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深い闇を抱える遠野屋の主人清之介と、心に虚空を抱える同心木暮信次郎、それに岡っ引きの伊佐治とが織りなす『弥勒』シリーズ、ますます目が離せない。
今回は、心中事件の裏に隠された闇の謎を解明すべく、信次郎が大車輪。
遠野屋清之介もも、今回に限っては恰も端役のごとくである。
しかし、このシリーズの見どころは、それぞれの事件の謎及びその解決というより、主役3人の関係というか、それぞれが絡む丁々発止に魅力がある。
なかでも、今回は132頁。
信次郎の煽り立てに、清之介が応じてしまい、危機感を抱いた伊佐治が、二人に熱い茶をぶちまける。
3人様の最大の見どころと言っていいか。
商人としての清之介の足元を掬いかねない信次郎の言動に、清之介が破たんするのではと、ハラハラしながらこのシリーズを読み進めてきたが、最近は清之介の態度にも自信と安定が見えてきた。
繰り返すが、ますます目が離せない『弥勒』シリーズ。
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本当にややこしい二人の関係だと思いながらも、このシリーズだけは読んでしまう。遠野屋清之介と木暮信次郎のやり取りのためにおどろおどろしい事件は付け足しのような気さえする。この二人にどんな未来があると言うのか。
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信次郎のターン。
これ読んで、やっぱ遠野屋さんより信次郎の方が好きだな~と思った。
おそらく世間では遠野屋さんの方が人気があるんだろうとは思うけど。
そして読みながら遠野屋×信次郎とか、腐思考が浮かんできてニヤニヤしてしまった。
信次郎はツンデレ強気受ね。当然。
いやどうもすみません(笑)
でも一番好きなのは伊佐治親分だから!
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闇が濃い。
んでもって、信次郎が、こんなに焦がれ欲されてるとはねぇ。お仙さん、なによぅ、いいなぁ。焦れ焦れでいいねぇ。それにしても信次郎は、どこまでも人でなしに書かれるなぁ。あーんなラストにイケてるのにねぇ。(笑)信次郎は冬とか、氷雨とか似合う。
清之介はジリジリとまともを手に入れて行くのが、なんとも嬉しくなる。
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心に虚空を抱える同心木暮信次郎と深い闇を抱える商人遠野屋清之介。
武士と遊女の無理心中を追って、宿命に抗う男と女の生きる哀しみを描く。
信次郎、清之介、岡っ引き伊佐治が江戸の闇に巻き込まれていく弥勒シリーズ最新作!
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お仙の、過去に真っ暗な世界に沈められても自分の心をしゃんと今持っている所は凄いと思う。今、品川でまともな生活をしているから落ち着いていられるのかもしれないけど。恐ろしい世界では自分も狂った方が楽なのかもしれないと思う時があるので、自分を持つのは苦しいだろうな。
遠野屋の毒が少し抜けていた。残された家が思ったより機能していて安心した。おうのさんや周りがちゃんと支えている。
信次郎に思いを寄せるお仙の登場や、遠野屋の昔取った杵柄な話は面白かったけど、オチが柔らか過ぎる気もした。これは、私のわがままかも。
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相変わらず清之助と信次郎の探りながら近づくようで相容れない関係、それを見守る伊佐治。ちょっとずつ清之助の心は変わってきてるんだけど、
いいわー。ずっと続編読みたい。うずうずする。
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バッテリー等の青春ものと、違って、時代小説+推理と噛み合わさったこの小説に、引き込まれた。
同心の木暮信次郎と、遠野屋の主人 清之介との刃の様な鋭い掛け合いに、仲を取り持つ、伊佐治親分。
武士の夫が、女郎宿で、心中をしたことで、お家が、断絶され、其の妻は、、、、紆余曲折で、品川の旅籠の上総屋の女将お仙として、過ごしていた。
またもや、その事件と同じような心中事件が起きたのである。
それは信次郎の知っている武士であった。
この事は、信次郎の上司とも言える北御番所支配役与力である南雲新左衛門の切腹に値する事件である。
さてさて、謎かけの様な巧みな餌を掛けるのに、信次郎は、清之介と、伊佐治、そして、お仙にも協力と言うか、強引に、巻き込み、黒幕をあぶり出して行く。
相手をじらせながら、そして、結論に導きながら、ある時は、心の中に土足で入り込む信次郎なのに、憎まれないような描き方をしているので、つい引き込まれ読み進んでしまった。
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大和言葉は本当に美しい。それを堪能させてくれる弥勒シリーズ。男の業女の情念 人として生きるという事..それを謎解きに絡めて物語る。同じ人の業について時代物を通して書く高田郁さんは とことん男と女の性を突き放して書かれるが あさのさんは真逆で 妖艶で濃く情念を突き詰めて書かれる。私は あさのさんの青春物はあまり読まない。この方の真骨頂は この弥勒シリーズにこそあると思う。
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無理心中に見せた殺しを、木暮信次郎が解決に導く。それに遠野屋が絡んで…。弥勒シリーズ5弾。
信次郎の相変わらずの底知れぬ昏さ、恐ろしさが際立っている。遠野屋の過去は描かれたけど、この人の過去が明らかになるのはいつかな。
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弥勒シリーズ五作目。
今回木暮同心の愛人お仙さんの過去の事件から。お仙さんは実は武家の嫁だったのですが、夫は遊女と無理心中に見せかけて殺されていたのでした。とは言うものの、当時は心中事件としてお家取り潰し。お仙さんも流れ流れて今や品川の旅籠の女将。
ところが同じような事件が勃発。真面目一筋だった同心の部下が無理心中したと。
そこで十年以上も前の事件と結び付けて考えるのが木暮同心。今や商人の清之介を用心棒としてこき使うし、伊佐治親分との喧嘩手前のやり取りに、相変わらずのSっぷりな態度。底の知れぬ闇を抱えているかと思うと実はいい人?と思わせるところがたまりません。こんな人に惚れたら大変だろうなと思います。
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このシリーズ、大好きだ。
信次郎の鋭さ、清之介の美しさ、伊佐治の真っ直ぐさ、お仙の潔さ。
みんながいい。
セリフ一つ一つがその人らしくて、無駄も不足もない。
いつもの、信次郎と清之介の子どものケンカみたいなのを、伊佐治が仲裁するシーンなんて、毎回描かれてるのに飽きない。
信次郎みたいな男に、大事にされてるお仙さん、羨ましい。
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内容紹介
己に抗う男と情念に生きる女、江戸を描く「あさのあつこの世界」
心に虚空を抱える同心木暮信次郎と深い闇を抱える商人遠野屋清之介。
武士と遊女の無理心中を追って、宿命に抗う男と女の生きる哀しみを描く。
信次郎、清之介、岡っ引き伊佐治が江戸の闇に巻き込まれていく弥勒シリーズ最新作!
令和2年3月10日~12日
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弥勒シリーズとは知らずに手に取った本。シリーズ3まで読破していたがとんで5でも問題なく読めた。難しい漢字や言い回しにぶつかる度に調べる手間がちっとも苦痛じゃないのが毎回不思議で絶妙な登場人物たちのやりとりに胸を踊らせながらの時間だった。時代もののようでわかりやすく胸に落ちてくる内容に今回も満足。冴え渡る推理だなぁ。
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今回も信次郎さんは、ゲスっぷり全開のいい男ぶりで周りを翻弄していきました。きっと誰でも抱えてる【闇】が、信次郎を求めてしまうのかな。