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難しい本が読めないバカのための読書案内本。なので、テクニックを期待すると肩透かしを食らう。おもしろそうで、読めそうな本を探すのにはこの本が便利。
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2011/10/3
評価はブックガイドとしての評価です。読みたくなった本が多くあり、また以前読んだ本の評価も概ね納得のできる評価です。
でも、実はこの本は再読で、読了のあとこれにインスパイアされて読んだ本はほとんどありませんが...これは私の責任でしょう。
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難しい言葉、文字が多くてバカのボクではあまり内容が把握できなかった。
しかし、バカはこの本から入ると良いみたいな指南書でもあると思う。
実際読んでて面白いのかそうでないかと言うと微妙であるが、勉強になると思うし著者が薦める様に、歴史を勉強したくなった。
歴史ものの漫画でも読んでみようかな。
誰かお勧めないですか
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教養に目が行きながらも何から手を付けていいかわからず眩暈を起こす…
そんな人向けです。
私自身は「教養のある人」ではなく
今日日の若者の中ではどちらかというと読書量は多い方
に属する人間ですが社会人になってある程度読書を積んで
よかったと思うことがあります。
読書の指針の一つとして取り入れられればいいと思います。
多少のチクリチクリとした言葉や表現も「バカ」には愉しく読みやすい。
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「あなたがバカだからです」事件を発端に、ベストセラーを読んで生きる人生には不満だが、難解な哲学書をよんでもわからない人向けに書かれた本。結論は歴史本(特に司馬遼太郎)を読め。斉藤孝も大人の読書と子供の読書の境界線に位置するのが司馬遼太郎と述べているし、この辺が読書としてのひとつのゴールであり、スタートでもあるのだろうと思う。基準としては大河ドラマ見てツッコミ入れられるレベルか否かという所か。
「好きな作家:司馬遼太郎」と言うのが恥ずかしい問題というのがある。これには2つの意味があって、バカと思われるから恥ずかしいのと、気取ってると思われるから恥ずかしいの2つの側面があるようだ。これも境界線ならではなのかなと思う。政治家には「好きな作家:司馬遼太郎」が多い。どちらにも取れるので都合がいいのだろう。
その他、入門書・書評・ブックガイドに関する考察は参考になるところが多い。本の作り手、売り手の性善説に立てば、この世に悪書はなく、読み手のレベルや好みに合わなかっただけなのだろうが、だからこそ本選びは難しい。人生にも限りがあるし。まずは自分のレベルを知る事だろう。とりあえずは、面白くない、難しい本は読む必要はないという事をあらためて教えてくれる内容である。当たり前の話だが、見栄で本を読んでしまう事による時間の無駄は避けなければならない。
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この本の中の著者の読書量・勉強術には影響を受けた。
啓蒙書として読んだが、それも時には重要だと感じる。
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小谷野敦の本を初めて読んだ。
バカが勉強すべきは「歴史」であると明確に言い切る姿勢は心地良い。
しかし、小谷野の人間性が不明なため、書かれてあることが、妥当なのかどうか判断がつかない。
例えば小林秀雄を全面否定しているが妥当なのだろうか。
どんな本にも新しい知の発見がある。その意味で読んだ価値がゼロということはないが、多くの人に勧める本ではない。
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題名から結構オブラートかけない話ぶりを期待して購入。チマタに跋扈する万人受け内容をよそ目に独自意見をつっこみ気にせずガンガン出してくる豪放磊落な内容は、読んでいて結構スガスガしかったです。著者の考えで共感したところやオススメ本は自分も実勢/読破してみたいなと。
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いつもどおり小谷野節を楽しめる。分野別に基本となる本を解説。文学作品の年代別・性別(といっても25歳上下と男女)ブックガイドは面白い。
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著者のウィキペディアが、散々な書かれっぷりだったので覚悟して読みました。オレ様話全開で、他の批判ばっかりしてるのか、と思いきや、まったくそういうことはなく、褒めるところはしっかり褒めていて、とても参考になりました。
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ここで言う「バカ」とは「ポストモダン」が理解できない人のこと。「バカ」な人はひたすら歴史を勉強すべし、というアドバイスは乱暴だけど説得力がある。
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「難しい本」が分からない「バカ」のための読書術。筆者自身も難しい本が分からない「バカ」であると告白している。そんな「バカ」のために、難解な本、つまり読むべきでない本を載せてくれている。
早い話、「難解な本と文学は無理に読むな」である。 日本の書評は基本絶賛系しか書かないので信用すべきではない。 知り合い、友人、師から薦められたものを読むか、自分が興味をもった本の中で触れられている本を読むことが良い。
