紙の本
発想に驚かされる
2022/08/12 09:04
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投稿者:カレイの煮付 - この投稿者のレビュー一覧を見る
毎日のランチのメインディッシュに考案されるまさかの内容に、驚天動地、その発想に驚かされた。フィクションだから、この発想を基にして、小説の世界に浸ることができた。
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久しぶりに、読んでいて途中から気持ちが悪くなる本を読みました。
ネタばれになるので、林真理子のこの作品に、興味のある方は読まないで下さいね。
主人公の女性の愛人を、息子が誤って殺してしまいます。
事件の発覚を恐れた家族4人は、証拠隠滅の為に
殺された男性の肉体を2ヶ月かけて、少しずつ食べていきます。
「人肉を食べる」という行為が、エピソードとしてスムーズに進むように、主人公の女性は料理研究家という設定なのですが、読み進めれば進めるほど、読む気が失せてきました。
何とか最後まで読めたのは、崩壊していた家族が、殺人を隠蔽しようと家族で人肉を食べる行為に至り、奇妙な・・・本当に奇妙な精神の一体感を持ったように見えながら・・・実は完全に崩壊している。
そんな不安定さの行き着く先を知りたかったからだと思います。
読了後の感想は「やっと終わった・・・」
もう暫くは、林真理子はお腹いっぱいです。
それじゃあ、、、、なんなんで、、、、
印象に残ったフレーズもあったのです。
「−いったい何のために家族はあるのだろうか−
家族のひとりがつらさに泣いているとする。慰めることもせず
その泣き声に耐えられるのが自立だというのならば
どうして結婚し、子どもなどを産んだりするのだろうか。」
「自立」は私のキーワードの一つ。
しみじみと自立について考える暇もなく・・・・
人肉のインパクトに脱力してしまいました。
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内容はおもしろかった。
またおっさんと若い子のいやらしい話かな?って思ったら
家族の話だった。
ただ後半かなりグロい(笑)
ごはん食べながらは読みたくないです。
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夜寝る前に読んだら、やめられなくなった。先が予想と反するもので、意外!!
最後の方はグロかった・゜・(PД`q。)・゜・ (緑川の死体を家族
で食べる)
けど、とってもおもしろかった。
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物語の中盤までは「家庭崩壊」を辿る家族と言う事でハラハラしながらも読みました。がっ!長男のある事件をきっかけにいっきにスプラッタ!こういった展開を予測してなかったので…絶句。苦手な部類の内容でガッカリ。
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林真理子は商業作家だなあって思う。
いい意味で。安定して、楽しめるし、うまいし、飽きさせないし、意外性までくっつけて売ってくれるんだもんね。
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林真理子、ということで読みました。
相変わらずどろっとしているのだけど、そんな彼女の作品が好きなわたしもどろっと負けてない。
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家族愛はすばらしいけれど、崩壊っぷりもとんでもない。私は平気だったけれど、母は「すんげぇ気持ち悪い小説。読むな」とまで言いました。それはそれで凄いなと。
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おぉ、そういう結末になるのかい。
という感じ。
正直、描写が生々しい部分もあっていやだなーとも思ったんだけど、続きが気になって読んでしまったよ。
(07/09/20)
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美果と父・達也のやりとりが印象に残った。
(恋愛相談に限らず)本当に追い詰められた時に頼るべきは、家族なのかもしれない。
なぜなら家族は、無償の愛情で結びついている、自分にとって絶対的な存在であるから。
どんなに辛い状況下でも、自分と同じ負担を
自分のために背負ってくれてる人がいることのなんと心強いこと。
物語の終盤は、あまりにグロテスクで、
何度も何度も本を閉じながらもなんとか読み終えることができた。
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怖かった・・そしておもしろかった!!
最近思うんだけど、事件とか殺人とかってすごく特別な感じに起こるんじゃなくて、日常のふとした気持ちの変化や衝動によって引き起こされるんだなぁって。
まぁ当たり前の話なんですけど、今更悟りましたw
読み終わった後しばらくは気持ち悪かったよ、正直。しばらく肉見たくない〜!!!!みたいな。
でも引き込まれちゃって夜寝れなくなるのは間違いない!!
