巻も所持してるんで、勢いでいくかもです。
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どろどろしてきた、、、快活さがないのが辛いよー
チャマーが生きてたことは意味があることだけど、冷徹な、きっと末代まで嫌われる軍人として伝えられるんだろうなあ
生き延びたなら。
だれも悪くないのが辛い