紙の本
最高でした!
2014/04/07 18:27
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投稿者:tiillnoma - この投稿者のレビュー一覧を見る
久しぶりに良い小説に巡り合いました。
登場人物、ストーリー、情景描写、どれもが素晴らしい。
今すぐ続編が読みたくなりますよ。(出るのかな?)
映画も楽しみです。
紙の本
山が教えてくれる、命と生き方。
2014/05/28 07:38
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る
これまでの笹本作品とは、少しテイストの違う本作品。これまで氏の山岳作品と言えば、山のスーパーヒーローのような男たちが、エベレストやK2のような世界に冠たる山脈に挑む、ハラハラドキドキの冒険活劇!といった感じでしたが。それらの作品と同じものを求めてこの作品に入っていくと、ちょっと拍子抜けするかもしれない。物語の舞台は秩父。決して高いとは言えない2千m級の山にある、とある山小屋。そこで父の遺志を継ぎ、山小屋経営を始めた男の物語だ。
当初は一人でどう経営を成り立たせて良いのか困難を極めていた主人公。直に「お父さんに世話になった」という理由でゴロさんという山のプロが協力してくれる。さらに物語のヒロインとも言うべき美由紀が参加するようになるのだが。二人とも、決して楽な人生を送ってきたわけではなかった。形は違えど二人とも、物語中で一度は命を落としかける。それも山の危険で、ではなく「人が生きる事の因果」とでもいえる理由で。
そうこの物語が教えてくれるのは、人生色々、生き方も色々。そして命の大事さ。うーん、こう書くと一気に陳腐な雰囲気になってくるが、それを自然と山が教えてくれるとでも言うべきか、もちろん決して陳腐な物語では無いのでご期待を。
冒険活劇では山の厳しさしか感じられないが、「ああ、山に行ってみたいなぁ」と思わせる一作。これからの時期にも、とても良い一冊と思います。
電子書籍
癒された
2022/10/30 15:10
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投稿者:わかめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
秩父連山の山小屋の話です。社会生活に疲れた人や事情のある人が訪れ、心を癒されていく。タイトルのように、人はいろいろ事情を背負って生きて行くものなんだ、だから自分のペースでしっかり進んでいこうと思った。大切にしたい一冊です。
紙の本
ほっこり
2015/03/25 17:57
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投稿者:坦々麺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
笹本氏の冒険・謀略小説にあるハラハラドキドキ感はないものの、とても引き込まれる内容だったと思う。秩父という比較的マイナーなロケーションにもかかわらず、山の魅力が十分伝わってきた。山という美化しがちな場所に来る人は全てが善人ではなく、悪人もいることが(あたりまえだが)新鮮に感じ、山小屋で働く人の苦悩が解った。
紙の本
H26.3.30読了
2014/04/09 16:12
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投稿者:竹匠 - この投稿者のレビュー一覧を見る
山小屋を舞台にした連作短編集。同じ趣味を持つので想像以上の面白さ。
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2014/3/7 Amazonより届く。
2014/6/20〜6/25
初の笹本作品。先日封切られた映画「春を背負って」の原作。父親が営んでいた山小屋を、父の急死により引き継いだ息子の成長を描く連作短編集。先日映画も観たが、どちらも良い出来。普通どちらかがガッカリするのだが。何と言ってもゴロさんのキャラが良い。小説、映画ともゴロさんが陰の主役である。山にハマる前は分からなかったが、山ってホントに素晴らしいところだなあ、ってことをしみじみ感じさせてくれる小説である。オススメ!
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映画が話題のようだったので、原作を読んでみた。山の厳しさもあるが、全体的にほっこりする物語。昔立ち寄ったことのある山小屋を懐かしく思い出した。その後映画をみたが、見なければよかった。
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前から気になっていた作家さん。
山小屋を舞台にしたヒューマンドラマ?。
なにもかもが嫌になって
抜け出せなくなって
投げ出したくなった時に読み返したい。
出てくる人たち、みんなあったかい(^^)
<印象的だった言葉たち。>
★人生で大事なのは
自分の足でどこまで、どれだけ歩けるか。
自分の足で歩いた距離だけが本物の宝になる。
だから人と競争する必要はないし
勝った負けたの結果から得られるものなんて、束の間の幻にすぎない。
★総理大臣も大富豪も庶民も
「いつか死ぬ」のは平等。
違うのは生きている間。
どう生きるか
★自分というトンネルを
いくら奥へ奥へと掘り続けても
出口は決してみつからない
空気も光もない場所から抜け出すには
外に向かうしかない
人のいる場所へ
心と心がふれあう場所へ
★人生の出会いや出来事に無駄はない
プラスにするか
マイナスにするかは自分次第
次は『還るべき場所』を読みます。
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山小屋が舞台のヒューマンドラマ。
脱サラして山小屋の主人になった主人公を始め、山を訪れる人それぞれにドラマがあり、人とのつながりにほっとできる。
巻末の映画監督との対談にもあったけど、タイトルが素敵。
続編出ないだろうか??読みたい。
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一気に読んでしまった。読み終えて、心があったかく柔らかくなったような気がする。そこらの心の持ちようの自己啓発本より、効果は大だ。映画になるようで、舞台や登場人物の様子は違ったもののようだが、観てみたい。
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奥秩父の山小屋を舞台にした短編小説集。予定調和的な結果ではありますので、気軽に読むのがよいとは思いますが、人生について考えさせられる部分もあります。2014年6月に映画公開予定。
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うーーん、
読みやすくっていい話だったけど、心に残らなかった。
終わり方も、え、ここで終わり?って思っちゃった。
読む時期じゃなかったのかも。
印象的だったのはゴロさんの台詞。
”つまりね、人生で大事なのは、山登りと同じで、自分の二本の足で歩けるか、自分自身に問うことなんじゃないのかね。自分の足で歩いた距離だけが本物の宝になるんだよ。だから人と競争する必要はないし、買った負けたの結果から得られるものなんて、束の間の幻にすぎないわけだ”p136,l8
仕事をしていると、自分を良く見せるためにミスを揉み消したり他人のせいにする人、成功を自分の手柄のように話す人たちがいて嫌な気分になるし、そういう人が評価されたり出世したりするのをみてガッカリする。世の中言ったもん勝ちか、って。
会社という組織を取り払ったときに、空っぽにならない様に仕事の仕方や人とのかかわり方を自分なりに考えてみようと思える言葉でした。
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「春を背負って」
春になって、山小屋へ今年もいける喜びが伝わる言葉でした。
苦労してたどり着けるから喜びがあり、下界とは全く違う素晴らしい景色が堪能できる山ってやっぱりいいですね。
最近は楽してなんとか過ごせないかと、そればかり考えていた自分を反省しました。
それを気づかせてくれて感謝です。
映画も観にいきたいです。
2014/5
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父親が亡くなった跡を継いで、それまで勤めていた都会の会社を辞めて奥秩父の山小屋の主となった青年と山を舞台とした人間模様を描く連作短編。なんだかストーリー展開がTVドラマみたいだなーと思って読んだ。人情味がコミックの「岳」を思い起こさせます。
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話がうま過ぎ感はあるけど安心して読めます。
ただ、一つだけ深く考えさせられたのは身寄りのない男性が脳梗塞で倒れ、病院に運ばれたシーン。自分の最期を自由に選択出来ない辛さとそれを許さない友人。どちらの言い分も間違っていないし、正解でもない。舅が一時医療放棄した時に似てて読んでて胸が痛くなった。納得のいく最期とは何だろうか。若い頃には全く思いもしなかった事が直面しているお年頃…