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捕物帖の物語だが主人公と周辺人物の魅力があって読み応えがある。
このシリーズの他の作品も読みたくなった。
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さすがに悪の枢軸たる五千石の旗本を一網打尽とまではいかないか。同心では手が及ばぬ。助命した上司・南雲様が大目付に訴えたとて、でっかい悪は高笑いなんだろう。とはいえ、此度も信治郎の洞察は呆れるばかり。結局は端からお見通し。炙り出しの囮には、色女であれ好敵手?であれ利用する。情で動くことはないというが、結果として多くの命も心も救う。鬼の業で神の功を成す。「それがしはどのようなものにも、命を懸けたりはいたしませぬ。ご懸念無きように」「おれはなぁ、思い違いなんてしねえんだよ」こんな不遜、傲慢が吐ける漢になりたい。
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弥勒シリーズ 5
江戸の町で、武士と遊女の無理心中事件が起きた。
同心・木暮信次郎は、その事件から、何年も前に起きた馴染みのの「上総屋」の女将お仙の旦那の事件との共通点を見つける。
何にも、どの様にも関わろうとはしない信次郎だが、ただ一人「遠野屋」の清之介には、興を抱き、拘り続けている。
一線を越えて引き摺り出そうとする信次郎。
抗いながらも、逆に信次郎の内を掴みだそうとする清之介との“丁々発止”が面白い。
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シリーズ五作目です
初期の頃より信次郎と清之助の心の距離がだいぶ縮まって来たように感じました。そしてその側に控える伊佐治が相変わらず味がある。このシリーズになくてはならないベストバイブレーヤー。彼の存在が二人に血を通わせていると感じ、それが第一作目からぶれていないのが嬉しいです。
今回のストーリーも十分楽しめたけど、ある程度予想通りだったことと、最後は話の流れが強引に感じたので今までより評価が低くなりましたが、六作目も是非読もうと思います。