著者が薦めてている本があるが、はっきりいって、それも難解な本だろ?と思う自分は何のか。 いらっとすることはなかったが、切なくなった。
「教養主義」が終焉を迎えようとしていた1980年初期に東大に入った筆者は、自ら「教養主義」と主張する。
学生時代から古典を読み、文学部時代も相当難解な本を読んでいた。古典や文学を通じて人格を形成するのが教養主義であるが、相当ひねくれた性格になってしまったのかと思わせる。
難解な本を読めるようになりたいと思わない(おそらく読めない・理解できない)が、教養主義時代に生まれ、教養主義にどっぷりはまった人と会話してみたいと思う。
全体的にはちょこちょこと面白い内容があるので、満足な一冊でした。
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本を読まない生徒対策になるだろうかと思ったら、自分向けの内容でした。
一部の人文科学が不必要に難化している現実と、教養がないばっかりにその現実についていけない、しかしインテリたちにバカと思われたくない人々。どうやって本を読めばいいのかという話。
難しいと思えば読まなければいい、と言われてほっとした。これが読めなきゃ…って強迫観念を持ってるのは私だけじゃなかったんだなぁ。
私自身「不純な動機の読書家」ってのはよくやるから、それでいいのかーって。
まずは、「事実につく」。自分で学ぶときにも、生徒に教えるときにも、忘れないようにしなきゃ。
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たいがいこうして、「自分はバカだから」として語る人って狙ったようにトーダイなのがもううんざりなのだが、この人もごたぶんに漏れず、である。はいはい。日本の最高学府出身者はどうしてこう、いやらしい卑屈さを持っているのかぶつぶつ。なんて文句を言いつつもこの人の文章、割と面白いという噂なので仕方ない。しぶしぶ読むわけである。
ところどころバカを忘れるのはもうすでに、ご愛嬌を通り越してしまっている。編集者の人ともども途中で、「バカ」を忘れたないしは放棄したのではないかと思ってしまう。
あるいは忘れた筆者をさておいて、タイトルいいね!と、編集がこれをラッキー!と進めてしまったのか・・
だって、しょはなからこうだもの。
『今はともかく、ちょっと前まで、デリダやフーコーは、米国のアカデミズムでは非常に人気があった。では、仮に米国の大学院生が、フーコーやデリダのような論文の書き方をして認められるかと言うと、ちょっと疑問である。(中略)しかし、クリステヴァを引用したり援用することは、別に問題ではない』
本当のバカは「フーコーのような」文章がなんたるか、それと「クリステヴァ」のなんたるかさえわからないんだって~~もちろんあたしも!
その点むしろ、私のほうが「バカ」度の観点ではこの本を書く資格があるということか・・なんてくだらないことを考えつつ。
まぁ仕方ない、テーマが哲学で、ほんとうにバカを装っていたら話が進まないものね。
すでに20ページ強で化けの皮ならぬ「バカの皮(あれば)」のはがれたところで、とどめに25ページ、
『もしあなたが、ヘーゲルやフロイトに、あるいはラカンに興味がある、ドゥルーズにも関心がある、というのなら、読めばいい。ただ、ドゥルーズやアドルノを読んでもなんだかわからないけど、読まなければいけないような気がする、と思っているなら、読まないことをお勧めする。そういう人は、ほかにもっと読むべきものがあるからで、読んでもわからないものをむりやり読むのは、時間の無駄である。』
ええええええええ~~~~!!!!
すいません、この読者、バカなんですよ?
じゃ、この本を読めない時点でアウトじゃん。
その、「ほかにもっと読むべきもの」を、教えて欲しいな~
しかもこの章で最後の締めが、
『話を戻す。まず、「事実」に就くこと。「バカ」はそこから始めるべきだし、頭が悪くても知識があれば、頭のいい相手を論破することもできるのだ』
・・・そうか。
この人の言うバカとは、頭のいい相手を論破するために知識を仕入れようとしているバカ、すなわち、頭のいい人のソサエティに踊りこみ、居場所を確保したい=頭がよくないなりになんとか頭のいい人とわたり合いたい、野望とガッツがあって向上心のある人のことね。これだったのかこの人の言う「バカ」は。ははは。あたしの思うバカとは、遠いわ。
そうしてさらに読み進めると、バカをもうすっかり放棄してしまったのかこの人は、もはややりたい放題である。イスパニア語の知識を披露し、返す刀で「かたはらいたい」��「傍ら痛い」であって「片腹痛い」ではないとか作家を揶揄し、「サリカ法典」を知っていた自分を褒める・・といった、知識のお披露目会になっている。
まんなかへんで「バカは読んではいけない」本に、あたしの大好きな「黒死館殺人事件」「ドグラ・マグラ」「虚無への供物」をそれぞれ、『西洋コンプレックスに囚われた日本人が感心しているだけ』『この程度のことを言うのに、長すぎる』『だからなんなんだ』と言い切られてすっかりむくれたので、後半はほとんど読まなくていいと言う結論に達した。
・・・さっそく「事実に就いて」、先の3冊を読まなくていい理由をちゃんと説明してほしい。あれは娯楽作品であって別に、ここで紹介している文学作品でも哲学でもないじゃん。
影響力があるくせにない振りして、まったく違うエリアの作品を理由なく攻撃しなくたっていいだろうに。あれがインテリ必読の書だなんて、それこそ、どこに論拠があってのことなのさ。
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読了。
いいですね。小谷野さん節まずまず濃い目。移動中の機中で1人ニヤニヤしながら読んでいました。「読んではいけない本リスト」なんて(コメントとともに)最高。