紙の本
さすがはカート!見事でした。
2001/12/19 06:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hi-lite - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作『エンダーのゲーム』にはかなりはまり何度も読んでいたので、『エンダーズ・シャドウ』は迷わず購入しました。やはり絶対前作を読んでから読まれたほうがいいと思います。カートは子供を主役とした物語を書かせたら天才です。大人以上にあらゆる能力が高く、翻弄するのに、やっぱり子供であると感じさせる表現のうまさには感服します。しかしやはり『エンダーのゲーム』あっての『エンダーズ・シャドウ』です『エンダーのゲーム』では倫理的なことに話がいき絶妙に昇華させているところがすばらしいと思うのですが、それに比べれば『エンダーズ・シャドウ』は娯楽的要素が高いと思われます。しかし『エンダーのゲーム』との兼ね合いはすばらしいの一言です。『エンダーのゲーム』を読まれた方は絶対読んだ方がいいと思います。
紙の本
悪役の効果
2001/02/01 16:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マイロン - この投稿者のレビュー一覧を見る
「エンダーのゲーム」を視点を変えての語りなおしということになる。
絶対にしてはいけないのは、本書を単独で読むことで、楽しみが半分以下になってしまう。必ず、「エンダーのゲーム」を読んでから手にとりましょう。
「……ゲーム」で涙を流したぼくは、本書の目次で最後のほうに“エンダーのゲーム”という章題を目にしただけで、あの壮絶なゲームを思い起こし、目頭が熱くなった。電車の中だったのでちょっと困った。
特筆すべきは、悪役アシルの存在。主人公がエンダーの影ならば、アシルは主人公の影。登場しなくても、常につきまとって物語をひきしめる。共感できる主人公や、愛らしい脇役はいくらでも思いつくが、稀代の悪役にはそう出会えない。アシルは凡百の悪役の群を抜いて、ほんとうに悪い。
投稿元:
レビューを見る
「エンダーのゲーム」をエンダーの片腕ともいえる存在、ビーンにスポットを当てて書かれた物語。ビーンはエンダー以上の天才だった。面白い作品だが、先に「ゼノサイド」で残された宿題を片付けてほしかった。
投稿元:
レビューを見る
「エンダーズ・シャドウ」読了!
エンダーの影の存在としてエンダーを補佐したビーンが見た『エンダーのゲーム』の真実とは…?恐ろしい昆虫の姿をした異星生物バガーの2度にわたる侵攻をかろうじて撃退した国際艦隊は、きたるべき第3次戦争にそなえ、バトル・スクールを設立した。そこでは未来の指揮官となるべき少年少女が訓練にあけくれていた。スクール史上、最高の成績をおさめたエンダーとビーンの活躍を描きだす『エンダーのゲーム』姉妹篇。 (Amazonより)
オースン・スコット・カードの代表作「エンダーのゲーム(以下ゲーム)」を、別登場人物(ビーン)の視点で描いた作品。
なかなか面白かったです。
「ゲーム」ほどの興奮はなかったけど、そっちを読んだのは子供の頃だしね。
しかし、まぁこの人の書く本は、本当に読みやすいな…
上下分冊で内容もページ数も結構あるんだけど、あっという間に読み終わってしまう。
丼いっぱいのソーメン食べるような感じ。
ま、このひっかかりのなさが、嫌いな人もいそうだけどね。
本作につづいて、ビーンを主役にして、三部作になっとるようです。
エンダーを主人公にした作品としては、「ゲーム」のあとに「死者の代弁者」「ゼノサイド」ってのがあるんですが、時間もだいぶたってて、全然、世界観もテイストも違う話なんですね。
作者としても「ゲーム」で描いたハガーとの戦争とその続く世界を改めて描きたかったということなんでしょう。
機会があれば続きもよんでみまっす!(積極的には買わないんだぜ)
