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世界史の中でどうでも良い記述を省いておもしろい興味を掻き立てるような話を抽出して書かれている。
連続性はなさそうだけど、読み物として楽しめそう。
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ライフネット生命の出口社長が書いた
教養としての世界史。
私は、実は世界史はあまり詳しくなく、関連についての
興味もあまりありませんでした。
なので、この本に書かれてある10個の視点
についても初めての話が多く、納得させられる
部分が多くあったものと思います。
特に、キリスト教世界。中国の古代史の世界。
ヨーロッパの成り立ち。(ヨーロッパの成り立ち、
東方と西方のキリスト教。ローマ教会等はいつも
理解しづらいものがあります)
中央ユーラシアの世界は初めて知った内容も多く
知識として有用だと思います。
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[効能:ビジネス、人生]学校の授業で手こずるか、もしくは趣味として顧みられることが多い世界史にまつわる知識。豊富な書籍を読み込み、世界各地を自らの足で巡った著者が、そんな世界史がビジネスパーソンにとってなぜ重要であるか、そして押さえておくべき要点は何かをまとめた作品です。著者は、生命保険分野でキャリアを積まれ、ライフネット生命の会長兼CEOを勤められた出口治明。
「本書のために特に新たな本は読まなかった」ということですが、まずはこの1冊に詰められた出口氏の博識ぶりに驚かされます。どの知識も出口氏の言葉で噛み砕かれ、ときに意外なところからのたとえ話などが盛り込まれたりしており、教科書で挫折した人もこれならスイスイと読み進めることができるのではないでしょうか。もちろん、地理的・時間的な幅の広さだけではなく、解釈や背景説明においては底の深さまで兼ね備えており、充実した読書となりました。
特定の分野・地域ではなく、世界史の大きな潮流そのものをつかむことに価値があるとした出口氏の指摘は、シンプルですが改めてなるほどと膝を打つ思いがしました。歴史についてはその広大さから、なんとなくぼんやりと学習をしてしまいがちになってしまうのですが、どうして歴史を勉強することが良いことなのか、という基本に立ち返らせる本書の隠れたテーマがなんとも魅力的に思えました。
〜歴史を学ぶことが「仕事に効く」のは、仕事をしていくうえでの具体的なノウハウが得られる、といった意味ではありません。負け戦をニヤリと受け止められるような、骨太の知性を身につけてほしいという思いからでした。そのことはまた、多少の成功で舞い上がってしまうような幼さを捨ててほしいということでもありました。〜
出口氏オススメの10冊とか伺ってみたいものです☆5つ
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よい意味で主観的な歴史の本。著者が学んできたことを自らまとめ上げ語っている。論拠や証拠といったことを求めれば足りないことになるが、歴史を見る視点を著者が「示し」ていることが本書の一番の特徴であり、いかにしてそうした視点を持つまでに至ったかを思うのが読み方であるように思う。
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俯瞰的な視点から歴史を見直し、歴史上の出来事の底流を示してくれる。
無味乾燥の年表暗記でしかなかった世界史を、その当時の支配者の意図を解読することで、立体的に見せてくれる本。
ところで、まったく蛇足ではあるが、私は今から約四半世紀前、失意の底でキリスト教系の大学の入学式の席に座っていた。
その入学式で、なんだか黒いスタンドカラーの服を着た学長が、「ここには不本意入学の学生もいるだろう。喜んで迎えたい。これは神の御導きだ。」というようなことを言った。
心の弱っていた当時の私は、自分を認めてあげたいという心の動きもあってか、そういわれたらそうかもしれない、などと思い、徐々にその学校のことを好きになっていった。キリストさんもいいところあるじゃないか。なんて。
ただ、授業で宗教系のものを履修しても、どうもピンとこない。まじめに受講したかどうか、という私の問題も当然あろうとは思うが。
私としては、遠藤周作さんの「沈黙」が題材としている、「神の沈黙」みたいなのなどがどうしても腑に落ちず、ずっとキリスト教とは距離が縮まらなかった。
この本では、宗教を「貧者の阿片」と断じている。
そして、キリスト教を「豊かな資金と情報を持つ」ために進化した宗教と分析している。
出口さんの解釈を読むと、なるほどそうだな、と納得できる。ところがある。
遠藤周作さんの本にもよく出てきたキリスト教の「告白」。正直これも、いまいち腑に落ちなかったところだが、出口さんの解釈によれば、その存在理由は国を超えた情報収集のツール。なるほど。
聡明な人が見ると、いろんなことの背景に、さまざまな意味があることが分かる。おそろしいことです。
四半世紀前、あまり「貧者」ではなかった私(の両親)は、やはり、あまりキリスト教になじめず、しかし、資金の出し手としては、「喜んで迎え」られたということが、この本のおかげで改めてあからさまに…
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タイトル通り仕事に効くかと言われれば即効性はそれほど無いような気がする。というのも、多分に世界史の切り方がマニアックかつ世界史について基礎知識がある程度無ければ正確に内容を理解できないボリュームになっているからだ。
この本の何が凄いって、書いているのが全くの門外漢であるライフネット生命代表の出口さんという点である。
積読にしていたため、最初作者が誰かを意識せず読んでいて後から見返したらなんと生命保険一筋の人が趣味と独学の範囲で書いた本だというから驚き。
