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読了。
いいですね。小谷野さん節まずまず濃い目。移動中の機中で1人ニヤニヤしながら読んでいました。「読んではいけない本リスト」なんて(コメントとともに)最高。
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私にはちょっと読み進めるのが難しかった、、救いようのないバカ?でも挙げていた本に読みたい本がちらほら。歴史も再度勉強していきたい。
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なるほど。「バカ」が嫌いな著者による、「バカ」を減らすための書か~。「バカ」を自認する筆者による、同類に向けた本だと勝手に思ってたから、良い意味で裏切られました。いわゆる”古典”であろうが退屈なものは退屈、っていう切り捨て方は魅力的だし、内容は秀でているけど難解だから「バカ」には向かない、っていう評価も分かりやすい。最後にオススメ本がまとめられているけど、流れに沿って読み進めているうち、そこに上げられている本くらいはせめて読まないと、って気分にさせられる。読み物としても十分に楽しめる、優れたブックガイドだと思いました。
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読みやすかった。難解本は放っておいて可には救われる。もう人生折り返しなので無駄な時間は使いたくないから。
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打ち合わせで出た席で勧められた本を読んでみた。
読書好きな人で「今何読んでる?」といつも聞かれる。手にしているのが大江さんの論説集のようなものだったので、またかと思いながら考える。文芸書にしようかな?ミステリかな?SF? ホラー?
私の上げた本はどれも腑に落ちない顔で、勧めてくれたのがこの本「バカのための読書術」
「前に読んでとても面白くて参考になった」そうで、それなら読んでみよう。
たぶん私には「学問」を勧めてくれたのかもしれないが。
まず 序言 バカは歴史を学ぶべし
「諸学問の中核になる学問は何かという問題がある。」という書き出し。
私は楽しみと好奇心で本を読む。宿題はない、予習も復習もない、ましてテストや提出課題もない。こんな平穏な毎日に学問とはもう遠い距離があるのに。
それでも、学者の書いた本はどういうものか読んでみた。
親切に、学問に向かう心構えが書いてある。それを読書を通しての指南書と思えば、役に立つ。
特に難解な本について読まなくてもいいというのは、本音をついた意見だった。額にしわを寄せて難解な内容を読もうとするよりも、易しい解説本がいい。
「難解でなくても面白い」と書かれている。
面白くなってきた。
第三章 入門書の探し方
☆ 新書版はかならずしもいい入門者ではない
☆ 「解説」は使える
☆ 「バカだと思われたくない」インテリ病
☆ 「経済学」入門書
☆ 「通俗心理学」は怪しい
☆ これからは統計学の時代である
☆ 宗教「学」というのもおかしい
第六章 「文学」は無理に勉強しなくてもいい
☆ 「バカ」もこじらしてはいけない
読むと「バカ」になりそうな本やテレビの版組、携帯電話依存が「バカ」になってそれをこじらせると書いてある。
「読んではいけない本」ブックガイドがある
私家版小説ガイド がついている
☆ 難解なものは入れない
☆ マンガも居れる
☆ 国籍・時代を問わない
☆ むやみに長いものも入れない
☆ 現代日本の人気作家は入れない
☆ 読者の年齢・性別で分けてみる
という方針で紹介されている。参考にして「バカ」に向かっての直滑降状態を少しでも抑制しようかな。
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読書術といっても、単純なテクニック等を指南するのではなく、読書を通じて教養を身につけるにはどうすればいいか、を論じている本なので、普段読書をまったくしない人にはあまり向いていないであろう一冊。
専門家やインテリと呼ばれる人が薦める本がいかに素人向けではないかや、読まなくていい本の紹介など、若干ネガティブな視点ではあるものの、初心者の立場にたった記述が多く参考になる。
印象に残ったのは、「『事実』を根底に据えなければ個々人の主観だけがぶつかりあい、合意は得られず、暴力の介入を引き起こすしかない」(P176)という一文。現代のあらゆる問題を考えるための起点になると思った。
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「バカ」のための読書案内。書名が衝撃的すぎて読み始めた。
内容は、筆者の主張がガンガン出てて面白い。夏目漱石だろうが、今人気の作家だろうが、面白くないと思ったものを面白くないとバシッと言い切っちゃうとこなんて、自分と意見が合わなくても、その書き方で笑える。特に歴史に関しては、わかんないよりわかってた方がいいんだから、下手に内容の難解なもの、長いものよりは、まんがとかの方がいいよっていう主張とかも、本当その通りと思う。
でもまあ、読むべき本にはとても納得したし、そういう意味ではいい本だと思うんだけど、ものの見方に関しては自分とあんまり意見が被らないな〜っていう印象。
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書いてあることにはおほむね賛成
一部、統計学がなぜ信用に価するのか理解してゐない人による感想が見受けられた。統計学が用ゐてゐるものは統計といふ実證的な方法で明かにされた事実だ。その事実はすべて蓋然性が高い。しかしその事実にもとづいた意見(推測など)は事実かどうかわからないから、また別に蓋然性が高いのか低いのか検討されなければならない。
この、事実を足がかりにすることこそが学問において根幹なのである。もし事実を根幹に据ゑなかったら、妄想でも空論でもなんでもありの意見がまかりとほってしまふ。
いまでは生物や社会科学などの研究では統計が欠かせないものである。
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哲学等の抽象的な議論が苦手な人=バカ向けに、著者が読書法を伝授する。はじめに結論を述べると、バカは歴史を優先的に学習すべきである。それは、たとえ本格的な学術書でなかったとしても、小説や漫画をきっかけに歴史を知るべきということだ。
入門書の選び方についても語るが、その際注意すべきこととして、最新の知見が載る本が必ずしも初心者に向いてるとは限らないことである。また、参考文献リストが充実してる本は、良書の可能性が高い。
さらに、各分野における選書方法や学ぶべき最低限の知識にも触れる。経済学は資本主義と貨幣について、社会学は統計データを扱っている、心理学は怪しいものが多い、宗教学は概論よりも個別の宗教を学ぶべきなど、具体的に読むべき本を挙げている。本書は読むべき本のリストを挙げているが、その一方で、バカには向いていない、あるいは、そもそも本としてトンデモのものまで網羅している。そのため、読むべき本とそうでない本のリストが瞬時に分かるのが、本書が優れている点である。
最後に、どの本を読んで学ぶにしても、共通することとして、事実と意見を混同してはいけないと著者は強調する。相手に誤った知識が見られたときに、個人の意見を交えずに、事実をベースに指摘することが大切である。