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紙の本
なぜか前向きになれる本
2015/12/18 11:36
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アトレーユ - この投稿者のレビュー一覧を見る
再読。井伏の人物の描き方が好き。井伏は【ユーモラスな描き方】と言われるがこの作品では重いテーマを扱っている。戦争の最前線ではなく、最後方の戦時の生活。それを、市井の人たちを中心に据えることで、身近に感じさせる。これの前に読んだ『俘虜記』は実際に敵兵と対峙する前線だから、恐ろしいけど“自分にはありえない場面”…という対岸の火事な気持ちが、心のどこかで持ってしまう。良し悪しの問題ではない。同じ戦争でも場所によって、立場によって、人の(登場人物の)見え方や感じ方が違い、この読み比べが、とても興味深かった。
紙の本
静かな怒りが伝わる
2023/10/24 12:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦争や戦後間もない時期の記憶に風化が進んでいる今では、想像もつかないかも知れないが、かつて広島・長崎の被爆者は、ひどい差別に遭っていた。
放射線による後障害や遺伝的影響を本人がおそれるのはともかく、公衆風呂で「うつる」と言われたり奇異の目で見られたり、結婚相手の親に反対されたりすることは、普通にあったと聞く。
井伏鱒二が描いたのも、そんな世界。
直接原爆に遭っていない矢須子の身を案じ、主人公の重松は、手記を清書していくが・・・。矢須子は、原爆が投下された後に降った「黒い雨」を浴びており、それが少しずつ彼女の体に異変を起こしていく。
淡々とした筆致でつづられる物語の中から、原爆や社会への怒りが静かに伝わってくる。
紙の本
繰り返し読みたい
2017/10/23 16:05
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投稿者:L - この投稿者のレビュー一覧を見る
原爆投下という重たいテーマだったけれど、読みごたえがありました。何度も読んで理解を深め、被爆地に足を運んで自分の目で確かめたいと思いました。
紙の本
暗い内容なので覚悟して読んでください
2016/04/11 10:14
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投稿者:よしくん - この投稿者のレビュー一覧を見る
みなさん知っているでしょうが、原爆に関する本です。
はだしのゲンのようなマンガではないので、ひどい描写はないですが、やっぱりあまり楽しい内容ではないです。
ただし、かなりの傑作だと思います。読んで損はないと思います。