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日本の歴史をよみなおす(全) みんなのレビュー

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みんなのレビュー169件

みんなの評価4.2

評価内訳

169 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

百姓=農民ではない。文字から見ればあたりまえ!。これまでの日本史では無視。

2006/01/01 19:32

27人中、25人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:萬寿生 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 百姓=農民ではない。文字から見ればこのあたりまえのことが、これまでの日本史のなかでは無視されていた。日本は古代から海で隔離されて孤立した、農耕社会であったという、歴史の常識が、古文書を丁寧に読み解くことで覆されてきた。百姓とは文字どおり、種々の職業に従事する人々のことだったのである。貧しい水呑み百姓に分類されていた人々が、実は大々的な交易や、各種産業・事業を経営する、裕福な事業家だったのである。また日本列島は周囲を海で隔離された孤島だったのではなく、海や河川を交易路として、海外とも緊密な交易を行ってきていた、貿易立国でもあったのである。しかしこのような見解は、未だに中学高校の日本史の教科書には反映されておらす、学会に認められている見解ではないようである。
 世間や学会の常識となっている思い込みを修正するためには、多大な努力と信念が必要であろう。著者は地道に事実を掘り起こすことで、この道を歩んできた。著者が発見発掘したこのような真実はいずれ学会の主流となるであろう。そのようなことが予感される著作である。

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紙の本

歴史を検証する試み

2012/04/18 10:02

17人中、16人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:moriji - この投稿者のレビュー一覧を見る

 1991年発行の正、2005年発行の続、をあわせて全一巻とした網野史学の全体像が実に読みやすくまとまった好著です。コンテンツを見ると、「文字について」「貨幣と商業金融」「畏怖と賤視」を始め、女性、天皇、「日本」の国号、日本は農業社会か、悪党海賊、重農主義と重商主義などなど、いずれの章も、著者が日本の歴史感の定説を崩していった問題が満載されています。
 どの章を読んでも非常にスリリングな論考が展開されていて、読み応え十分なのですが、私が特に魅かれたのが「畏怖と賤視」の章です。 
 特に、死穢、産穢など、かつてそれらを「清める」仕事として、ある意味尊敬の対象であった職能集団が、やがて「ケガレ」を扱う賤民として差別されていく変遷の問題。「清め」が「ケガレ」に変化して行く意識の構造の変化。なぜこのような変化が起こってきたのかを、著者は次のように述べます。「ケガレを恐れる、畏怖する意識がしだいに消えて、これを忌避する、汚穢として嫌悪するような意識が、しだいに強くなってきた」そしてそれに伴って、「ケガレを清める仕事に携わる人々に対する、忌避、差別観、賤視の方向が表にあらわれてくるようになったのだと思います」と極めて明快に述べています。
「畏れ」を失った人々。この言葉は現在の「なんでもあり」の風潮に対する、強い批評ともなっています。
 このほか、中世から江戸期にかけての、百姓=農民 という常識をひっくり返す試み。例えば「水呑百姓」という言葉には、「土地を持たなくても生活して行くことのできる」職能人でもあったという指摘。「村」という言葉に含まれるイメージの誤り。女性の活躍、子どもたちの実際、海は文化を隔てるか?という問題などなど、目から鱗の歴史を堪能することが出来ます。
「これまで常識とされて、いまも広く世に流通している日本史像、日本社会のイメージの大きな偏り、あるいは明白な誤りの根はまことに深いものがあり、これを正すことはわれわれが現代を誤りなく生きるためには急務であると考えている」とあります。「歴史を学ばない国は亡びる」とは加藤周一の言葉ですが、常に歴史を検証していく試みもまた、非常に大切なことだと考えます。

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電子書籍

”日本”について一歩踏み込んで考えてみる

2017/02/08 16:05

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:馮富久 - この投稿者のレビュー一覧を見る

今,いろいろと日本のことを知りたくて, 成り立ちから見た日本のことが書かれているこの本を読みました。

日本という国名が変わるかもしれない(必然性がない), 元々は農民中心ではなかった, などなど,けっこうセンセーショナルな書き方がしてあり,新しい視点を知ることができました。

今回電子書籍で読みましたが,紙版が観光されたのは1995年。

合本なので書き始めはその前から,となると, 当時としては(今もだけど)けっこうインパクトのある内容だったんじゃないかなー

途中に書かれていた,日本は地域によっては起業家体質を持っている, というのは今どきのヒトにとっては嬉しい見方なのかも。

いずれにしても,

百姓=農民

という思い込みが実は違うかもしれない,という視点が持てたことが良かった。

日本の歴史については,やはり海上交通(川も含む)をもうちょっと調べて, 産業や人口移動について調べてみたいところ。

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紙の本

大文字の日本史でヮ取り上げられてこなかった社会の諸側面

2023/03/30 17:43

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る

元々ヮ、ちくまプリマーブックスという
叢書として出版されていた二冊の本が、
文庫版の体裁で一冊にまとめられたものが
本書です。

岡田英弘氏の「世界史の誕生」とともに、
中学や高校の歴史の授業で
是非とも扱ってもらいたい一冊です。

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紙の本

従来の我が国の中世社会を見直せる画期的な日本中世史の一冊です!

2020/04/11 12:01

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、我が国の中世における社会の真実とその多彩な横顔を生き生きと語ってくれる、従来の歴史観を新しくしてくれる貴重な一冊です。中世には、今日私たちにとっては信じられないような不思議な社会情勢が登場してきます。例えば、農耕中心社会、商工業者及び芸能民に対する賤視観などです。著者である網野氏は、中世社会における貨幣経済、階級と差別、権力と信仰、女性の地位などを、新たな視点から論じてくれます。同書は、「文字について」、「貨幣と商業・金融」、「畏怖と賤視」、「女性をめぐって」、「天皇と日本の国号」、「日本の社会は農業社会か」、「海からみた日本列島」、「荘園・公領の世界」、「悪党・海賊と商人・金融業者」、「日本の社会を考えなおす」といったテーマで議論が進行され、非常に興味深い読み物となっています!

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2006/01/20 21:25

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2006/10/18 18:04

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2007/01/18 22:40

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2007/05/03 17:24

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2007/09/19 08:31

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2009/02/04 15:05

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2009/08/29 21:56

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2010/02/05 00:15

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2010/01/10 09:05

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