興味のある人はまずは「エンダーのゲーム」がおすすめです。
これから海外SF読みたいって人には、絶好の入門編だと思う。
ハリウッドで映画化企画も進行中だし
作者は本作とゲームどっちからでも読めるって書いてたけど…
「ゲーム」から読んだほうが面白いね、きっと。
本書は現在絶版中みたい…
ま、ぁゲームの映画化にあわせて再版されるだろうけど…
投稿元:
レビューを見る
エンダーの部下で最も優秀なビーン視点の「エンダーのゲーム」サイドストーリー。
ビーンが特別な存在だったというのは「エンダーのゲーム」を読んでるときから分かっていたけど、ここまで優秀だったとは。ビーンが指揮官になってもおかしくなかったかもしれない。
ビーンの出生の秘密、バトルスクールに行くまでの生活の様子、バトルスクールに入学してからの様子……どれも興味深かった。
上巻はエンダー率いるドラゴン隊にビーンが入隊したところで終わっている。下巻ではビーンはどんな活躍をして、エンダーとどうかかわっていくのか。続きを読むのが楽しみ。
投稿元:
レビューを見る
「エンダーのゲーム」は日本語訳刊行当時に大変面白く読んだ記憶があり、このエンダーズ・シャドウは「ゲーム」の映画化をきっかけに読むことになった。
タイトルから想像するようなエンダーの影武者ではなく、遺伝子操作によってこの世に生を受けたビーンこそ、人間の能力の限界を超えた、いわば「ゲーム」の勝敗に直接、間接的に関わる存在だったのが面白い。
これぞ「シャドウ」の醍醐味。
コンピューター並みの演算能力と深い洞察力を誇るビーンだが、だからこそエンダーの苦渋を伴う人間としての決断によって光明を得るという辺りが皮肉。
不幸な生い立ちのビーンこそ、戦後は幸せに生きて欲しい。
投稿元:
レビューを見る
映画化する「エンダーのゲーム」続編というかスピンオフ。本編主人公エンダーを補佐する影であった少年ビーンの視点で「エンダーのゲーム」の裏側・真実が描かれます。おもろいこれ。
投稿元:
レビューを見る
「エンダーのゲーム」を読んでいるからか
「エンダーのゲーム」より面白く感じる。
「エンダーのゲーム」にビーンが登場するあたりで
上巻は終わっていて、「エンダーのゲーム」では
全く描かれていないビーンの過去が明らかになる
わけだが、、、過酷。
そして単にビーンが優秀な子どもというだけではない
謎と秘密も明らかにされていく。
ゲームの結末はわかっているので、
下巻は別視点で描かれるあの物語が楽しみ。
そしてこの物語の結末も。
ただの鼻っ柱の強い、生意気で、賢く
かわいい小僧では、なかったのね。
投稿元:
レビューを見る
ビーンの「エンダーのゲーム」もう最高
表紙 8点加藤 直之 田中 一江訳
展開 8点1999年著作
文章 8点
内容 800点
合計 824点
投稿元:
レビューを見る
ビーンの抜け目のなさと天才っぷりが面白い。エンダーとはまったく違う観点からバトルスクールをHackしていくので、視差小説としての面白さが十分に確保されている。
一方ビーンの出生の秘密に関するくだりは後づけ感が否めず、今のところ不要であるとしか思えない。キリスト教に染まりっきたキャラを一人は出さないと気が済まないのだろうか。
下巻に期待。
投稿元:
レビューを見る
「エンダー」シリーズの発端の時代を別人物の視点で描いた物語。「エンダーのゲーム」同様に「少年の冒険と成長」が語られ、さらにしられざる真実(仕掛け)が明かされることでエンダーの世界をより豊かなものにしている。
すべての「伏線」がオリジナルのエンダーズサーガと破綻なく寄り添いつつ、気持ちよく「回収」されているのが小気味いい。
また、「エンダーのゲーム」同様の構成(大人同士のやりとりが挿入され、本編が進む)は、「エンダーのゲーム」のファンには馴染みがあり好ましい。
投稿元:
レビューを見る
エンダーのゲームをビーンの立場から描いた話。エンダーのゲームから読むこと推奨。エンダーのゲームも面白いが、こちらの裏話もそれにおとらず面白い。