本著で言われている、歴史を知る、学ぶ、歴史を踏まえてコミュニケーションすることは確かに重要であるので、そのための興味喚起の材料としてはうってつけである。
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歴史を学ぶということは、単に既存の知識を得るということではなく、歴史上での我々の祖先の営みから、現在を正しく見るための知見を得て、未来の為にどう生きていくかという事を考える学問であるということを再確認させられた。中に書いてあることは推測も多いが、どのように歴史を考えるか、歴史を学ぶ意義とはなにかの示唆を与えてくれる一冊。
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ユーラシアの交易を中心にして世界史を解説されています。
ヨーロッパやトゥルクマンの歴史の部分などで時系列に起きたことを説明している部分は、ちょっとペースが速くてついていけない箇所もありました(汗)
アメリカやフランスが伝統ではなく理性や平等性を重視する国になった理由を解説されているところが印象に残りました。日本は伝統を大切にする側の国だとすると、国によって拠り所としているものの違いがあることが面白いです。
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系統だった歴史書ではないし、「ビジネスに効く」の意味もよくわからないのですが、とにかく著者の語り口が平易で読みやすい。大学受験以来の世界史の読み直しというところでは、楽しい時間を過ごすことができました。
アメリカの歴史のところで、トクヴィルの保守主義について触れられていて、ついこの前、中島岳志の本でも読んだばかりだったので、妙な符合だなと思いました。劇的に物事を変えられるほど人間は賢くなく、いままで続いてきたものを少しづつ改良していくのが世の中を良くするための最善の方法である。これが保守主義の思想であると。
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自国の歴史を理解する事は点。
他国間の歴史とつないで理解する事は線。
経済学、哲学など複数の学問と結びつけることは面。
アメリカが世界の警察であろうとするスタンス、
現在西洋史の理解がメインストリームになっていること、
そもそも人類の生活レベルの進歩、
どれも理由があるわけで。
現在起こっている様々な事象を理解し、消化するための道標として過去を知ることは重要だと改めて感じた。
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著者の個人的な考察や、予想も多い。でもそういう視点もあるのかということに何度も気づかされる。
時間ができたから、今後はいっぱい歴史をかじろうと思っているが、そのスタートとしてはすごくよかった^ ^
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まだ読み途中だけど、世界史を全く知らない人が読むと少しややこしいかも。合わせて世界地図が思い描けない人は解説で少し混乱する。
史実を点で捉えるのではなくて、背景や当時の人間の思惑を想像して線として結んで捉えるというのが本書のコンセプトだと感じた。
そう考えることで現在の日本がどうありたいのか、誰に何をアピールしたいのかという現実を掴む手がかりになると思う。
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まだ、前半100pほど。
古代日本は傭兵国家
宗教は貧民の阿片
などの記述がカチンとくる
でも通史じゃなくても提供されている視点は面白いし、よくまとまっていると思います。
歴史と地理は勉強しましょうね(キッシンジャー)
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学生の頃、世界史が大好きだった。
世界との繋がりが感じられる、
未知な世界を知ることができたから。
大人になって、教養として学ぶなんて思わなかった。
試験の問題ではなくて、ずっといることだし、
それは何よりも海外の友達のことを知るために必要だってこと。
そして、世界の中の一部として日本史を学ぶのが大事なんだなって日本史も同時に学びたくなった。
もっと、色々知っておきたい。
P.S.シルクロードが東西交易にさして貢献せず、どちらかというと"奴隷貿易"が興味深かった。出典元も書いて欲しかった。
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高校の時社会の選択で「日本史」しかやっておらず、
ちょっと前に世間で話題になった必修科目未履修問題もあって
世界史をちゃんと勉強したことがなかったので体系的に学びたいなぁと思っていた時に
ちょうどこの本を見つけました。
タイトルもキャッチーで仕事にも効くと言われたらそりゃ読みますよ。
著者自身は歴史学者とかそういった人ではなく
まさかの生保出身のビジネスマン。
簡単に言えば歴史好きのおじいちゃんといったところでしょうか。
それでもあとがきにあるように今まで見たり聞いたり読んだり
して自分で咀嚼して身につけた知識を元にこの本を書いたとのことで
その博識っぷりに驚かされます。
話や時代が行ったり来たりする」煩雑さはありますが
しっかりまとまっていて
全体的な「世界史」を学びたいと思っていた自分のニーズにピッタリでした。
歴史というのは事実は事実としてあると思いますが(捏造されたものもあるとは思いますが)
解釈の仕方は人それぞれというところもあると思います。
この人の書き方は世間一般に言われていることを述べているだけでなく
歴史的な事実からしっかりと自分の中で考えて述べているところに共感を覚えました。
それにしても益々歴史などに興味が出てきてしまったので
次にどんな本を読もうか悩んでしまいます。