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強くおもうと、それが本当に思えてくる。ユリ子の言葉は冷静に考えたら明らかにおかしいにも関わらず、周りの人を納得させてしまう。宗教とユリ子は通ずるものがある。しかし、いざとなるとうちとは関係なかったことにしてくれと突き放す宗教より、一緒に死体を食べましょうと言ってくれるユリ子の方が頼もしく、歪んでいるが愛情を感じた。
好きな文章。
「オレの話すことを全部自分の中に吸収してさ、しばらく黙っていることあるじゃん。そしてさ、自分の中で何か言ってんだよな。オレ、ああいう時、この女、なに考えてんのかなあって思ってた。美果ってさ、ひとりで考えて、ひとりで答え出して、人のいうことなんか聞かないじゃん。オレがああしろ、こうしろ、っていっても聞かないよな。何かさ、こういうのって疲れちゃうんだよな。」p142
「パパはこう決心したんだ。将来、この子を傷つけるような人間がいたら、絶対許さないってね。でも、それは違うと今は思うよ。」
「なぜ」
「美果は誰かに傷つけられたかもしれないけど、それ以上に喜びや嬉しさを与えられている。その喜びは、親が絶対に与えてやることの出来ない喜びなんだ。そういう年齢になったんだよ」 p148
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~100626
途中まではまさかこんなことになるとは思っていなかったのでぎょっとしました。出来事自体はちょっと現実味がなかったけど人間がリアルなので全体的に生々しい印象を受けました。
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私は、宮部みゆきの登場人物の描写技術がとても好きだ。
ほんの数行で活字の中の登場人物を鮮やかに表現してしまう。
彼女の作品を読んでいると、あっという間に私の中で映像が広がっていく。
その一方で、私は、林真理子の女性の描写技術がとても好きだ。
美人も不美人も、「あぁ分かる。。そういう人いるよね」って見事な一文で表現する。
また、「あぁ。。。そういう魅力的な歳のとりかたもあるのか」と気づかされたりすることもある。
そういう(蝶々さんとは違った意味での)「女子力」が好きだったりする。
近年の、林真理子作品には、もう一つ醍醐味があって、「anego」における沢木絵里子とか秀逸だったと思っている。
今回も、前半は、「いいとこの奥様が料理研究家として成功して。。。」って、オハナシをムフフと笑いながら読んでいたら、途中でまあ大事件発生!
その後がすごいすごい。えええええーーーっ!!!??そんなことしちゃうの?そんなことになっちゃうの!?とビックリ。
で、ラストまで突っ走って、最後、どーーんっと大きくコケて終わり。
どちらかというと「晩餐」に重きを置いているような内容だったのに、題名に「ランチ」が入っているのはこういうことだったのか、とラストで納得。
ま、たまにはいいです。林真理子作品。
残念ながら、いくら読んでも私も「女子力」は上がりませんが。(上がるほど残っていない)
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前半は特に面白くもつまらなくもない話かな、という感じだったけど
途中から気持ち悪くなりました。まさかこんな話とは。
まあカニバリズム絶対否定というわけではないんだけど、
流石に解体の部分は吐き気が・・
途中読むのやめるか迷った作品でした。
ラストもあまり好きではないかな。
捕まらないか、家族の誰かの自殺のほうが良かった。
誰もが知ってるような吉本ばななのキッチンの冒頭のことを
作中に出すあたりもナンセンス、むかっときました。
否定的意見ばかり書いたけど 結局はすごく楽しめたけどね!(笑)
うまいぐあいに、思い通りにいかなかった。というかんじなんだろうな。
(うまく言えない) すごいな作家って。
何よりジャケがよかったです。可愛いな ほんととってもいいや。
表紙めくったとこの作者の写真はやっぱりナンセンスで・・
まあでもあと何作か読みたいです、林真理子。